●14年の時を超えて
このお話は、昨日のブログ(●愛猫の呪い)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12096374447.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
それはある主婦からの電話相談でした。
彼女は、家を購入したら、一度猫を飼ってみたいという思いがあり、
引っ越した後、すぐに猫を買いに行ったといいます。
店員さんから、この猫の種類はおとなしくて、
あまり大きな声で鳴く事が無いし、遊ぶのが大好きな猫ですと説明され買ったという。
トイレも直ぐに覚えて、家具をあまり引っ掻く事も無く、とてもお利口さんな猫で、
娘の提案でコロンと名付け、家族中で可愛がったといいます。
ところが、飼い始めてから3年が過ぎた秋の事でした。
それまでは、うんこもおしっこも自分でトイレに行って、ちゃんとしていたのですが、
おしっこを、色々な場所で粗相(そそう)してしまう様になったのです。
直ぐに動物病院に連れて行ったそうですが、医者からは、ストレスが原因ではないか言われ、
またトイレの始末は毎日する事と、トイレの掃除は月に1度はするように言われたといいます。
しかし、その後もおしっこの粗相は続いたといいます。
粗相を除けば、普段は今まで通り、とてもいい子で、昔と変わらず可愛いのですが、
ある日、ご主人が読みかけだった本の上に粗相してしまい、
それに怒ったご主人が、かなりキツク怒って、その日の食事を抜きしたといいます。
さすがにその時は悲しい目をして、こちらを見ていたといいます。
その翌日でした。奥さんが2階で布団を干していた時、開けていた所からベランダに出て、
なんとそこから庭にジャンプして、脱走したのです。
結局それ以来、コロンは家に戻って来なかったといいます。
猫の安否が不明のまま、1ヵ月が過ぎようとしていた時でした。
コロンは野生で暮らした事が無いので、
その後、どうして暮しているのか、死んだのではないのかと、
そんな絶望的な話題にも触れる様になっていた頃でした。猫の復讐が始まったのです。
初めは息子でした。息子は6歳ですが、今までおねしょなどした事が無かったのに、
突然、2日続けてオネショをしたのです。さすがに息子もショックだった様でしたが、
まだこの時は、まさか猫の復讐だとは思いませんでした。
ところが3日後、娘もおねしょしたのです。娘はもう9歳だったので、
さすがに病気かと思いました。でも、兄妹が続けざまにオネショするなんて、
食事が悪かったのではないかと主人に言われ、様子を見る事に・・・
しかし、その後も息子や娘のオネショは、時々続きました。
とりあえず息子だけ医者に連れて行くと、夜尿症という診断。
主に食事によるケアをするように言われたといいます。
食事療法と徹底しても、時々子供達はおねしょをしました。
やがて、これはただ事では無いと感じる出来事が起きたのです。
ある日、彼女もおねしょしたのです。彼女の人生で初めてだったといいます。
夫に話すと、実は先月、夫も昼間電車の中で失禁したと言うのです。
これはおかしいとなりました。
全ては、猫のコロンの粗相を叱って、失踪してからの出来事です。
外では生きていけず、のたれ死んだコロンが復讐している。
私達に起きている現象を見ると、そうとしか思えなくなりました。
子供達も私も、急に怖くなって、今まで飾ってあったコロンの写真を、
全部集めて押し入れに仕舞い込みました。猫の呪いを解く方法は無いでしょうか?
そんな切羽詰った、電話相談だった。
まず、この相談で一番気になるのは、
おねしょ(粗相)である。
確かに相談内容を聞く限り、この家族全員に起きる粗相の現象は、
霊障の感じがした。
ただし、コロンという猫の呪いかと言うと、
ちょっと私の感覚と違う感じがするのである。
今まで猫の霊障というものにいくつか出会ったが、
皮膚病になったとか、怪我をしたとか、病気になったというケースが主で、
オネショという現象は今回が初めてであり、聞いた事も無かった。
何といったらいいのか、オネショというのが、
どうもしっくり来ない。
何というか、動物の霊障に何となく思えないのである。
オネショとか失禁という、いかにも人間的な現象ではないか。
絶対有りえないとは言わないが、
動物の復讐としては、何か不自然な気がした。
そもそも、そんなに霊障になるほどの事を猫のコロンのしたのだろうか。
そこで彼女に聞いてみた。
「ご主人は、コロンをどの様にして叱ったのですか?」
すると、
特にコロンを叩いたりとかしておらず、
キツく怒ってから、トイレの部屋に閉じ込めて、
丸一日食事をあげなかったという。
丸一日食事をあげないというのは、確かに可哀想だったが、
霊障を受けるほどの出来事では無い。
東武動物公園にいる動物には毎週金曜日は、食事を与えないという。
もともと野生で暮らしていた動物は、
毎日エサを確保出来るとは限らず、何も取れないという日もある。
そこで、そんな野生の感覚を持ち続けさせる為に、絶食の日を作っているという。
それは同時に動物園としては、一石二鳥で、
翌日の土曜日は、エサに貪りつく野生の動物の様子が見れ、
多くの来園客を喜ばせているという。
ただ1点だけ、ご主人が失敗したのは、
食事は1日位はあげなくてもまだ許せたのですが、
水もあげなかったのは、良く無かった。
多分、喉が渇いたコロンは、それで水をもとめて外に出て行ってしまったのかもしれません。
ただその事を考慮しても、
やはり飼い主の行為が猫のコロンの霊障になったとは思えませんでした。
そうなると、一連の猫と家族の粗相は、どういう事だろうか。
猫の呪いではないとしたら、何なのだろうか。
まず考えられるのは、
もし、猫による霊障じゃないとすれば、
やはり人間による霊障だろう。という事。
そして、その霊は「粗相」という霊障を通して、
何かを伝えたいのではないだろうか。
そこで、奥さんに、
ご先祖や亡くなった知り合いや親戚の中で、
「粗相」やオネショに関係して亡くなった人はいませんか?と聞いてみた。
すると、
返事は「特に思い当たりません。」という事だった。
ただ、
夫が帰って来たら、夫にも聞いてみますという事だったので、
相談は翌日に持ち越しとなった。
翌日、再び彼女から電話があり、
昨夜夫に話したら、心当たりがあるという。
そして話してくれたのが、下記の話だった。
ご主人は次男だったので、結婚を機に家を出たのだが、
実家を継いだ長男の嫁さんというのが気の強い人で、
まさに、かかあ天下という家だったという。
それでも父親が健在な頃は、その気の強さが、
やりくり上手や節約などで良い方に回っていた。
しかし、父親が病気で亡くなってから2年が経った時、
母親がほぼ寝たきりの生活になって、状況が一変したという。
長男は貿易の会社にいたので、たまに出張をする事があったのだが、
留守の間、母親の面倒を嫁さんがしていたのだが、
まだ最初の頃は、キチンと介護をしていた様だが、
ある日、母親が転んで足を怪我してから様相が変わったという。
ひとりトイレに行けなくなったのである。
ほとんど寝たきりになった母親には、大人オムツをする様になった。
高齢者の介護で苦労するのは、「排せつ」だという統計が出ている。
通常介護施設などでは、おむつの交換は1日に3回から7回と言われていて、
おむつの必要な人を観察しているだけで、その介護施設の丁寧さが分かるという。
その点、長男の嫁さんは酷かったという。
特にご主人が出張の時は、ほぼ母親はほっとかれ状態だった様だ。
オムツの交換も、おしっこだけならまず交換しない。
うんこも2回しないか、小さい物なら交換しなかった様だ。
酷い時は、3日も交換しないで、布団がおしっこで濡れいていても交換しなかったと、
母親は亡くなる直前に、尋ねて来た次男(ご主人)に言ったという。
これはある意味、学校のいじめと似た所がある。
なんでいじめられている事を、もっと早く言わなかったのと問う人もいるかもしえない。
しかし、いじめられている事を嫁に注意した後、
再び家で、嫁と二人きりになった時、今度は何をされるか分からない恐怖がある。
排泄の事だけだったのが、食事にもいじわるされる様になる可能性もある。
だから、亡くなる直前にしか言えなかったのかもしれない。
私はその話を聞いて、
さぞやお母さんは無念の内に亡くなった事だろうと思った。
そして、それが今回の霊障となって、家族の粗相となっているのではないかと思った。
ただ、聞くとお母様が亡くなったのは15年前だった。
それが今、この家族に霊障となって表れている。
別に有りえる事なのだが、
若干、なんで今?という疑問も少し残ったので、
奥さんに聞いてみた。
「ここ1・2年で、実家に変わった事起きました?」
すると、長男の奥さんが去年亡くなったという。
そして、その長男の奥さんは、先に亡くなった母親のお墓に埋葬されたという。
つまり、いじめられた姑と、いじめた嫁さんが、
14年の時を超えて、また一緒になったのである。
なるほどと思った。
怨念が蘇ったのである。
いじめられた期間は3年でも、お墓にいる期間はとてもつもなく長い。
怨念が霊障化する事があるのである。
私は彼女の以下の事を勧めた。
■まず、お母さんと嫁さんの墓を別にする事。
これがもし出来ないのであれば、遺骨をなるべく距離を置いて置き、
その間に板か段ボールを置いて、見えない様にする事。
■仏壇でお母さんを1ヵ月供養して、長い間気がつかなくてごめんなさいと謝り、
仏壇に真新しいオムツを一箱供えてあげる事。出来れば息子さんであるご主人も。
その後、すぐにその様にした所、
家族の粗相も段々と無くなったという。
最後に、猫のコロンについても少し触れておきましょう。
結論から言うと、
これは猫のコロンの呪いでは無く、
むしろ、コロンは家族に降りかかって来そうだった霊障を、
自分の身をていして、最初に犠牲になったのだと思います。
ペットは時として、
愛してくれた飼い主を自分の身で守ろうとするのです。
だから、一番最初に霊障が現れたのでしょう。
軽い霊障の場合、ペットの犠牲で止まります。
ただ今回の様に、根が深い霊障の場合、
ペットだけの犠牲に留まらず、家族への霊障と続いてしまうのです。
私がそう彼女に言うと、
それから直ぐに、仕舞ってあったコロンの写真をみんな出して、
また家中に飾ったといいます。
コロン、誤解してしまってごめんね。
ホントは私達を守ろうとしたんだよね。
ありがとね。コロン。
END