●川島なお美さんの遺書
さて、今日は何を書こうかと、
テレビを見ていると、川島なお美の訃報が伝えられていた。
川島なお美さんは、テレビの中でしか見た事はありませんでしたが、
私の中では、いつまでも素敵なお姉さんでした。
それは結婚後も、そして亡くなる直前までも、素敵なお姉さんでした。
ニュースによると、それは芸能界でもプロ意識を持ち続けた人でもあったという事です。
ガンで闘病している間でも、
副作用で女優の仕事に支障が出る可能性がある抗がん剤治療を拒んで、稽古をし、
舞台に臨んでいて、ファンの前、テレビの前に出演されていた。
最後の最後まで力を振り絞って女優として、素敵なお姉さんとして、
夫の為、ファンの為、天寿を全うした方だった。
責任感もとてもある方で、
昨年、「ネイルクイーン2014」で協会特別賞を受賞した時、
「ネイル歴15年で初めてです。とても光栄です。」と語った。
そんな川島さんは、きっと病室では視界も十分では無かったと思われますが、
病室を見舞った人はいう。
彼女の爪は、綺麗に手入れされて、
それはそれは可愛らしいネイルが施してありました。と。
ネイルクイーンとして、選んでもらった恩を、最後の最後まで務めた方でした。
そんな川島なお美さんは、
2013年夏ごろに受けた人間ドックを受けた後、
胆管がんで、余命1年宣告された時、
思い残すことがないようにと、夫に遺書を残している。(遺言)
内容は、
■一緒のお墓に入りたいから、できれば再婚しないでね。
■愛犬の世話をよろしくお願い致します。
■偲ぶ会でも開いて、みんなでワインを飲んでくださいね。
その他事細かに綴ったという。
霊的に言うと、
遺書でも遺言でも、例えそれが正式な形式になっていなくても、
ちゃんとした本人の意思がそこにあれば、
それらは全て、正式な遺言となります。
そして、残された方は、その方の遺言をなるべく叶えてあげる事です。
遺言を無視した為に起きた霊障は、結構ありますので、
遺言や遺書はバカには出来ません。
川島なお美さんが残した遺書も、
なるべくその通りにする方がいいのです。
ただ、2番目の愛犬や、3番目の偲ぶ会は、
問題無く、実現させてあげられるでしょうが、
問題があるとすれば、1番目の遺書の文言です。
■一緒のお墓に入りたいから、できれば再婚しないでね。
この中には、問題が2つ含まれています。
1つは、
■一緒のお墓に入りたい。
もう1つは、
■再婚しないで。
です。
これは、この先、夫である鎧塚俊彦さん(49)が、
永久に結婚しないで、独りで暮らしていくのであれば、
問題無く実現出来るでしょうが、
これからの長い人生、何が起きるか分かりません。
片目の不自由な鎧塚さんを助けたあげたいと思う女性が現れるかもしれませんし、
将来子供のある人生というものを捨てらえないかもしれません。
私の所にも、
似た様な電話相談をして来られた方いましたので、
その例とともに、上の様な問題の狭間に立たされた時の対処方をご説明したいと思います。
ある時、27歳の未亡人の女性から相談されたのが、
まさしく上の様なケースでした。
42歳で旦那さんを膵臓ガンで亡くされたのですが、
旦那さんは、奥さんを精一杯愛し、娘さんをもとても可愛がっていました。
ただ妻の日常にも門限を設けるなど、束縛も強かった様です。
そんな旦那さんが亡くなる時、遺書を残したのです。
その内容は、妻の再婚は許さないというものでした。
ところが、奥さんはその後、
独りで娘さんを育てる勇気も無かったのでしょう。
好きな人が出来て、結婚を考える様になりました。
ところが、それから彼女に変な出来事が起こり始めたのです。
亡き夫の霊障でした。
それで彼女は私に相談の電話をしてきたのでした。
私がアドバイスしたのは、
■仏壇の夫に、お水、お線香をあげ、時々花をかえ、食べ物を供えたうえで、
許しを得る供養を始める事でした。
「貴方を愛しています。今までありがとうございました。
貴方の事は一生忘れません。だから再婚を許して下さい。
娘を育てる為に、良い学校へ行かせる為に、お願いします。」
とりあえず100日間、ひたすら許しを請うのである。
当然月命日には墓参りしてお願いする。
■そして、娘さんにもなるべく仏壇への供養をしてもらう。
お線香を娘さんもさして、お願いする。
「パパいつも守ってくれてありがとう。
パパの事は一生忘れないよ。
だからママの再婚許してあげて。」
■亡き夫の祖母や祖父にも、また守護霊と思われる人にも再婚の事をお願いする。
亡くなった他の霊の助けも得るのである。
こうして1年後、時間はかかりましたが、彼女は銀行マンと再婚しました。
つまり、結論は、
どんなに遺書で、再婚を反対していても、
心を込めて、事情を説明し、お願いすれば、
亡くなった霊は、許してくれるという事です。
生きている人間の意思は、一生変わらない事はありますが、
亡くなると、どんなに強い意志も、
一生懸命説得すると、段々段々と和らいでいくのである。
よって、もし鎧塚さんが再婚したい思った時は、
上の様にお願いする事である。
また、もう1つの問題である、■一緒のお墓に入りたい。
これも時々質問される事なので、言っておくと、
例えば、鎧塚さんが再婚して、その後亡くなったとします。
その時、お墓には、
鎧塚さんと、再婚相手と、川島なお美さんの遺骨を納めるのです。
その時注意してあげて欲しいのは、
鎧塚さんの遺骨と、川島なお美さんの遺骨をくっ付けて、
再婚相手の女性の遺骨は、それらから少し離した所に置きます。
よく、一緒に埋葬したら、
再婚した女性と最初の妻の間に争い事が起きないでしょうかという質問を受けますが、
再婚した女性は、最初の妻の存在を知っていて結婚していますので、
その辺はちゃんとわきまえていますので、まず問題は起きません。
またよく受ける質問に、
100日間、ひたすら許しを請うとか、
1年間供養するとか、どうやって決めているのですか。という質問がありますが、
これは私の感覚です。
例えば、もう既に霊障が起きているなと思えば長く供養する必要がありますし、
亡くなった霊は、生前とても優しい方だったとかの場合、短くなる時もあります。
上の例では、私は100日間、ひたすら謝りお願いする様に言いましたが、
川島なお美さんの場合、もっと短くてもいいと思います。例えば1ヵ月とか。
なせなら、
もう一度、川島なお美さんの遺書を見てみると分かるのですが、
■一緒のお墓に入りたいから、できれば再婚しないでね。
とあり、文章の中に、「できれば」とあります。
私はこの遺書を読んだ時、なぜか川島さんの夫への愛情を感じました。
私の勝手な解釈ですが、私にはこんな風に聞こえるのです。
「貴方と一緒のお墓に入りたいの。
だから、出来れば再婚しないでね。
でも、出来なければ、再婚してもいいのよ。」
そんな風に聞こえてしまうのは、私だけでしょうか。
最後に、
夫の鎧塚氏は、妻の最後の言葉を語った。
それは、一言、
「ごめんね。」(病気になっちゃって) だったという。
END