●ネールケアをしてる時だけ起きる怪奇現象

 




このお話は、一昨日のブログ(●自殺を考える娘)の続きです。

 

従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12076530049.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

千葉にお住いの主婦の方からの相談でした。

20歳になる娘さんがいて、東京の大学に進学中で、

現在一人でアパートに住みながら大学に通学しているといいます。

娘さんとは何でも話せる親子だといいます。

ところが、最近メールの中で、死にたいという言葉が度々使われるというのです。

今までそんな言葉は使った事は無くさすがに心配して、私に相談してきたという訳です。

彼女は、現在娘さんが住んでいるアパートの見取り図を持参して来ました。

お母さんいわく、明るかった娘が、こんな自殺など考える様になったのは、

家を離れて、このアパートに住む様になったからです。

きっとこのアパートに、何か原因があるのではないでしょうか。

というので、まずこのアパートの家相を診て欲しいという。

しかし、私の経験から言って


家相でここに住んだら自殺するという様な家相は聞いた事が無い。

だから、私は即座に家相からは、どうして娘さんが自殺を考えるのかは分かりませんと断った。

するとお母さんは「実は娘が死にたいという大体の理由は、分かっています。」という。

娘さんは、大学に入学してからこの最近の1年で、2人の男性と友達になったという。

そして、いずれも彼女にメールで彼氏の写真を送信してきて、

大好きです。とか、性格がとてもいい人です。とか言ってきたという。

ところが、次々と破局してしまったという。

多分、1人の男性とは深い仲になっていたと思いますと、お母さん。

それがショックだったのだと思います。

それから元気が無くなり、死にたいという言葉出る様になったという。

どうしても、一度でいいから娘のアパートを見て欲しいというのです。

鑑定料の他に、出張費、交通費が係りますよ。それに多分無駄足になりますよ。

と言っても、それでいいというのである。さすがの私も根負けした。

まぁ、場所も神田だったので、電車で行きやすい。というのもあったし、

千代田区神田は、昔からよく古本屋探しで出歩いた場所だ。

仕事が終わったら、現地解散で古本でも探してみようという不謹慎な考えもあった。

翌々日、私は奥さんと一緒に、娘さんのアパートへと向かった。

合鍵を持っているという事で、エレベータで娘さんの部屋へ。

明るくていいマンションである。娘さんには、前日連絡しておいたという事で、

午後一に帰って来るまで、部屋に上がって待つことになっていた。「お邪魔しまーす。」

予め見せてもらっていた見取り図通りの部屋である。

洋間が1部屋ありトイレ、浴室が別々にある。玄関を開けると、すぐにキッチンで、

キッチンを通り抜けると洋室があり、バルコニーへと一直線である。

いわゆる1Kという間取りだ。悪い感じはしない。

トイレも浴室も見たが異常な感じはしない。洋間にはテレビとソファー兼ベットがあった。

バルコニーにも出て見たが、悪い感じはしない。まぁ、はっきり言って、

全体的に、整理整頓出来た部屋である。この時、私はチョットだが、違和感を感じていた。

というのは、今までのお母さんの話だと、娘さんは、続けて2人の男性にフラれて、

うつ状態になり、自殺を考えているのではと心配していたのである。

しかし、いくらお客さんが来るからと言っても、部屋が綺麗過ぎる感じがする。

一夜漬けで部屋を綺麗にするのと


普段から整理整頓が出来ている人の部屋は違うものである。



それに、失恋して自殺を考えている人というので、



てっきり自宅で落ち込んでいたり、寝ているかと思ったら、

部屋は整理整頓され、朝から大学に行っているという。

なんか私がイメージしていた状況と違う感じなのである。

どの位しただろうか、娘さんが大学から帰宅した。鍵を回す音がして、娘さんが入って来た。

「あっ、お邪魔しています。」「占い師のかや博史です。よろしくお願い致します。」

その時だった。入って来た娘さんとは2m位離れていたのだが、私の背筋がゾクッときた。

これは何かしら、私が霊を感知した時に起きる現象に似ていた。

寒いからゾクッとしたのではなく、霊をキャッチした時にゾクッとする事があるのである。

そんな背筋がゾクッとする現象が、この娘さんと会った途端にしたのだ。

何か娘さんに、霊的な物がついていると疑えるのである。

ただ、何があるのかが、見ただけでは分からない。



そこで、ゆっくりと娘さんと3人で話す事にした。

まずは、他愛も無い話から入った。「大学は楽しいですか?」とか、

「将来は何になりたいとか、何をしたいとかありますか?」すると、大学は楽しいという。

そして、将来は旅行関係の仕事をしたいという。また、多くの外国に行ってみたいとも。

「睡眠時間はチャンと取れていますか?」の質問には



7時間は取れていて寝不足は無いと言う。

ここまでで、20分位話しただろうか。彼女の様子は変わりない。

初めて会った時と、20分後の彼女は同じ彼女である。それの会話に不自然な所が無く、

声の質も、普通にこの女性から出ている声だなと思えた。

つまり、この子は何かの霊に、憑依されている訳じゃない。

霊が人に憑依すると、それなりにエネルギーを使う。


だから、憑依は20分が大体限度と言われている。

その間、変化が全く無いという事は、現在の彼女は憑依されていないという事になる。

では、なんで彼女と会った時、私の背筋はゾクッと反応したのだろうか。

その時、娘さんがトイレに席を外した。そこで、心配ぎみのお母さんに、

「娘さん、うつ病じゃありませんよ。」と小声で言った。

そうなると、うつでも無い彼女が、どうして自殺を考えるのかという大きな疑問と、

最初の背筋のゾクッが、取り残される形となった。

何かありそうで、何も見つからない。一番嫌なパターンになってきている。

娘さんが、トイレから戻って来た。さあ、どうする? 占い師よ。 

自分の最初の感触を信じるとすれば、娘さんの背後には、何かいる!


























 

 

 

 


こういう場合、

全ての謎を解こうとすると、得てして何も得られない。

欲張らないで、依頼者の一番の心配事を1つだけでも解決するのがいい。





今回の場合、依頼者の一番の心配事は、

娘さんが自殺しないかという事だ。





そこで、私は単刀直入に娘さんに聞いた。

「どうして、自殺したいと思ったのですか?」

すると、

意外にも、彼女は特に理由は無いという。

夜中一人でこの部屋に居たら、なんとなくそう思ってしまいメールしてしまったという。

「えっ、失礼ですが、

 彼氏にフラれたからじゃないのですか?」

「いえ、彼氏にフラれたくらいで死のうと思いません。」と彼女。

しかも、母親に死にたいとメールしたのは、

2度目にフラれた時から2週間も後で、

もうフラれたショックなど無くなっていた頃だという。





なんとなく死にたくなったという彼女。

そんな事があるのだろうか。

死ぬ理由が無いのに、死ぬというのか。




ますます分からなくなった。




ただ、女性が2回もフラれてショックが無いはずは無いだろうと思ったので、

「ちなみに、失礼ですが、

 どうして彼氏にフラれてしまったのか、

 心当たりがあったら、教えてもらえますか?」と聞くと、



それも分からないという。

何となく気まづくなって別れてしまったのだというのだ。





何という事だ!

彼氏と別れたのもなんとなく、死にたいと思ったのも何となく。





聞けば聞くほど、私は分からなくなってしまった。





私が考え込んでしまった時、

彼女がおもむろに、変な事を言ってきた。






「先生、1つだけ不思議な事があるですけど・・」という。






どんな事ですか?と聞くと、

ある日の夜、彼女が風呂上りにネールのケアをしている時、

彼氏から電話がかかって来たという。

その時、彼氏から変な事を言われたというのだ。

「今、お前の部屋にがいるだろ?」といきなり彼氏に言われたという。

「えっ、私ひとりだよ。」って言っても、

「ウソだ! 今男の声聞こえたぞ!」っと言われたのである。






そして、それは一度だけではなく、

前の男性の時も、そんな事を言われて結局別れてしまったのだという。





不思議なのは、決まってネールのケアをしている時に、

「今、お前の部屋にがいるだろ?」と言われるのだという。


ネールのケアをしていない時には、決してそんな不思議な事を言われた事は無いというのだ。

もちろん、彼女には男の声など聞こえないし、彼女の部屋に男などいない。




 

「これはどういう意味でしょうか?」と彼女。






ネールのケアをしている時だけ聞こえる男の声





正直、聞かれてもさっぱり分からなかった。

謎が謎を呼ぶというのは、こんな感じだろうか。

ますます分からなくなった。








 

とりあえず、そのネールをケアする道具などを見せてもらったが、

全てマツキヨで新品で買ったものだという。

触ってみても、何の変哲もない普通のネール用具である。







 

何も分からなかったが、

ただ、何かこの部屋にいるのだろう。




それも男性の声が聞こえたという事は、

それが男性の霊だという事は、状況から推察できる。




 

男性の声が、彼女と彼氏の会話に割って入っているという事は、

男性の霊は、二人の仲を壊そうとしているのだろうか。

可能性としては、彼女を好きだった男性の霊だろうか。



そんな事を思いながら、

彼女に質問してみた。

「片思いでも両想いでも、どちらでもいいのですが、

 貴方を好きだった人で、亡くなった人はいませんか?」


すると、彼女は一瞬ドキッとした感じだった。




「えっ、えっ、・・・えっ」



となかなか言葉にならない彼女。





しかし、しばらくして母親を見つめながら、

小さな声で、「います。」と言った。




 

私の「それはどんな人ですか?」という質問に対して、

彼女の口は重く、言いたそうでは無かった。

しかし、母親の「誰?」という言葉にやっと重い口を開いた。






彼女の話をまとめるとこうだ。






彼女が高校2年の時、

Aさんという男性と付き合っていたという。




二人は、約2年間親しく付き合い、

やがて、二人で同じ大学に行こうと誓って、一緒に勉強した。

ところが、彼女は見事目標の大学に合格したが、彼は落ちてしまったという。

それでも彼は補欠の大学には合格していたので、

彼女は、大学は違ってもデートしましょうね。と彼を励ました。





しかし、彼は合格した補欠の大学には入らなかった。

もう1年留年して、彼女と同じ大学を目指したのである。




彼はプライドもあり、もう勉強したと思われる。

好きだったパソコンゲームも封印して、勉強に打ち込んでいたという。






でも運命は皮肉なものである。

先に大学に入った彼女は、誘われて硬式庭球部に入部したという。

そして半年が経った頃、そこの在籍していた先輩と仲良くなってしまったのである。






そして、時々来るAさんからのメールに返信しなくなり、



やがて、突き放す様に別れのメールをAさんに送ったという。



「お互い、違う道を歩みましょう。

 勉強頑張って下さい。」






その後、勉強どころでは無くなった彼は、彼女の大学をこっそり見に行ったりして、

ストーカーまがいの事をしたという。

それが益々彼女が彼を嫌いになり、電話にも一切出ない様になったという。






そして、しばらく経ったある日、

昔の同級生から、A君が自殺した事を聞いた。




しかし、葬式には行けなかったという。






 

結婚の約束をした訳でも無い彼女を責める事は出来ないのかもしれない。

また、A君は純情過ぎたのかもしれない。

男女の仲を、どうのこうの言える立場ではないが、

ただ、私はこの話を聞いて、

このA君の事が今回の件に、大きく関係しているはずだと感じた。





 

そこで彼女に聞いてみた。

「この部屋に、A君が写っている写真が飾られているって事はありますか?」

「いえ、無いと思います。」


「じゃあ、A君から貰った物はありますか?」




すると、彼女はあっ!」と言って、

左腕を差し出した。











「腕時計?」


聞くと、彼女が大学に合格した時、

合格祝いとしてA君が奮発してプレゼントしてくれたという。





 

その腕時計を見た時、

今までの全ての謎が、解けた様な気がした。






腕時計に、A君の魂が宿っているな。 そう思った。





そうか、だからネールのケアをしている時だけ男性の声がしたんだ。

ネールのケアは利き腕の右手でする。

そうなると携帯は左手でもって会話する事になる。

つまり、腕時計のすぐ側に携帯がくる事になるのだ。

男性の声は、多分その腕時計から漏れたんだろう。A君の声が。






きっと亡くなった今でも、

A君は、彼女を自分のものだと思っているはずだ。


だから、ことごとく彼女の恋愛を邪魔しているのだろう。









そして、もしかしたら、彼女も危なかったのかもしれない。

自殺者は、自分を裏切った人を、同じ世界に引き込もうとする事がある。

彼女がなんとなく死にたくなったのは、そのせいかもしれない。






 

私は、すぐに彼女に時計を外す様に言った。



そして、下記の様にする事を勧めた。

■まず簡易的な祭壇を作る。

机の上か、タンスの上などに、お盆を置き、お水とお花とお線香を建てる様にしする。


時々食べ物を供える。

■次にA君の写真を卒業アルバムからデジカメで撮って1枚作り、

その祭壇に飾り、その写真の前に時計を置く。


■そして、毎日A君の名前を言って心を込めて謝り、供養してあげる。

「ごめんねAさん。どうか許してください。成仏してまた来世で一緒に勉強しようね。」

言葉は貴方の気持ちが籠っていれば、何でもいいですから、

それを1ヵ月間やって、その後、彼のお墓に行き、そこでも謝り、


墓石の近くを5cmほど掘って、時計を埋めて来て下さい。



 

 

彼女はそうします。と約束してくれた。







元は、彼女の事をとても愛していたA君である。

心を込めて問いかければ、きっと許してくれるはずである。


 


「ごめんねAさん。

 どうか許して下さい。


 来世では、大学に関係なく恋人のままでいましょうね。」 

END