●幽霊が集まりやすい場所




 


このお話は、昨日のブログ(●恋人が別れる公園)の続きです。



 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12072816321.html




 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

実は、以前、別れるという噂があった公園に実際に行って見て、

その都市伝説の謎を、解き明かした事があった。それは私が中学生3年の時だった。

一般にはあまり知られていない小さな公園だったが学校では密かに都市伝説となっていた。

私が住んでいた町の中に、恋人が別れる公園という噂の場所があったのである。

ある日友人の一人が、その公園でデートして、別れてしまったという話が舞い込んだ。

友人は比較的二枚目で、誰もがうまくいくだろうと思っていたので、

周りにいた同級生は、


恋人が別れる公園という都市伝説が本当にあるんだと噂に勢いがついた。

しかし、友人は納得がいかず、私にこれは何か公園に原因があるはずだから、

調べて欲しいと頼んできたのである。

その恋人が別れる公園という都市伝説がある公園は、

私の自宅は正反対の場所にあり、学校の帰りだと遅い時間になってしまうので、

太陽が沈む時間帯は、なるべく避けたいので学校が休みの日の午前中に行く事になった。

翌日、彼は予定時間よりも早く私の家に着た。急かされながら朝食を済ませると、

自転車に乗り、恋人が別れる公園という都市伝説がある公園へと向かった。



















 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は長年この町に住んでいたが、

この恋人が別れる公園には、一度も来た事は無かった。

そこで前日彼に、恋人と別れてしまった日の事を詳しく聞いていた。



彼の話に寄ると、

急に彼女が怒り出し、言い争いになり別れる事になったという。

それはまるで普段の彼女では無かった様な気がするという。


 

私達は、まず彼が公園に行く前に立ち寄ったというコンビニに行った。

そこで、彼女と飲み物とお菓子を買ったという。

なので、実際に私達もその時買ったという飲み物とお菓子を買って公園に向った。

こういう場合私は、当日となるべく同じ条件を再現してみる事にしているのだ。


こうして当時と同じ条件を整えた私達は、恋人が別れる公園へと自転車を走らせた。

しかし私にも、まったく不安が無い訳では無い。

実は、恋人が別れるという公園には、

当時ある黒い噂があった。




それは、その公園に面した家で自殺事件があったのだ。

噂によると、失恋に悩んだ女性が自殺したという事だった。

だから、学校ではその女性の霊が、

公園に来るカップルを妬いて邪魔しているのではないかというのである。

そんな噂を知っていても、怖いもの見たさというのだろうか、

あるカップルは、それを知っていながら、

わざわざその公園にデートしにいったりもしていた。

そして本当に別れてしまい、噂が噂を大きくしていっていた。





 

 

 

私もその黒い噂の事は知っていたが、

噂によれば、その女性が自殺したのは自宅の二階の自分の部屋であって、

公園の中で自殺したのでは無かった。

だから、私は公園の都市伝説とは関係無いと思っていた。








 


そうこう考えているうちに、公園に着いた。






公園には自転車禁止の立て札があり、当時もここで停めたというので、

私達は公園の入り口に自転車を止めると、徒歩で公園に入る事にした。



公園は、住宅地に面しているのに、人気が無かった。

日曜の午前10時だというのに、人が誰もいない。

もっとも、この公園が「恋人が別れる公園」だと噂になっているのは、

付近の住人なら知れ渡っている事だろう。




 

噂というのは、怖いもので、最初は「恋人が別れる公園」だったものが、

ある所では、ここで子供を遊ばせると「夫婦が別れる公園」にまでなっているという。

噂が勝手に独り歩きしているのだ。





 

人が寄り付かないと、

公園も段々と暗くなっていく様だ。

公園に一歩足を踏み入れた時、何か寂しさを少し感じた。





 

全体的に、あまり手入れはされていない様だ。


あちらこちらに、膝まで高くなった雑草が生えている。





そんなに大きく無い公園だが、

砂場があり、ブランコがあり、ベンチがあり、

水飲み場があった。




 

当時、公園に入ったら、すぐにあのベンチに彼女と座ったというので、

私達もさっそく公園の奥まった所にあるベンチに向った。


そのベンチは、木製の長い木を何本も使って作られている3人掛け位のベンチだった。

「彼女はどこに座ったの?」

「そっち」




当時彼女が急変したというので、私が彼女役として当時を再現して、

ベンチの右側に座った。

彼女側に水飲み場もあった。




水飲み場の周りは、水がこぼれたのか漏れたのか、地面が湿っている



私が当時、どの位したら彼女は急変したのか聞くと、

このベンチに座って、お菓子を食べ始めてから15分位してからだったという。




そこで私達も、お菓子と飲み物を飲み始めた。

意外と15分は長い。






男二人だと、あっという間にお菓子が無くなった。

ちょっと早く食べすぎたかなぁ。





食べ終わっても、別段何も変わった事は起きなかった。





やはり噂は、噂だけでしか無かったのだろうか。









私達は、そこで30分位クダラナイ話をしていただろうか。



ふと、後ろの方から、何かクサイ臭いがしたのである。






 


なんだろう?と、



 

後ろを振り向いても何もいない。






また、前を向いて離し始めるが、

しばらくすると、

今度は、犬の臭いがする。







しかし、後ろを振り向いても、犬などいなかった。









今度はしばらく後ろの方を見ていた。







すると、ベンチの後ろに木の杭が何本か建っていて、


その木につるが巻き付いていた。





ヘチマかなと思って、上の方をみてみると、

小さく紫の花が咲いている。








「藤の花」である。

藤 

ベンチの真後ろに藤の花、いわゆる藤棚があるのだ。

多分、長い間誰も手入れをしていないのだろう。

適当に咲き始めた藤の花は、それらしく見えなかった。




しかし、


私はこの手入れをされていない藤棚を見て、


この公園の都市伝説の秘密が分かった様な気がした。






 

実は、藤棚には、




昔から不吉な伝説があるのである。








それは、

藤棚の下には、

動物霊をはじめ、色々な幽霊が集まりやすいというのである







それも特に集まりやすいのは、

■手入れされていない藤棚で、

■そして、地面が湿っている場所の藤棚

と言われているのだ。





なんとこの公園の藤棚は、そのどの条件にもピッタリではないか。

だから、さっき臭ったのも犬の動物霊だったのかもしれない。






それでなくても、動物霊は、

水を飲みに来るというから、地面が湿った水飲み場だけでも条件が整っている。

他にどんな霊が集まってくるか、予想も出来ない。







こうなると、あの黒い噂も関係ありそうだと思った。


この公園の近くで、恋に破れて自殺した女性の霊は、

成仏出来ずに、この藤棚の下に来てしまうだろう。


そして、もしそこにカップルがいたら、

嫉妬して邪魔をしたとも考えられるのである。

不成仏霊は、自分と同じような立場の人を作ろうとする事がある。

よく同じ場所で、何度も交通事故が起きるのも、そういう霊が影響している事がある。




 

私は彼に、すぐにこの公園から出ようと言った。






これは中学生の私達にどうこう出来る問題ではない。

私達は、すぐに自転車にまたがると公園をあとにした。




 

それ以来、あの公園には行っていない。

 











 

 


その後、私は父の仕事で、マレーシアに移住した。

 

 

友人は手紙で、彼女と一時復活したが、大学が別になり自然消滅したという。

そして、あの公園は、

風の噂で、今は無くなっているという。

 

 


貴方の近くの公園は大丈夫ですか?

手入れのされていない藤棚はありませんか?

END