●犬の悪霊の正体

 


このお話は、昨日のブログ(●犬の悪霊が住む家)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12071743160.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 


彼女は夫と息子さん、2匹のラブラドール・レトリーバーの飼い主さんでした。

1匹の名前はピーター。もう1匹はジョンと名付けていました。

夫と息子さんはそれほどでは無いのですが、彼女は、小さい時から犬と暮らし、

今まで犬と暮らしていない時は無いという位の愛犬家でした。

そんな彼女は、2匹の犬達が思いっきり走れる庭がある家を探していて、

埼玉県にあるこの一軒家を購入したのでした。駅からはだいぶ離れているものの、

2階建ての立派な家で、青々とした綺麗な芝生の庭が広がり、

2匹の犬が走り回るには、十分な広さがありました。彼女は、この家に引っ越して来る時、

きっと犬達は大喜びで、この家を気に入るだろうと思っていました。

ところが、最初の異変は、2匹が初めてこの家に門の前に着た時でした。

彼女が門を開けても、2匹はその家の敷地に入ろうとしないのです。

特にピーターは、門の前で座り込んで紐を引いても入って来ません。

それを見た息子さんが、ピーターを抱き上げ、やっと2匹は家の中に。

夫と息子は、家中を見て回り、自分の部屋の片づけや、荷物の整理で走りまわっていました。

私は家族の夕食作りと、2匹に食事をあげたのですが、

いつもはすぐに飛びつく犬達なのに、呼んでも来ません。今日に限って、食欲が無い様です。

それよりも不思議に思ったのは、普通、新しい環境に来ると、そこらじゅう臭いを嗅ぎまわって、

探検するピーターが、玄関の近くに腹ばいになったっきりそこを動かないのです。

ジョンもピーターの側にぴったりついていて、2匹がかたまって玄関の側から離れないのです。

夜、おしっこさせに庭に出した時も庭を隅々走り回るどころか、



外に出ると、すぐにおしっこをして、

すぐに2匹とも家に中に戻ってきた。家の中も、庭も、あまり好きでは無い様だ。

犬だけへの異変なら、いずれ慣れるだろうと思っていたのだが、

3日目になっても、犬達は元気が無かった。

食欲は、少しは食べる様になったが、いつもの半分。水は口が渇くのか、よく飲んだという。

しかし、相変わらず家の探検もしないし、庭も走り回らない。

このままだと運動不足になると心配して、息子が散歩に連れて行ったそうだ。

すると、家の敷地から出ると、いつも元気が戻るという。

2kmぐらい散歩したが、いつもの2匹だったという。

ところが、家に帰るとまた元気が無くなるのだ。この家が気に入らないのだろうか。

そんな事を考えながら、彼女は寝床についた。

すると、夢の中で、恐ろしい形相をした犬に、襲われたのである。

それは柴犬と思われる中型犬で、彼女を見ると吠えだし、顔目がけて突進してくるのである。

犬に襲われる夢など見たのは始めただったので、

彼女は汗びっしょりになり、途中で飛び起きたという。

犬に襲われる悪夢は、その後も続いたのである。

一日おきぐらいに、寝室で寝る時や、居間でうたた寝した時にも見る事あるという。

ある時は、片目の柴犬が恨めしそうに彼女を睨み、

ある時は、ビッコになった柴犬が、彼女を追いかけて来るという。

しかし、彼女は今まで柴犬を飼った事はなく、

もちろん、柴犬から怨みをかう様な事もした事は無いという。

不思議な事に、夫と息子さんは、いっさい犬の悪夢は見ないのだという。

ある程度利口な犬は、霊が見えるという。

多分、2匹の犬達は、この家に犬の霊が居る事に、当初から気がついていたんだと思います。

だから、怖くて玄関に座ったっきり動かなかったのでしょう。

彼女は、一日おき位に見る犬の悪夢に疲れ切っている感じだった。

一日でも早く、この家から出たいという。

しかし、そうもいかず、一人我慢しているというが、もう我慢の限界だという。

彼女は言う、助けて下さい。この家には恐ろしい犬の悪霊が住み着いているみたいなんです。




 

 

 

 



























 

 


この相談を頂いて、まず気になるのは、

この家に引っ越して来てから見るという犬の悪夢である。






犬達が外では元気なのに、家に入ると元気が無くなるというのも気にはなるが、

奥さんが犬の悪夢を見なければ、ここまで深刻にこの家から出たいと思わないはずである。





つまり、奥さんが見る犬の悪夢が解決されれば、問題解決になるという事になる。








では実際に、奥さんが見るという犬の悪夢について考えてみた。





まず、気づくのは、悪夢に登場するのは、柴犬のみである


しかも、同じ夢を何度も見るという。




という事は、柴犬の霊が起こしている事なのだろうか。





柴犬の霊となれば、動物霊なので、2匹の犬達が反応しているのも納得出来る。

では、動物霊である柴犬の霊は、どうして奥さんの夢の中に出来て来たのであろうか。



霊が出たり、霊が夢に現れる場合、必ず何かを訴えたいのである。

例え夢の中に出るのであっても、かなりのエネルギーを使う訳だから、

無駄に遊びで出る事は無い。


奥さんに寄れば、夢に出てくる柴犬はかなり凶暴で彼女に向ってくるという。

この事から、一番最初に浮かぶのは、

やはり、この家から出て行けという訴えだ。





よく幽霊屋敷に入った時に、霊から攻撃される時に起きる訴えである。

ただ、この家から出て行けと訴えているわりには、疑問点が2つ残る。








それは、まずこの家から出て行って欲しいなら、

人間はもちろん、2匹の犬達にも出て行って欲しいはずであるが、

2匹の犬達は、家の中にたたずんでいて、

特に犬の霊に追い掛け回されたり、攻撃されている様子が無い。

つまり、2匹の犬達はこの家に脅えている所は確かにあるが、

犬の霊から攻撃されていないのである。





もう1つ気になったのは、

奥さんは凶暴な柴犬が向かって来て怖いと言っているが、

噛まれたとか、腕を噛みちぎられたとかの決定的な損傷を犬から受けていない。

ただ夢の中で激しく吠えられて怖いというだけである。

それどころか、ある日の夢では、

犬が片目だったり、ビッコだったりと、

夢に出て来ている柴犬は、自分の弱い姿を見せている。

普通、攻撃している相手に、自分の弱い姿は見せない。






これから考えるに、夢の中に出て来た柴犬の霊は、

奥さん達に、この家から出て行けという訴えをしているのでは無い感じがした。






次に気になるのは、

柴犬の夢を見るのは、奥さんだけで、

夫や息子さんは、一切見ないという事である。





これは、奥さんだけが愛犬家で、

夫や息子さんはそれほどでも無いという事に関係がありそうである。






通常、霊というのは、自分の事を分かってくれそうな人に良く出る。

つまり、霊感が強い人や、自分と性格が似ているという人に出る。

例えば、酒飲みの霊は、酒飲みに憑依しやすい。

自分をコントロール出来ずに、何軒も、何軒もはしごしてベロンベロンになる人には、

よく酒飲みの霊が憑依している事があるのである。






今回の場合で言えば、

奥さんは家族の中で一番愛犬家で、犬の気持ちを分かってくれそうだと思った

柴犬の霊は、奥さんだけに出てとも考えられるのである。

犬によっては、自分を表現するのが下手な犬もいる。

本当は供養して欲しいのに、


素直にお願い出来ないでただ吠えてしまっているのかもしれない。


それは人間でも同じで、

本当は家族の事を大切に思っているのに、

口下手で、愛情表現のド下手な為に、

ホントは優しいお父さんが、なんとなく家族の邪魔者扱いになっていたりする。



 

 

さて、

今回の場合、奥さんを頼って出て来ているので、

まず殆どの場合、供養を求めていると思っていいだろう。



ただ、奥さんは柴犬は飼った事も無いし、夢に出た柴犬を見た事も無いという。

まぁ、この辺が電話相談の限界である。




私は、彼女に、

夢で見た柴犬をなるべく忠実に絵にお越し、

それを台所の床に置き、その前に半分に折ったお線香と、お水をおいて、

成仏するように、100日間祈ってあげる様にアドバイスした。






 

これで、この電話相談は終了となった。








しかし、それから2週間ぐらい過ぎた時だった。


再び彼女から電話が来たのである。




 


柴犬の事が分かった!!というのだ。





 

あれから、道路を挟んだはす向かいに住んでいる方と親しくなり、

この家の過去について聞いてみたという。







すると、

この家には、以前老夫婦が住んでいて、

その時に3匹の柴犬がいたという。







ところが、老夫婦が相次いで亡くなり、

その直後からこの家を相続したという老夫婦の次男という中年の男性が、住み始めたという。




外見がとても怖そうな人だったという。



それから家の中から犬の鳴く声が良く聞こえ、

最後に柴犬を見かけた時には、かなり痩せていたという。

そしてしばらくしたら、犬の気配はまったく無くなったそうだ。

多分、犬があまり好きでは無かった次男さんが、

その柴犬たちを虐待死させたのではないかという。

エサなどもあまりあげないで、衰弱死させたのかもしれないという。






その2年後、家はまた売りに出されて、

引っ越して来たのが相談者の彼女だった。




 

 

私はその話を聞いて、

夢に出て来た柴犬は、その家でかつて虐待された犬達だと思った。



多分、2匹の犬達は、この家でかつて犬に対する虐待があった事を察知したのだろう。



だから、この家の玄関からあまり動かなかったんだ。

犬や猫は、例え虐待や虐殺の場面を見ていなくても、

虐待された犬や猫の霊から、そこで酷い事が行われたという事を教えてもらうという。

だから、保健所の殺処分の部屋に行くと、

虐殺の場面を実際に見ていなくても、ブルブルと震えてみな怖がるというのだ。








彼女にアドバイスした供養の仕方を、一部変更する様に言った。






まず、亡くなったのは3匹の柴犬だろうから、

お線香の数を3本にしてもらった。

また、業者に頼んで、各部屋を徹底的にクリーニングしてもらう事。

庭にある犬小屋の後には、小屋があった真ん中に10cmの穴を掘り、

そこにコップ1杯のお酒を注ぎ、塩をまき、半分に折ったお線香を3本供える。




 


そして、餓死で亡くなったかもしれないので、

お水と一緒に、沢山の食べ物を供える様に言った。


 

 

「苦しかったよねぇ。

 お腹空いたよねぇ。

 

 いっぱい、いっぱい、食べていいんだよぉ。

 今度生まれ変わって来る時は、優しい飼い主の所に産まれて来るんだよ。」

 

 

 

 

 

 


もしかしたら、この世には、

犬の悪霊など、居ないのかもしれない。



 

 

もしいるとすれば、

それは心無い人間が作り出してしまった、可哀想な犠牲者なのかもしれない。

 

END