●出戻りした姉さんが連れて来た霊
日本には「出戻り」(でもどり)という言葉がある。
これは、結婚して家を出た女性が、
夫と離婚したり、死別して実家に戻ってきた女性の事をこう言った。
ある日、その出戻りした姉の事で相談を受けた事があった。
相談者は、妹さんだった。
お姉さんが、実家に戻って来たのは、
今から半年前の事だという。
お姉さんという方は、彼女よりも4歳年上で、
社内恋愛のうえ、結婚。
その後、夫の大阪転勤に合せて大阪に移り住んでいたという。
ところが、今から2年前に夫が急病になり、
お姉さんの看病虚しく、1年後に亡くなってしまった。
その後しばらく、夫が居なくなった賃貸アパートに独りで暮らしていたが、
母親が大阪に行って、お姉さんに実家に戻って来る様に説得したという。
ただ、その後が結構大変だった様で、
大きな家具は粗大ごみに出したり、夫の物はまとめて夫の実家に送り、
彼女の持ち物は、梱包して実家に送った。
また実家では、半分物置になっていた姉の部屋を復活させる為に、
妹さんと父親が、急いで片づけたり掃除したりしたという。
こうして、半年前、
姉が再び我が家に戻って来た。
始めは気落ちしていた姉だったが、
2週間もすると、元気になりまた仕事を探してみると言った。
家も以前4人家族だった時の活気が戻って来た様だった。
その後、姉も以前勤めていた業種の会社に就職して、
1週間が経った。
すると、家の中で、
異変が起きはじめたという。
真夜中あたりになると、家のどこかで、
人間の声らしき音が、聞こえだしたのである。
最初は、空耳ではないかと思ったが、
真夜中なので、よーく聞いてみると、
「う~ん。」
「う~ん。」
という人間がうなっている様な声が聞こえてくるのだという。
妹さんは、こんな声が聞こえるのは自分だけ?
と思い、翌日両親に話すと、
なんと両親も、真夜中にそんな声を聞いたというのだ。
そして、お姉さんにも聞いてみると、
やはり、真夜中の声を聞いた事があるという。
その家族全員が聞いたという人間の唸り声について、
1つだけはっきり言える事があるという。
それは、家の2階は3部屋あり、
それぞれ両親、妹さん、お姉さんが寝ている。
そして、それぞれ声は、部屋の外から聞こえるという事実。
つまり、声の主は、
1階か、廊下からするという事は分かっていた。
しかし、誰も怖くて、声がするとトイレにも行けなくなったという。
そんなある日、
父親が、2階にあるトイレに起きて部屋に帰る途中で、
あの「う~ん。」という声を聞いたのである。
それは地下から聞こえてくる様な、うめき声だったという。
つまり、声は一階からか、家の下から響いてきていると分かったのである。
また声は、毎日聞こえる訳では無く、
3日おきとか、時々聞こえるのだという。
一見、とても不思議な現象だが、
電話をしてきた妹さんには、
思い当たる事があるという。
それは、
この真夜中にするうめき声は、
姉さんが、家に出戻ってくるまで、
こんな声がした事は一度も無かったという。
これは姉さんが、霊を連れて来たに違いない。と言うのだ。
これには、他にも心当たりがあり、
それは、亡くなった御主人が霊になっても一緒についてきたのではないか。
もしくは、
以前、お姉さんは、流産した事があり、
その水子が、一緒に霊になってこの家に憑いてきたのではないかという。
この事については、
親には相談したが、お姉さんには言っていないという。
私は、お姉さんが連れて来た霊だと思うのですが、
どうしたらいいでしょうか?
そんな相談だった。
後半は、明日のブログに続く。