●娘の父親だった人
このお話は、昨日のブログ(●結納、怖い!)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12064723274.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
30代の女性から電話相談がありました。彼女にはとても気の合う恋人がいて、
ついこの前、結婚を申し込まれたといいます。
彼の家は、母親がお花の先生をしているなど、伝統的な家ですが、
何度かお邪魔しても、とても気さくで人が良い家族で、
彼女は向こうのご両親にも、気に入られているといいます。
彼の家は、伝統的な家柄で、代々結婚の前には、結納を行い、
家と家とのお付き合いを大事にしてきた家系だという。
だから、当然彼も、プロポーズの後、すぐに結納の話になったという。
ところが、今まで喜んでいた彼女も、
結納という2文字を聞いた瞬間、血の気が少し引いたという。
実は彼女、過去に2度、結納を交わした直後に、破談になっているのだという。
最初に破談になったのは、彼女が24歳の時だったという。
大学時代に知り合った彼と、その後付き合いだし、
プロポーズされ、結納となった。ところが、結納した僅か2週間後、
彼はやっぱり結婚したくないと言い出し、
彼女からのメールや電話にも出なくなってしまったという。
その後、彼女の親も、そんないい加減な奴と結婚しなくて良かったといい、
結婚は破談となった。2度目の破談は、彼女が27歳の時だった。
会社の同僚で、彼女よりも4つ年上のおとなしい人だったという。
帰る方向が、途中まで一緒だっという事もあり、
時々夕食を一緒にとっている内に、気が合いだしたという。
知り合ってから3年で、やっとプロポーズ。そして結納となった。
しかし、結納から2ヵ月経った時、
彼に好きな人が出来たと、メールで知らされたという。
その後、会社で会って直接聞いたが、
ただ好きな人が出来たから結婚出来ないと言うだけである。
あんないい加減な人じゃないと思っていただけのショックだった。
彼女は2週間後、会社を辞めた。
いずれも、なぜか、結納を交わすと、彼氏の態度が変わったり、彼女への気が無くなり、
一方的に破談になってしまうのだという。結納までは、とてもいい人だったのに、
結納を交わした後、まるで人が変わった様になるのだというのだ。
だから、今回で3回目の結納。
今の彼氏は、私が付き合った男性の中で一番素敵な人なんです。
今度はどうしても結婚したいという。
私の第一印象は、随分と変わった状況が続いたなぁ。という感じである。
まぁ、相手の男性が結婚前に気が変わるというのも、
女性があるのだから、男性にあっても不思議ではない。
ただそれが2回連続で続いたのは、不運としか言いようがない。
この時はまだ、私は、それらが偶然に起きた不運だとしか思っていなかった。
しかし、電話の彼女は真剣そのものである。
まるで、この彼とも破談になると予言しているかの様な勢いなのだ。
「彼との話で、結納が1ヵ月後になってしまったんです。どうしたらいいですか?」
彼女に、過去、結婚が破談になった頃、
何か不思議な事とか、変に思われる事は起きていませんでしたか?と聞いてみた。
彼女はしばらく考えてから、そういえば、と不思議な出来事を思い出したのだ。
それは、最初の結納が行われた数日後、彼女が住んでいる実家の家の屋根に、
野球のボールだか石だかが、「ドーン」と落ちたという。
夜だったので、翌朝父親が庭とか屋根とか調べたが、
何もボールらしき物は落ちて無かったという。
ちなみに、次の結納がダメになった時は、そういう事は何も無かったという。
「それって、夜何時頃の出来事ですか?」「夜中の2時頃だったと思います。」
なんか、少しだけ嫌な予感がした。
私の経験上、屋根の上とか、
誰もいない上階で、「ドーン」とボール等が落ちる音がするというのは、
近い将来、悪い事が起きるか、悪い知らせが来る前兆である場合が多い。
また、夜中の2時というのは、霊が最も活動的になる時間帯だ。
昔からよくお化けが出ると言われる「丑三つ時(うしみつどき)」である。
彼女の場合も、野球のボールか石だかが、
「ドーン」と家の屋根に落ちる音がしたという。
そして起きた結納での破談。
そして、同じ様に破談した次の結納。
これはもしかしたら、偶然ではないかもしれない。
そうなると、来月の結納も彼女が危惧する様に危ない事になる。
しかし、彼女の話からは、
どうして結納が破談になるのか、その原因が分からない。
この様な不可解な出来事が起きる時、
私はまず一番初めに起きた事件を注視する事にしている。
つまり、彼女の場合、最初に起きた結納破談事件である。
彼女が24歳の時に起きたこの結納破談事件が、
もし何かしらの霊の仕業であれば、
それ以前に、何かしらの怨みを買っている可能性がある。
それも彼女の結婚を阻止しようという怨みを。
まず考えられるのが、彼女の父親や祖父などが何か悪い事をして、
その報いが彼女の結婚に影響しているケースである。
ところが、彼女に聞くと、
父親も祖父も浮気などしない人だったという。
それどこか、彼女のお兄さんも、5つ上のお姉さんも幸せな結婚をしているという。
普通、先祖からの因縁の場合、
お姉さんの結婚にも影響しているはずである。
お姉さんが幸せな結婚をしているという事は、
こと結婚に対する先祖からの因縁は無いという事になる。
「失礼ですが、
24歳以前に、誰かの結婚を邪魔したとかして、
誰かに怨まれる様な事をした覚えはありますか?
特に結婚や婚約関係で。」
「いえ、無いです。」
彼女は、そんな人の結婚を邪魔する様な事はした事は無いし、
むしろ、今まで4人の友人の結婚式に出て、祝福してきたという。
彼女の先祖に因縁は無く、
彼女も他の人に怨みを買う様な事をしていないという。
この時点で、すっかり行き詰ってしまった。
そこでしつこく本当にお姉さんは、幸せな結婚をされたのですね。と聞くと、
「もちろんです。2人の子宝にも恵まれて、ホント幸せそうです。」
お姉さんの結婚は、随分前の事だった様だった。
「ちなみに、お姉さんが結婚したのは、貴方がいくつの時でしたか?」
「私が二十歳の時です。」
「なるほど。
では、貴方が二十歳から、24歳の破談になる時まで、
何か人から怨まれる様な事をした覚えはありますか?」
「いえ、そんな事無いと思います。」
「では、貴方が二十歳から、24歳の破談になる時まで、
何か結納で、人から怨まれる様な事は起きていませんか?」
すると、彼女は「結納」と限定されて聞かれると、
何かを思い出す様に、
「私じゃないのですが、兄の事でも関係ありますか?」と聞いてきた。
「お兄さんの事でもいいです。何かありましたか?」
すると、彼女はお兄さんのある出来事を話し始めた。
彼女のお兄さんは、現在結婚している。
それも雑誌のモデルさんをやっていたというとても綺麗な方だという。
そのモデルさんと結婚したのは、彼女が21歳の時だったという。
ところが、彼女のお兄さんは、
そのモデルさんと結婚する直前まで、
他の女性と付き合っていたという。
そして、その女性と結納まで交わして結婚の約束をしていたという。
そんな折、お兄さんは仕事で出会ったモデルさんに一目ぼれ。
ダメもとで食事に誘ったらOKだった。
やがて、二股状態となるもお兄さんはモデルさんを選び、
それまで5年間付き合っていた彼女との結納を一方的に破棄したという。
私がその話を聞いて、一番最初に気になったのが、
「あのう。その振った元彼女は、今生きています?」
「はい、生きています。
ただ、彼女には病気のお父さんがいて、その後、
車の事故で亡くなっています。でも自殺だと思います。」
私はこれを聞いた瞬間、
「あ、そのお父さんだ」と感じた。
成仏出来ないその彼女のお父さんの霊が、
彼女の結婚を邪魔していたのだ。
娘の結納が破談になったのと同じように、
彼女の結納を破談にさせたのだろう。
きっとお父さんは、
自分が病気で先が長くないと知っていたのだろう。
だから、最後に娘が幸せになる所を見届けたかったはずである。
ところが、結局娘は遊ばれただけという形になってしまい。
せめてそんな娘と妻に、保険が下りる死に方を選んだのはないか。
私は彼女に3つのアドバイスをした。
■まずその自殺した父親の名前を短冊に書き、
その前に水とお線香を焚き、「兄の代わりに私が謝ります。
兄が娘さんの結納を破棄してしまい、申し訳ありませんでした。
どうかお許し下さい。どうか結婚させて下さい、お父様。
そして成仏なさって下さい。」これを毎日。
■あと、その父親の自殺現場を知っているという事だったので、
その場所及びお墓に週に1回、お花を供えに行って謝る事。
(週一回というのは、普通頻繁過ぎるのだが、なにしろ結納まで1ヵ月しか無かったので)
■結納を破談にされた娘さんの幸せを祈る事。これを毎日。
これを結納の日取りまで毎日は勿論の事、
出来れば結婚式を終えるまで続ける事。
そして可能ならお兄さんにも参加してもらって供養する事。
その後、
何回かお兄さんも供養に加わってくれたという。
そして、彼女は、
無事結納をすまし、結婚した。
最後に、
私の感想を。
この時、結納までわずか1ヵ月しか無かったので、
お父様の霊が許してくれるかどうか微妙だった。
ただ、彼も死ぬ直前まで娘の父親だった人である。
それも結婚まじかの愛する娘を持ち、その結婚を望んでいたに違いない。
そんな娘と同じ年頃の娘さんが、墓前に来て祈られたらどうだろう。
最後はきっと許してくれる。
そんな気がした。
だから、次の文言を言う様にアドバイスしたのである。
「どうか結婚させて下さい、お父様。」
END