●結納、怖い!
結納とは、
男性に結婚を申し込まれた女性が、ただの口約束だけでは不安になるので、
キチンとした確かな約束にする為に行う儀式である。
読んで字のごとく、両家が結びついて親類となり、贈り物を納め合う事によって、
結婚の約束を公のものとする。
通常、結納は女性宅で行い、結納後3ヶ月~半年後の結婚への運びとなる。
多くの女性が憧れる結婚の前に行われる、結納。
ところが、その結納が怖いという相談があった事がある。
結婚は、女性にとって一大事である。
だから、いざ結婚となると、
「本当にこの人でいいのか、」とか、
「両親の元を離れて、遠くに行ってしまっていいのか」など、
急に尻込みしたり、不安になる人がいます。
私も最初、それで電話の彼女も、怖がっているのかと思いました。
しかし、話を聞いているうちに、
彼女は、本当に「結納」が怖いのだと知ったのです。
それは2月の初旬の事でした。
30代の女性から電話相談がありました。
彼女にはとても気の合う恋人がいて、
ついこの前、結婚を申し込まれたといいます。
彼の家は、母親がお花の先生をしているなど、伝統的な家ですが、
何度かお邪魔しても、とても気さくで人が良い家族で、
彼女は向こうのご両親にも、気に入られているといいます。
ここまで聞くと、
占い師などまったく必要としない幸せそのものといった感じです。
さっさと結婚しなさいと、言いたくなります。
ところが、ここで出たのがあの言葉でした。
「でも先生、私、
結納が怖いんです。」
結納が怖いとは、いったいどういう事なのか。
彼の家は、伝統的な家柄で、
代々結婚の前には、結納を行い、
家と家とのお付き合いを大事にしてきた家系だという。
だから、当然彼も、
プロポーズの後、すぐに結納の話になったという。
ところが、今まで喜んでいた彼女も、
結納という2文字を聞いた瞬間、血の気が少し引いたという。
実は彼女、
過去に2度、
結納を交わした直後に、破談になっているのだという。
最初に破談になったのは、
彼女が24歳の時だったという。
大学時代に知り合った彼と、その後付き合いだし、
プロポーズされ、結納となった。
ところが、結納した僅か2週間後、
彼はやっぱり結婚したくないと言い出し、
彼女からのメールや電話にも出なくなってしまったという。
その後、彼女の親も、そんないい加減な奴と結婚しなくて良かったといい、
結婚は破談となった。
2度目の破談は、
彼女が27歳の時だった。
会社の同僚で、彼女よりも4つ年上のおとなしい人だったという。
帰る方向が、途中まで一緒だっという事もあり、
時々夕食を一緒にとっている内に、気が合いだしたという。
知り合ってから3年で、やっとプロポーズ。
そして結納となった。
しかし、結納から2ヵ月経った時、
彼に好きな人が出来たと、メールで知らされたという。
その後、会社で会って直接聞いたが、
ただ好きな人が出来たから結婚出来ないと言うだけである。
あんないい加減な人じゃないと思っていただけのショックだった。
彼女は2週間後、会社を辞めた。
いずれも、なぜか、結納を交わすと、
彼氏の態度が変わったり、彼女への気が無くなり、
一方的に破談になってしまうのだという。
結納までは、とてもいい人だったのに、
結納を交わした後、まるで人が変わった様になるのだというのだ。
だから、今回で3回目の結納。
今の彼氏は、私が付き合った男性の中で一番素敵な人なんです。
今度はどうしても結婚したいという。
幸い、結納段階での破談なので、
バツにはなっていないので、今の彼氏には知られていない。
それ故に、彼女が結納が嫌だというのも告白も出来ない状態だという。
確かに、
彼の家は伝統的な家柄で、
代々結納をちゃんとして、結婚してきた家系である。
結納をやらない=破談になりかねない。
結納が嫌だとも彼には言わない方がいいだろう。
まぁ、私の第一印象は、
随分と変わった状況が続いたなぁ。という感じである。
まぁ、相手の男性が結婚前に気が変わるというのも、
女性があるのだから、男性にあっても不思議ではない。
ただそれが2回連続で続いたのは、不運としか言いようがない。
この時はまだ、私は、
それらが偶然に起きた不運だとしか思っていなかった。
しかし、電話の彼女は真剣そのものである。
まるで、この彼とも破談になると予言しているかの様な勢いなのだ。
「彼との話で、結納が1ヵ月後になってしまったんです。
どうしたらいいですか?」
ここで「大丈夫ですよ。」と言うのは簡単だが、
大丈夫という根拠も無い。
むしろ、万が一彼女が心配している事が、また起きたら、
彼女の人生は、結婚恐怖症になってしまうかもしれない。
そう思うと、私もちょっと腰を入れて、
もう少し考えてみないといけないかもと思った。
そこで、彼女に、
過去、結婚が破談になった頃、
何か不思議な事とか、変に思われる事は起きていませんでしたか?
と聞いてみた。
彼女はしばらく考えてから、
そういえば、と不思議な出来事を思い出したのだ。
それは、
最初の結納が行われた数日後、
彼女が住んでいる実家の家の屋根に、
野球のボールだか石だかが、
「ドーン」と落ちたという。
夜だったので、翌朝父親が庭とか屋根とか調べたが、
何もボールらしき物は落ちて無かったという。
ちなみに、次の結納がダメになった時は、
そういう事は何も無かったという。
「それって、夜何時頃の出来事ですか?」
「夜中の2時頃だったと思います。」
なんか、少しだけ嫌な予感がした。
やがて、結納の陰に恐ろしいものがいたのである。
後半は、明日のブログに続く。