●娘は生まれ変わり?
たまーに、生まれ変わりでは?という相談を受ける事があります。
ただ、生まれ変わりかどうかの判断は難しい。
生まれ変わりかどうかの判断は、
通常、私達は2つ事に寄って、生まれ変わりが分かる時がある。
■1つは、生前の記憶である。
通常人は、前世の記憶は全て忘れて生まれ変わる。
しかし、希に前世の記憶を完全には無くしてなく生まれ変わる子がいる。
■もう1つは、前世の傷である。
生れたての赤ちゃんの肌は肌理も細かく綺麗である。
しかし、産まれながらにして傷がある子がいる。
そしてその傷が前世についたもので、ある因縁を持ちこしての傷だったりする。
例えば、前世で殺された時につけられた傷であったり、
前世でイタズラされた時につけられた傷であったり、
前世での復讐を忘れない為の傷であったり、
その人に所縁のある人が分かる為の傷であったりする。
ただ、私が受けた相談の中で、
こんなケースもあった。
それは娘さんが、生まれ変わりではないかという相談だった。
それはある主婦の方の不思議な体験だった。
彼女は都内で、夫と息子さんと娘さんの4人暮らしで、
娘さんは5歳だという。
普段の生活では、特に変わった所は全く無かったという。
ところが、昨年のお盆の時だった。
夫の実家は、それほど離れていない都内にあり、
実家に帰ると、家族みんなで墓参りしたという。
実家のお墓は、比較的大きな霊園の真ん中辺りにあるという。
墓地に着くと、長男が桶にお水を、娘さんが歯磨きとブラシを担当し、
お母さんは花を、ご主人はお線香を担当した。
そして、みんなで実家の墓がある霊園の真ん中辺りに向って、ゆっくりと歩いていた。
ところが、ふと気が付くと、
娘がいない。
さっきまで、一番後ろからついて来ていた娘の姿が無いのである。
ご主人が急いで、今来た道を戻ると、
娘さんが、あるお墓の前で立ちすくんでいるではないか。
ご主人が娘さんに声をかけると、
すぐにこっちに走ってきた。
聞くと
「なんか知らないけど、気になっちゃって。」というだけだったという。
娘さんが見ていたお墓は、
誰か知らない人のお墓なのだが、
そのお墓の一周を塀で囲んであり、入り口の門には鍵がかかっていた。
多分、どこかお金持ちか有名な方のお墓なのだろう。
墓石も立派で、イタズラされないように、
一般の方が入れない様に鍵がしてあるのだろうと思ったという。
その時は、それだけだった。
ところが、今年のお盆の時、
説明のつかない不思議な現象が起きたのだという。
家族が墓地に着き、それぞれの役割を持って、
実家のお墓に向っていると、
また娘がいないのである。
そこでまたあそこの墓かと思い、
お母さんが急いで行って見ると、
娘さんがいた。
しかし、今度は手に何か持っている。
何を持ってるの?と見ると、
それは、そのお墓の門にかかっていたと思われる鍵だったのである。
それは自転車などにつけたりする鎖状の鍵で、
4つの数字を合わせると開けられる鍵だった。
なんと不用心な!
前に来た人が、鍵をかけ忘れたのかしら。
お母さんは、娘から鍵を取り上げると、
門にかけ、鍵の数字も回して開けられない様にした。
そうして、娘さんに「他の人のお墓に入っちゃダメよ。」と言って、
実家のお墓に向ったという。
ところが、墓参りを終えて、
駐車場に戻ってくる時、また娘さんがいない。
墓地に戻ってみると、またあの墓の前にいるではないか。
しかもビックリする事に、
またもや門の鍵を、手に持っている。
つまり、かけたはずの鍵を娘さんが開けたのだ。
お母さんは、ちょっと身震いしたという。
さっきは、不用心にも鍵が開けっ放しになっていたと思ったが、
あの時も娘さんが、閉まっている鍵を開けたのだった。
娘に問い詰めると、
なんとなく手が動いて、開いちゃったという。
後に、友人に聞くと、
4ケタの数字を合わせるには、1万通りの合わせ方があり、
短い時間で、5歳の女の子が開けるのは不可能だという。
そして、友人が言うには、
その墓を管理していた人、
もしくはその墓に来ていた人の生まれ変わりではないかという。
そうでないと、鍵の番号を覚えているはずがない。
そういえば、初めて来た去年、
あの墓をじっと見ていた。
懐かしさを感じたのだろうか。
それ以来、
ずっと娘はあの墓に関係した人の生まれ変わりではという友人の言葉が、
気になってしょうがないという。
そんな電話相談だった。
私も生まれ変わりなら興味があったので、
彼女に娘さんの事をあれこれと聞いてみた。
しかし、
娘さんで変わっている所は、あの門の鍵を開けた所だけだという。
普段は別に、変な行動をとる訳でもないし、
前世を語る事も無いという。
また、墓参りから帰った後は別に変った様子も無いという。
もし、あの墓と関係する人の生まれ変わりでは無いとしたら、
なぜ、門の番号を知っていたのだろうか。
そこで、私は違う仮説で考えてみる事にした。
奥さんに、その塀で囲まれた墓の中の様子を聞いてみた。
すると、ちょっと荒れている感じで、
余り人が訪れた様子が無く、花などが供えられているのも見た事が無いという。
それを聞いて、私が思ったのは、
「憑依」(ひょうい)である。
お盆なのに、誰もお墓に来る人がいない。
これは門に鍵がかかっているからだ。
そう思ったお墓に眠る霊が、娘さんに鍵を開けさせたのだろう。
ただ、当時娘さんに霊に憑依された様な症状などは無かったというので、
娘さん自体に憑依したのではないのだろう。
実は、憑依にも2通りあって、
その人全体を乗っ取る形の憑依が一般的に知られるが、
部分憑依というのもあるのである。
このケースで言うと、霊が娘さんの手に憑依して、
鍵だけをあけさせてのだろう。
そんな事があるのか?
と疑問に思われる方もいるかもしれないが、
皆さんがよく知っている、こっくりさんが、
この代表的な例である。
こっくりさんをしている人の手だけに憑依して、ある言葉や数字になる様に、
手を誘導するのである。
体全体に憑依する訳では無いので、大きいパワーを必要とせず、
比較的邪悪な霊や、低級な霊も出来るとされている。
こっくりさんと違うのは、
こちらから呼び出していないという事と、遊びで利用している訳では無いという事。
だから、特別娘さんに悪影響は無いと思った。
私が彼女にアドバイスしたのは、
昔から諺(ことわざ)に、
「袖振り合うも多生の縁」というのがありますが、
これは、例え知らない人と、
たまたま道で袖が触れ合うような些細な関係でも、
もしかしたら前世からの深い縁があるのかもしれないし、
これも1つの良い出会いかもしれない。という意味。
つまり、
これも何かの縁である。
せっかく娘さんを頼ってくれたのだから、
今度その墓の前を通ったら、娘さんと、
お線香を1本とお花一本を、門の外からでも供えてあげて、
成仏を祈ってあげる様にと勧めた。
誰も来ないお墓だった所に、
たった1本のお線香をあげる事で、
娘さんの健康や良い運に結びつくかもしれない。
「お嬢ちゃん、ありがとうね。本当にありがとうね。」
END