●金運を失った家族





 

恋愛運、健康運、金運。



これがほとんどの相談者が望む3大運である。








今日からお盆明けという事で、仕事始めの方も多いでしょう。

そこで、今日はその中でも金運をとりあげてみましょう。














私が東京に住んでいる頃、

近くに母の友達で、増井さんという奥さんが住んでいた。




私達は駅から徒歩1分という賃貸マンションに住んでいたのだが、

増井さん家族は、駅から歩いて15分くらいの古い賃貸アパートに住んでいて、

しかもエレベーターが無い3階の部屋だったので、

3DKとはいえ、かなりウチよりも安い賃料だったと思う。






当時中学生の息子さんがいて、

その子の高校進学と合せて、千葉に引っ越していった。







奥さんはとても節約上手な方で、

度々ウチの母も、増井さんの奥さんから節約術なる方法を教えてもらっていた。

よく母は、増井さんがガスは中火が一番節約出来るって言ったのよ。とか、

洗濯機を使う時は、書かれている規定容量の8割の洗濯物を洗うの一番節約出来るなど、

母は増井さんは節約の達人だと言っていて、

会うたびに豆知識を仕入れてきたものである。




今でもその時増井さんに教えてもらった、

人参やニラは、安い時に買ってスライスや細かく切って冷凍保存して使っているし、


今までしけって父が捨てていた焼き海苔も、

増井さんに聞いて、電子レンジでパリパリに復活させたり、

もうしけってしまって固くて食べられない御煎餅(おせんべい)も、

電子レンジで2分チンして、

焼き立てのサクサク御煎餅に変身させたりと、今でも使える技を教えてもらった。








 

 

 


そんな増井さんは、

15年もあの古い賃貸アパートに暮らしながら、

コツコツを貯金し、頭金を作り、

ついに念願のマイホームを千葉に買ったのである。





 

増井さんが引っ越す週間前に、挨拶に来た時、

彼女の話を聞きながら、母もやっぱりマンションではなく、

一軒家に住みたいと感化されたみたいだった。





そのだいぶ後になるが、

私の家族も千葉に引っ越したのは、

増井さんの影響も多分にあったと思われる。






 

増井さんが引っ越した後、

母とは年賀状の交換があるぐらいで、会う事は無かった。







 

それから5年の月日が経ち、

私は増井さんの事は、すっかり忘れていた頃だった。






 

彼女から母に電話があったのである。

久しぶりに声を聞いたので、母も長話になっていたのだが、

意外にも電話をしてきた本当の用件は、私にだった。






「博ちゃん、まだ占いしてるの?」から始まって、




当時私が占いの仕事をやっていたのも知っていたので、

是非、一度家相を診て欲しいと言うのだ。








母の話に寄ると、

千葉に家を新築したから、どうも金運を中心に悪くなり始めたという。




 


奥さんは、ここに引っ越してから2回も財布を落とし、

買ってまだ間もない自転車を盗まれたり、

息子さんが飼い始めた犬が、飼い始めてすぐ大病になり高額な医療費がかかったという。

ご主人もオークションサイトで、

5万円以上する品を振り込んだ後送って来ないというトラブルに見舞われ、

仕事も引っ越してから降格の人事異動になるなど、

東京に住んでいた時の良い金運が、全て無くなった感じだという。







 

そして話はトントン拍子に進み、

私不在のまま、

「とりあえず、息子に行かせるから。」という結論で結ばれていた。








後から話を聞いた私は、

「千葉?」

「遠い!」




「交通費は出るの?」

「相談料は?」




と母に立て続けに聞いたが、

そういう話はしていないという。





「なんで、一番肝心な話をしないかなぁ~」

 

嫌な予感だけが、脳裏をよぎる。





母の知り合いで、金に困っている相手となると、

もう嫌な予感しか浮かばない。




 

こうして私は、翌々日、

千葉の増井さんの家を診に行く事になった。




 

カバンの中には、昨夜母が焼いたクッキーが入っている。

母が以前、増井さんにとても喜ばれたからと急きょ焼いたのである。

占い師の私が感じるには、「お世辞」の3文字がありありだが、

張り切って子供の様にクッキー作っている母には言えず、持って来た。


 

増井さんの家は、千葉の外房線に乗り換え、

鎌取という駅で降りてから、歩いてかなりあった。

交通費も出るか分からないのに、タクシーを使う訳にもいかない。

私も運動だと思って、割り切ったが、

30分も歩いていると、帰りの事を考えると憂鬱になる。








 

住所を頂いていたので、

家はそんなに苦労しないで、見つける事ができた。







土地はそんなに無さそうだが、

2階建ての立派な一軒家だった。






 

庭はそんなに広くない。



そんな第一印象だった。











 

 

 

 

 

 

 


やがて、増井さんが金運を失ったと思われる原因が、

ぞくぞく出てくるのである。


後半は、明日のブログに続く。