●妹を怨む亡き兄




ある時、亡くなった兄に、

怨まれていて困っているという女性の相談を受けました。





 

お兄さんが亡くなってから3ヶ月程経った頃から、

彼女の夢の中に出て来て、初めの内は怖い顔をして彼女を睨んでいたそうです。

やがて、「違う!」と言う様になり、

はっきりと、「怨む!」と言う時もあると言います。

酷い時には、3日連続で兄が怒って夢に出てくるのだそうです。




それで彼女は、夢の中ではありますが、謝るのだそうですが、

それでも兄はずっと怒ったままだといいます。




 


この相談で一番難しかったのは、

彼女が、なぜお兄さんから怨まれているのか、

その理由がさっぱり分からなかったという点でした。







 

 

彼女は30歳で、お母さんと同居して暮らしていて、

そしてお兄さんは34歳で、都内で独身で独り暮らしをしていました。

そんなお兄さんが、半年前にバイクの事故で亡くなったのです。







お葬式は、自宅でこじんまりと密葬で行いましたが、

お兄さんの友人は、みな呼んでとりおこなったといいます。

そして、後日ちゃんとお墓に埋葬しました。






彼女は唯一の兄妹であった兄を失い、泣きました。




30年間生きて来て、お兄さんと喧嘩らしい喧嘩はした事が無いといいます。

お兄さんも彼女の事を大切に思っていた様で、

仕事の相談とか、将来の結婚の事とか、色々と相談にのってくれていたといいます。

彼女もそんなお兄さんの為に、

普段から無精な兄に代わって洋服を選んで買ってあげたりしてあげていたそうです。

生前、お兄さんは、週末には家に帰って来て、

母が作る手料理を食べに来るのを楽しみにしていました。

お兄さんが一人暮らしをしているアパートは、実家から1時間の所だったので、

彼女は度々、「家賃がもったいないから、

家から仕事場に通ったら。」と言っていたといいます。

そんな妹の言葉もあってか、兄も「そうだな、来年にはそうするかな。」

と言っていた矢先の事故だったといいます。





 

そんな仲の良い兄妹だったのに、

亡くなって3ヶ月後には、

妹を怨む様になっていた兄。





 

彼女は、何が何だか分からないといいます。





私は始め、お兄さんの死後、



何かお兄さんの大切な物を、勝手に処分してしまったのではないかと思いましたが、







お兄さんの持ち物は、全てそのまま実家の元お兄さんがいた部屋にあるといいます。

勝手に処分した物は無いというのです。


お葬式の手順や行い方にも問題はありませんでした。

元々無精なお兄さんだったので、特にお葬式には何のコダワリも無かったと思われます。







ただ、唯一手がかりらしいものが1つあります。




それは、「違う!」という夢の中でお兄さんが言った言葉です。




多分、何かが違うのでしょう。








しかし、その何が違うのか、

いくら考えて分からないと彼女はいいます。






 

私も電話口で、彼女と一緒に考えたのですが、

お兄さんが何の事を違うと言っているのか、皆目見当がつきませんでした。






 


この時点で、

お兄さんは、なぜ妹を怨んでいるのか、分かった貴方は、

天才か、相当な洞察力の持ち主です。

もちろん私はこの時点では分からなかったので、私よりも有能なのは間違いないでしょう。


後半は、明日のブログに続く。