●無効か、有効か。

 


このお話は、昨日のブログ(●呪われる再婚)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12056015004.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

 

ある28歳のシングルマザーの方からの相談です。

彼女は再婚について、とても悩んでいて電話してきたのでした。

現在彼女には、4歳になる娘さんがいて、保育園に預けながらOLとして働いている。

そんな時、会社に取引先の男性と親しくなったという。

彼は彼女よりも3歳年上のちょっとおとなしめの真面目な人で、銀行員だという。

彼女に4歳になる娘さんがいるのを承知で、子供とも遊んで可愛がってくれる。

ところが、彼と付き合い始めて1ヵ月が過ぎた頃から、

彼女に不運な事が、頻繁に起きている事に気が付いたという。

一番初めは、買ったばかりのハイヒールのヒールが何故か取れたという。

その靴は某有名メーカーの物で安物ではないので、作りもしっかりしている。

とても買ったばかりでヒールが取れるとは信じられなかったという。

買ったデパートに持っていくと、無料で直してくれる事になった。

その時は、別に何も気にしなかったという。またこんな事もあったという。

それは彼女が、娘さんと外食しようと家を出る時、

玄関のたたきに降りた瞬間、右足をギクッと捻り、くじいたのだ。

結局、外食は中止してその日は、電子レンジのスパゲティにしたという。

その他にも、会社が終わって、タクシーを拾おうとした時に、

ちょっと通りに身を出していたので、危なくオートバイに轢かれる所だった時もあったという。

そしてその後、彼女が、これはおかしいと思える決定的な出来事が起きた。

それは彼女と彼が、町の美味しいと評判の店で食事をしている時だった。

隣に酔っ払いらしき男性が、食事に来たという。

もうその男性が、隣に来た時からなんか嫌な予感がしていたという。

しかし、無視して彼と話していたその時だった。

隣にいた男が立ち上がって、「止めろ!」みたいな声をだして、

手に持っていたコップの中の水を、彼女にかけたというのだ。

一瞬店の中は騒然となり、彼がその男に対して、

「何するんだ!」と彼女と男の間に入ってくれた。

ところが、その男は彼女に水をかけた後、その場で眠り込んだというのだ。

本来なら、その男を起こして、洗濯代などを請求してもおかしくない所だったが、

彼女は彼に言って、すぐその店を出たという。

この出来事で、彼女が最もショックだったのは、その男の行為では無かったのだ。

ショックだったのは、その男の「止めろ!」という声だったという。

その声は、とても亡き夫の声と似ていたので、その方がビックリしたという。

そして、家に帰って、今までの事を冷静に考えると、

そういえば、ハイヒールのヒールが取れた日も、彼と会う日で、

彼と会う為に新調した靴だった。また、娘さんと外食して出かける時に右足をくじいたのも、

彼と待ち合わせて3人で食事する予定だった。

会社帰りにオートバイに轢かれそうになった日も、彼の家に行く時だったのだ。

つまり、彼女に災難が降りかかった日は、全て彼と会う日か、会っている時なのである。

そしてトドメは、「止めろ!」という亡き夫の声!

彼女は、電話の向こうで、「私は亡き夫から、呪われているのでしょうか?」

「亡き夫は、私と彼の再婚を邪魔しようとしているのでしょうか?」

「彼との再婚は止めた方がいいのでしょうか?」と立て続けに聞いてきた。

彼女はまだ28歳と若い。それにまだ4歳の子供もいる。

いつもの私なら、再婚を後押ししたい所なのだが、

この後、彼女の口から、再婚を反対せざるおえない話を聞いてしまう。






















 

 

 

 

 


彼女は23歳の時に、38歳の旦那さんと結婚、

二人とも初婚だった。



1年後、娘さんが産まれとても幸せだったという。

夫は、妻を精一杯愛し、娘さんをとても可愛がった。

オシメの取り換えや、入浴も積極的に手伝ってくれた。

ところが、娘さんが3歳になった時、

旦那さんに膵臓ガンが発覚。手遅れだった。





それでも入院中は、1日おきに病院に娘を連れて見舞いに行った。

土日は昼から夜8時まで、病院に居たという。

夫は最後の最後まで、とても冷静で、

亡くなるその日まで、取り乱す事は無かったという。





享年42歳。

早すぎる死だった。







その後、専業主婦だった彼女は元の仕事先に復帰し、

仕事関係で知り合った銀行マンの彼と知り合ったのだった。



 

これだけの話だけだったら、何の問題も無いのだが、

ここに1つ大きな問題があった。






それは、





亡き夫が残した遺書である。




 


亡き夫は、妻と娘をとても愛したが、

同時に束縛も激しい人だったという。





妻には、余り肌の露出する服は着ない様に言うのを始め、

妻が出かける時は、2時間置きに電話させ、家の門限も22時だったという。

そんな彼が書いた遺書の中の1つが、問題だった。




それは、


■夫婦は一生連れ添うもの。だから再婚しないで欲しい

 娘は一生私の娘として育って欲しい。

というものだった。





つまり、亡き夫は、妻の再婚を許さないという遺書を残したのだった。





しかし、彼女はその後知り合った銀行マンと付き合い様になり、

その結果、不可思議な不運や事故に遭いそうになったのである。

それで、彼女は私に、

「私は亡き夫から、呪われているのでしょうか?」

「亡き夫は、私と彼の再婚を邪魔しようとしているのでしょうか?」

「彼との再婚は止めた方がいいのでしょうか?」


と相談してきたのだった。












この話を聞いて、私が最初に彼女に聞いてみたのは、


「再婚しないで欲しいという遺言があったのに、

 なぜ再婚しようと思ったのですか?」




彼女は、

「子育てをしながら働くのはとても大変でした。

 それに将来、娘には父親が必要だと思ったんです。」




また、この遺言の件は、銀行マンの彼氏にも見せて相談したという。



すると、さすが銀行マンである。



遺言書を見るなり、

「この遺言書は無効ですよ。」と断言したという




亡き夫が書いた遺言書は、コピー用紙に書かれたもので、

箇条書きに10項目の事が書いてあり、

最後に署名捺印と日付が書いてあったというが、





その日付に不備があったという。


通常、遺書を書いた日付は、2000年9月4日という様に書くのだが、

亡き夫が残した遺書は、2000年9月と書いてあった。




つまり、4日とかの日付が無かったのである。


その場合、年と月だけで日がない遺言書は、無効だという。

彼氏のその言葉に勇気づけられて、


彼女は遺書の事を気にしなくなって、付き合い始めたという。

そして現在、彼からプロポーズもされているという。










なるほど、無効な遺書か。








「ちなみに、亡きご主人は、

 遺書に書いた事を、口でも言っていましたか?」





「はい。再婚しないで欲しいという事は、

 何度か言っていました。」






私はそれを聞いて、彼女にこう断言した。




「貴方の身に起きた数々の不運な現象は、

 多分、亡きご主人の霊障だと思います。

 娘さんの為にも、本当は再婚を応援したいところですが、

 今再婚すると、貴方も娘さんも更なる不幸が襲ってくるかもしれません。

 今その銀行マンと再婚する事は、止めた方がいいです。」






死ぬ間際に書いた遺書を無視すると、

霊障が起きる事が多い。




この場合、亡きご主人の性格が束縛ぎみだったというのも関係するが、

再婚に反対して邪魔していると思われた。





当然彼女は、私に、

「でも、遺言は無効だったのでは?」と聞いてきた。




「確かに、その遺言書は公正証書でも無いし、

 日付も彼が言うように無効な書き方だったかもしれません。

 でもその有効無効は、現世の法律の事。

 あの世では、はっきりとした本人の意思そのものがハッキリしていれば有効なんです。

 だから、紙にも書いた、普段も口にしてた。

 もうそれだけで、故人の遺言は有効なんですよ。」



 

 

結局、彼女は私のアドバイスを聞き入れて、

再婚は取り止めて、彼とも会わなくなった。









 

 


話はこれで、終わりではない。







 

 


ここからが、占い師の本領発揮である。







 

 

 

人呼んで、「遺言破り」である。




 


確かに、遺言は守らないと霊障が起きる事がある。


彼女の場合、霊障が起きたと思わるので、

再婚は即刻中止した方がいい。






だからといって、彼女はこの先も結婚出来ずに、

たった一人で、娘さんを育てるのでは、余りに酷である。

それにまだ彼女は30前で若い。

人生これからと言ってもいいだろう。










 


■まずは、再婚しないという意思表示をする必要がある。

彼に事情を話し、当分会わない事にする事によって、

とりあえず、霊障を止めさせる必要がある。




■次に、今日から毎日、

仏壇の夫に、お水、お線香をあげ、

時々花をかえ、食べ物を供えたうえで、

1週間後から、許しを得る供養を始めるのである。

「貴方を愛しています。今までありがとうございました。

 貴方の事は一生忘れません。だから再婚を許して下さい。

 娘を育てる為に、良い学校へ行かせる為に、お願いします。」

とりあえず100日間、ひたすら許しを請うのである。

当然月命日には墓参りしてお願いする。



■そして、娘さんにもなるべく仏壇への供養をしてもらう。

お線香を娘さんもさして、お願いする。

「パパいつも守ってくれてありがとう。

 パパの事は一生忘れないよ。

 だからママの再婚許してあげて。」



■亡き夫の祖母や祖父にも、また守護霊と思われる人にも再婚の事をお願いする。

亡くなった他の霊の助けも得るのである。




 


生きている人間の意思は、一生変わらない事はある。

しかし、亡くなると、どんなに強い意志も、

一生懸命説得すると、段々段々と和らいでいくのである。

そんなに頼むのならと、生きている人間の身になってくる。

そこが不思議なところだ。






 


1年後、

時間はかかったが、

彼女は銀行マンと再婚した。





 

 

再婚後も、亡き夫の供養は欠かさないという。

許してくれた今、きっと、いつの日か、

今度は守護霊となって、彼女と娘さんを幸せに導いてくれる存在になるだろう。






天国のパパとして。


END