●難産の家
これは私の親戚の子のお話です。
私の母の妹の子供(女の子)なので、従姉妹(いとこ)という事になります。
私が中学生の頃、よく彼女のお兄さんと4人で遊びました。(私の妹を含めて)
夏休みは、いつも従姉妹の家に行くのが楽しみでした。
その後、私はマレーシアに行く事になり、
それ以来、従姉妹の家に行く事もなくなりました。
私はその後、アメリカに渡り、また日本に帰国していた頃です。
風の便りで、彼女は結婚して、
東京の八王子という所に嫁いだと聞きました。
そんなある日、彼女のお兄さんと会ったのです。
久しぶりだったので、昔の頃の話に花を咲かせていたところ、
急に彼は、妹の事を話し始めたのです。
妹さんは、八王子市にある旧家の嫁として暮らしているということですが、
現在1人目を妊娠中だと言うのです。
私はそれを聞くと、思わず「おめでとう。」と口をつきました。
昔遊んだいとこが、もう出産するんだなぁ。
ところが、
そう話すお兄さんが浮かない顔なのです。
「なんだよ!
おめでたいんじゃないのか?」
と私が笑って言うと、
「実は、そうでもないんだ。」と彼。
話を聞くと、
その八王子にある旧家には、ある悪い因縁があるのだというのだ。
もう何代に渡り、
その家の女性は、難産になるか、妊婦が死にそうになるのだそうだ。
それはもう曾祖母の時代に始めり、
祖母の時が一番酷く、
それはもうもう少しで母子共に死ぬという程の難産で、
しかも産まれた息子さんは、ひどいアトピーになり、
生れて2ヵ月後には顔中に発疹があり、その後両手に移り、
心臓も弱い子供だったという。
そして夫のお母さんが、彼を生む時も、
妊娠高血圧症候群になり、お産の時には血圧が185までいったという。
しかも、5時間頑張っても子宮口があまり開かないまま破水してしまったという。
結局、苦しんで苦しんで緊急帝王切開となったそうだ。
しかも、産まれた子もまたも酷いアトピーになったという。
そして今、いとこの彼女がその家で出産をまじかに控えているのである。
しかも、
妹の出産は、早くも問題が少しある事が分かっているのだそうだ。
「どうやら逆子らしいんだ。
なんか嫌な予感がするんだよね。」と彼。
逆子とは、赤ちゃんのお尻や足が下を向いている状態である。
通常、赤ちゃんは出産の時、体で一番大きいくて重い頭から先に出てくるのが安産とされる。
その他にも、
調べる限り、比較的頭の大きな赤ちゃんですね。と言われたという。
頭の大きな赤ちゃんは、難産になりやすい。
つまり、四代続いて因縁が起きるというのだ。
妹さんは、体格も小さい方だし、体力も余り無い方だから、
死ぬんじゃないかと、お兄さんは心配しているのだ。
四代続いている因縁!
なんか話を聞いていて、ゾクッとした。
少し嫌な予感が巡った。
本当に良からぬ因縁があるのかもしれない。
私は、彼のたってのお願いで、おめでた祝いを兼ねて、
一緒に八王子の妹さんの所に行ってみる事になった。
やがて、難産の家の正体が明らかになる。
後半は、明日のブログに続く。