●彼と自然消滅
占いの仕事をしていると、
変わった恋愛相談を受ける時もある。
アラサーの女性からの電話相談だった。
彼女には、1年ほど付き合っている男性がいる。
まだ告白はされていないが、親にも会っていて、
彼の家に行って、食事を作った事もあれば、
泊まった事もある。
いつ結婚に進んでもいい仲だという。
彼は優しく、仕事も真面目。
彼女も何となく、彼と結婚するんだろうなと思っていたという。
そんな時、
ある日ひょんな事から、昔の同級生に再会した。
その時は、憧れまではいかなかったものの、
少しいいなとずっと思っていた人だった。
こっそりと修学旅行の時の彼が写っている写真を購入した事もあるという。
当時の彼女は、とても恥ずかしがり屋で、
とても男性に声をかけるなど出来なかったという。
ところが、会って彼に声をかけると、
なんと彼も彼女の事を覚えていた。
絶対私の事なんか覚えていないと思っていただけに、
自分の名前を憶えていてくれた事に、すごく感動したという。
その後、喫茶店に入り、色々学生時代当時の話に花を咲かせた。
聞くと彼も独身で、去年彼女と別れたばかりだという。
それから二人は、度々会う様になり、
現在、付き合い始めて2ヵ月だという。
将来二人で家を建てようという話まで出ている仲だという。
つまり今、彼女は二股交際中という事になる。
両方とも結婚の可能性がある男性だ。
しかし、彼女の心は決まっていた。
彼女ははっきりと、
1年付き合っている彼とは別れて、再会した元同級生と結婚したいと言う。
そこまで彼女の決心が固いなら、私の出番は無い。
そう思っていると、
彼女は本題を切り出してきた。
1年付き合っている彼と、どうしたら別れられるでしょうか?と言う。
私が「はっきと、その彼に別れたいと言えないのですか?」と聞くと、
「言えない」と言う。
1年付き合っている彼は、公務員で、
彼女も公務員なのだが、部署は違うという。
再会した元同級生は、ある百貨店で働いているそうだが、
そんなに給料は良く無いという。
だから、しばらく共働きで稼いで家を建てたいと彼女はいう。
つまり公務員の彼と喧嘩別れして、悪い噂が立ち、
働きづらくなるのは避けたいというのだ。
ちょっと厳しい占い師なら、
そんな自分の都合よく、いい子のままで別れようなんて。と言いそうだが、
彼女の気持ちも分かる様な気がする。
1年付き合った彼は、公務員で安定している。
立派な家もあり、きっと彼と結婚したら一生安泰かもしれない。
しかし、彼女の口からは出なかったが、
お姑さんとの暮らしに、不安があったのかもしれない。
それに対して、昔いいなと思っていた人との再会。
彼も自分の事を覚えていてくれた。
賃貸に住み、安定していない職場で給料も安いかもしれない。
でも2人で力を合わせて家を建てる。
そこには苦労があるかもしれない。
しかし、苦労も後から考えたら幸せな時である場合が多い。
また、彼女の場合、
再会した彼でなく、1年付き合っている人と結婚したら、
多分、一生後悔するだろう。
彼女は再会した人と失敗しても、後悔はしないと言い切った。
それに、再会した出会いには「赤い糸」が隠れている場合がよくある。
私は彼女を応援する事にした。
■まず、1年付き合った彼と会う時は、なるべく体の関係を持たない。
再会した彼への裏切りになるし、子供が出来てしまうと元も子もなくなる。
万が一の事を考えて、常に避妊具は用意しておくように。
■1年付き合った彼とデートする時や食事に行く時の前には、緑茶を飲む。
■再会した彼に貰ったものを、常に身につけて1年付き合った彼と会う事。
この緑茶を飲むというのと、彼に貰ったものを身につけるというのは、
1年付き合った彼の守護霊や先祖霊に、別れたいという意思を訴える方法である。
緑茶は、葬式などのお別れの時の飲むものである。
また新しく出来た彼の物を持つ事で、その彼の念が霊に新しい彼の存在がある事を、
気付かせる為である。
次に1年付き合った彼の嫌いな女性に自分を近づける事。
1年付き合ったなら、彼はどんな女性が余り好きではないのか大体分かると思う。
そんな女性に近づける事によって、彼の愛情も冷めてくる。
■例えば、1年付き合った彼がロングが好きで、再会した彼はショートの髪型が好きなら、
直ぐにショートにする。
■ウソが嫌いな人なら、たまにウソをついたり、
実は借金があるなど、過去のウソを暴露する。
■プライドが強い男性なら、色々と注意する。
服装や行動、お金の使い方など、
「女房でもないのに、なんでお前にそんな事をうるさく言われなきゃならないんだ」
と言わせたら、大成功である。
結局、彼女の場合、
守護霊への訴えが効いたのか、下の2つの行為が効いたのか、
1年付き合った彼とは、段々会わなくなり自然消滅した。
■友達から高価なバックと時計を借りて、
彼に衝動買いしちゃったと、見せた。
■偶然を装って、外で彼女がタバコを吸っている現場を見させた。
彼は普段からタバコを吸う女性は嫌いと言っいて、現場を見られた彼女は、
実は会社では吸わない様に気を付けていたけど、外では吸っていると告白。
(その為に、一番軽いタバコを選び、家で吸う練習をした)
この方法は、彼がストーカーに変貌するのを防ぐ効果もある。
ストーカーに最も変貌するのは、
見ず知らずの人ではない。
最も多いのは、元恋人と元夫である。
まだ彼が貴方を好きである時に分かれると、
未練の心とプライドがストーカーになる事があるが、
上の様に、彼にとって嫌いな女を演じてから別れると、
オレだって、お前なんかゴメンだと少しでも思わせるので、
彼もストーカーになりにくくなるのである。
さて、電話の彼女は、
1年付き合った彼と自然消滅した事までは聞いたが、
その後、私は電話相談を止めたので、
再会した彼とどうなったかは、分からない。
二人三脚で頑張って、二人の家を建て、
結婚して、幸せになっている事を祈っている。
END