●遺品整理



高齢者社会と言われる今日、

相談も、それなりに変化している様な気がします。

だから、ある意味、今日お話しする事は、

近い将来、誰にもでも起こりえる問題かもしれません。






 


ある女性から、こんな電話相談を受けました。







先日、一人暮らしをしていた母親が亡くなったそうです。

お葬式などは無事終えたのですが、

何十年と住んでいたその家は、賃貸だったという事で、

母が居なくなった現在、誰も暮らしていないその家の賃貸を払い続ける訳にもいかず、

また何年か前にそこの地主さんから、

土地を買わないかという話もあったそうですが、

お姉さんとも協議した結果、思い出深い家だけど、

そこを買っても、お互いに結婚していて、夫の仕事場からは不便な場所である事から、

結局、地主さんに明け渡す事にしたそうです。





そこで問題になったのが、

遺品整理でした。



約10年前に亡くなったお父さんの遺品を含め、

数多くのお母さんの遺品があり、

その家で40年は暮していたので、大量の荷物があったのです。

一応、貴金属など価値のある物は、

姉妹で分けたそうですが、

残った家財道具やら、小物・衣類など、とにかく見ただけで途方に暮れたといいます。




 

今の時代、

遺品整理屋という職業もあるのですが、

無暗に捨てていいものか、

全て捨ててしまって、何かバチが当たらないか、


 

そんな相談でした。





 

なるほど、

この問題は、親の死に限りません。

遺品とは、亡くなった人の持ち物ですから、


 

お祖父ちゃんが亡くなった時や、

息子や娘が亡くなった時にも言える事です。

その場合は、下記のお母さんを息子さん等の名前に置き換えてお考え下さい。






 

実は、相談者が心配している、

亡くなった人の物を無暗に捨てて、霊障が起きたケースはあります。





なので、

何も考えずに全ての遺品を捨ててしまうのは、お勧め出来ません。




かといって、そのまま残すと、

家賃の問題やら、部屋が片付かないなど、

残された家族も大変です。




そこで私が、彼女にアドバイスしたのは、

彼女自身が、遺品整理する事です。





そうは言っても、

どれを残して、どれを捨てていいのか分からないと言います。




そこで、順を追ってやり方を説明しました。


■まず、仏壇で、

 「これから遺品整理します。手伝って教えて下さいね。」と、

 お父さんと、お母さんにお願いします。


■次に遺品整理する部屋に、お父さんとお母さんの写真を置きます。

 これから整理する物が見える様な位置に。


■大きな段ボール箱を3つ用意します。

 1つは、残す箱と書き、

 1つは、捨てる箱と書き、

 1つは、翌日また試すと書きます。


■あとは、遺品を1つ1つ手に取って、

 何も感じなければ、捨てる箱に入れます。

 ただし、その遺品を触った時、思い出がよみがえって来た時とか、

 お父さんやお母さんの事が、頭をよぎった時は、残す箱に入れます。

 微妙な時は、翌日また試す箱に入れます。

 微妙な時とは、捨てるに何となく忍びないと感じた時など、

 亡くなった人もまだ判断しきれていない場合があるのかもしれません。

 そんな時は、処分にもう1日、亡き人に考えさせてあげるのです。

 残して欲しい物は、必ず何かしら貴方の心に訴えかけてくるので分かります。

 懐かしく思ったり、お母さんの顔が浮かんだり、当時の事を思い出したりと。

 お母さんやお父さんが、教えてくれます。 

 洋服などは、そのまま着なくても、その生地をうまく利用して、

 座布団にしたり、ひざ掛けにしたり、パッチワークの布にして、

 再利用出来るものは、そうしてあげます。


■写真なども、面倒でも1枚1枚手に取って見てあげましょう。

 写真の場合、1枚も残す箱に行かなかった場合、

 少なくとも、3枚は笑っている写真や明るく顔の写真を残してあげます。


■残す箱に大量にいってしまった場合、

 もう一度お願いして、翌日再振り分けをしてもいいです。


■また、大きな家具や、お父さんが好きだった車など、

 残してあげたいのはやまやまだけど、保管しきれないという物は、

 「大きくて処分するしかありません。ゴメンなさい。」と、

 お線香とお水をあげながら、3日間許しをお願いしてから処分しましょう。


■捨てる箱に入った、直筆の手紙や日記・ノート・写真は燃やしてあげます。

■捨てる箱にいった物は、パラッと、塩をふってから売ってもかまいません。

■最後に、

 残す箱にいった物を、

 姉妹で順に1つずつ、選んで家に持ち帰ります。


 

ちなみに、遺品整理は、

太陽が昇ってから、太陽が沈むまでの時間にしましょう。



 

母親に形見だと言って、何も渡されていなくても、

形見は、その残す箱の中に必ずあります。

だからこそ、そこに残ったのです。


「お母さん、一緒に私の家に来てね。」と言って、持って帰りましょう。


 


きっと、その形見が、


貴方と、貴方を見守ってくれるお母様やお父様の、


橋渡しとなって、守ってくれるはずです。


END