●温度変化に隠された謎


 


このお話は、昨日のブログ(●氷の友人)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12015616968.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

ある女子高生からの相談の時でした。


その友人の名前を「ユキちゃん」としておきましょう。中学生時代、

そのユキちゃんを含めて仲の良い5人でグループを作ってよく遊んでいたといいます。

中学時代のユキちゃんは、とても明るく、

そして、5人の中で一番成績も優秀だったといいます。

そんなユキちゃんは、将来は医療関係の仕事に着くという目標をもっていました。

やがて、高校受験になり、5人のうち、彼女とユキちゃんとハルちゃんの3人は、

今通っている同じ高校に進学する事が出来、

他の2人は、違う高校にとそれぞれ進学していきました。

ただ、3人が同じ今の高校に入学したのですが、

1年のクラス分けで、彼女とユキちゃんは別々のクラスになったという。

彼女いわく、この高校では、入学テストの成績によってクラス分けされるというのだ。

ユキちゃんは、元からみんなよりも成績が良かったせいもあり、

彼女だけ成績の良い人が集められたクラスに入り、

私とハルちゃんは、比較的成績の悪いクラスになったという。

クラスが変わったせいもあり、ユキちゃんと会える機会も段々と無くなったといいます。

優秀なクラスは、私とハルちゃんのクラスとは違って、

テストも頻繁にあるらしく、授業内容もかなり難しいらしいのです。

ユキちゃんなら、頭いいからついて行けるだろうけど、

私とハルちゃんは、むしろ成績の悪いクラスで良かったね。と言い合ったものです。

ところが、1年後、再びクラス分けがあった時でした。

なんとあの成績優秀組だったユキちゃんが、私達成績の悪いクラスに編入してきたんです。

それも驚きでしたが、それ以上に驚いたのが、彼女の風貌でした。

普通体系だったユキちゃんは、やせた感じで腕も細くなり、

顔も少しこけた感じで、全体も暗くあの明るかったユキちゃんの片りんも無いのです。

たった1年で、人はこんなにも変わるのかと思いました。

きっとユキちゃんは、優秀なクラスについて行けず、


かなり苦しんだのではないかと思いました。

でも話してみると、1年前のユキちゃんです。

明るさは少し無くなりましたが、ユーモアや頭のキレも昔のままでした。

それが、再び一緒のクラスになった時の第一印象でした。

それからまた3人で、つるむようになったのですが、

私にはどうしても理解出来ない不思議な事があるのです。

それは、時々、ユキちゃんの側にいると、無性に寒くなるのです。

変な言い方ですが、隣にいるユキちゃんが、氷になった様に冷気を放つのです。

私の前身は鳥肌状態になり、寒くて寒くて、思わず彼女の側から離れるのですが、

それは決して、私の気のせいでは無いと思うのです。

なぜなら、その様な時が何度もあるからです。


ユキちゃんの外見はまったく変わらないのですが、

側に居ると、まるでユキちゃんが全身氷になった様に、冷気を放ち、私を凍らせるのです。

すると私は洋服を着ているのに、ブルブルと震えて、

彼女から10m位離れると、やっと普通に戻るのです。

一度、ユキちゃんに、寒くない?と聞いたのですが、全然寒く無いよ。と答えるだけなのです。

しかし、気になるのは、ユキちゃんが氷の様に冷たくなるんだよと、ハルちゃんに言ったら、

ハルちゃんは、ユキちゃんの側に居ても、そんな寒さを感じた事は、まったく無いというのです。

つまり、私だけが時々寒くなるという不思議な現象なのです。

もしかして、おかしいのはユキちゃんではなく、私なのかと思い、

病院に検査に行きましたが、異常は無いと言われました。

先生、おかしいのは私でしょうか、それもとユキちゃんでしょうか?

そんな不思議な相談だった。













 

 

 

相談者から、


おかしいのは私ですか、ユキちゃんですか?と聞かれた場合、


どっちかを言いそうになるが、


実はこういう選択肢には、隠れた答えがある時がある。


それは、両方おかしいという答えだ。






だから、


一瞬どちらかがおかしいなと思っても、詳しく話を聞く必要がある。






また、他のカウンセラーの方もそうだろうが、

例え相談者の方がおかしいなと思っても、

貴方がおかしい。とは真っ向から言わない様にしている。



その辺は、言葉を選んで、

遠まわしに、

貴方がこうすればもっと良い方向に行くでしょう。という言い方になる。









 

さて、今回の相談で一番気になるのは、

やはりユキちゃんが氷の様に冷たくなる現象である。

ただし、そう言っているのは相談者だけで、友達のハルちゃんは何も感じない。

それも1回だけでは無く、何回もそういう事があるという。

しかも中学生時代には無かった現象だという。






 

そこで彼女に、氷の様に冷たくなる現象をもっと詳しく聞いてみた。




彼女は繰り返し言った。

ユキちゃんの側に行くと、彼女から氷の様な冷たい冷気が来て、

側にいるだけで、腕に鳥肌が立ち、ブルブルと震える様に冷たくなるんです。

そして、彼女から10m位離れると、やっと普通に戻るんです。と。





この10mというのを聞いて、少し気になったので彼女に聞いてみた。

「じゃあ、彼女から5m位離れたら、どうなの?」

すると、

「5m位だと、まだ氷の様に冷たい時があります。」という。

「5m離れると、冷たく無い時もあるんだね?」

「はい。」

「でも、5m離れても、まだ異様に冷たい時もあるんだね?」

「はい。」


この5mの時の変化で、

何となくだが問題の本質が分かった様な気がした。







 


「もしかして、君は、

 他の時にも、急に寒くなったり、熱くなったりした事ない?

 例えば、通学途中のバスや電車の中で、

 急に寒くなったり、熱くなったりした事ない?」




すると、「ある。」という。




今回のユキちゃん程ではないが、

通学途中のバスの中で、急に冷たくなったので、

誰かが扇風機でも回したのかなと振り向いたけど、何も無かったという。

ただその時も、腕に鳥肌がたったという。






私は問題の核心になる事を、彼女に聞いてみた。




「もしかして、貴方、

 霊感が有る方じゃない?」



すると、彼女は、

幽霊とか見えたりはしないんですが、

時々金縛りにあったりとか、


何となく居るなみたいな事を感じる時があるという。








一口に霊感と言っても、

人よって、さまざまである。





ある人は、霊の姿が見え、

ある人は、霊の声だけ聞こえ、

ある人は、オーラだけ見えたり、

ある人は、夢で予知だけ見えたり、

ある人は、直感だけ異常に冴えていたり、

ある人は、動物と話せたりと、

その人についている守護霊の能力や、授かった能力に寄るのである。


希にその全てを備えている人もいる。




 

そして、彼女の場合、

なぜか霊の温度変化に敏感な様である。





そう。彼女は霊の冷たいという訴えを受け取っているのである。

霊はたまに、自分が亡くなった状況を、

温度変化によって、生きている人に訴える事があるのである。


つまり、こうだ。

その亡くなった人が、冷たい海で亡くなったとする。

すると、私は冷たい所で亡くなりましたと、

冷たいという温度で、訴えてくるのである。

これが逆に、

火事で亡くなった人であれば、

急に体が熱くなり、まるで自分の洋服が燃えたんじゃないかと錯覚したりする。

それは亡くなった人が、

私は火事によって亡くなりました。と訴えているのである。





 

つまり、今回の事はこう推察された。

ユキちゃんに、1年前頃から霊がついて、

それによって、成績も落ち、体も痩せた。

再び同じクラスになった彼女は、霊感があったので、

ユキちゃんについていた霊が、彼女を頼って側に来て、


私は冷たい水の中で亡くなりましたと訴えた。

霊に頼られた彼女は、急に氷の様に冷たくなった。

ただし、霊感の無いもう一人の友人ハルちゃんには何も感じなかった。




 

亡くなった霊は、ユキちゃんの所に来たが、

なかなか自分の存在に気づいてくれない。

そこに、霊感が少しあるという彼女が来たので、

彼女を頼って近づいてきたのである。

それが5m離れても、まだ寒いという現象だ。

つまり、5m離れても寒いという事は、

寒さの根源は、ユキちゃんでは無く、

ユキちゃんについていた霊だったから、

5m離れても、まだ寒さがついてきたのだろう。





 

さて、問題はこれで解決した訳では無い。



私は彼女に、こう言った。

「明日にでも、ユキちゃんに聞いてみてくれる

 貴方のご先祖に、水で亡くなった人はいないかどうか。」






すると、後日、

ユキちゃんに聞いたところ、

親戚の叔母さんが、川で原因不明の死をとげていたという。

なんでも昔ユキちゃんの家の近くに住んでいたそうで、

小さいユキちゃんの面倒をよくみていた叔母さんだったという。

彼女はその後、お金持ちの男性と結婚して、

幸せになったと思われていたが、

実際はDVなどで、かなり苦労された様だった。

亡くなった時も、事故か自殺か分からない状況だったという。






 


私は彼女にこうアドバイスした。

「ユキちゃんに言って、その叔母さんの名前を書いた短冊を作り、

 1ヵ月ほど、熱いお茶とお線香を供えて、その叔母さんを供養してあげる様に伝えて。」と。



 

たまにこういう可哀想な霊がいる。

嫁に行くと、家族はもう先方の人間として、

供養は先方の方がしているだろうと思うだろう。

実際叔母さんの実家でも、亡くなった叔母さんの供養は余りしていなかったらしい。

でも、嫁いだ先は供養してくれるかといえば、

喧嘩していた姑がいたりして、亡くなったらほったらかしというケースもある。






そんな時、

昔、可愛がったユキちゃんに、

最後の頼みとして、頼って来たのかもしれない。

ユキちゃんは気がつかなかったが、それに気づいたのが今回の相談者だった。

それも冷たいという温度変化よって。







ただ、こういう考え方もある。








それは、


霊感がある友人が居ると分かったので、

ユキちゃんの所を頼って来た。




もしそうであれば、


なんと霊には先見の目があるのだろうと、


思わずにはいられない。

END