●氷の友人(こおりのゆうじん)
電話相談をしていると、
時間が余ったり、
相談したい事が無くなったりした時、
たまに、自分の事ではなく、
その方の家族の事とか、友人の事に話が及ぶ事があります。
ある女子高生からの相談の時でした。
「ちょっと友達の事で、相談した事があるのですがいいいですか?」
と言われたので、
「どうぞ」と言うと、
彼女はある1人の友人の話をし始めました。
その友人の名前を「ユキちゃん」としておきましょう。
中学生時代、
そのユキちゃんを含めて仲の良い5人でグループを作ってよく遊んでいたといいます。
中学時代のユキちゃんは、とても明るく、
そして、5人の中で一番成績も優秀だったといいます。
そんなユキちゃんは、将来は医療関係の仕事に着くという目標をもっていました。
やがて、高校受験になり、
5人のうち、彼女とユキちゃんとハルちゃんの3人は、
今通っている同じ高校に進学する事が出来、
他の2人は、違う高校にとそれぞれ進学していきました。
ただ、3人が同じ今の高校に入学したのですが、
1年のクラス分けで、彼女とユキちゃんは別々のクラスになったという。
彼女いわく、
この高校では、入学テストの成績によってクラス分けされるというのだ。
ユキちゃんは、元からみんなよりも成績が良かったせいもあり、
彼女だけ成績の良い人が集められたクラスに入り、
私とハルちゃんは、比較的成績の悪いクラスになったという。
ここまでは、ごく自然な流れと思われました。
クラスが変わったせいもあり、
ユキちゃんと会える機会も段々と無くなったといいます。
優秀なクラスは、私とハルちゃんのクラスとは違って、
テストも頻繁にあるらしく、授業内容もかなり難しいらしいのです。
ユキちゃんなら、頭いいからついて行けるだろうけど、
私とハルちゃんは、むしろ成績の悪いクラスで良かったね。と言い合ったものです。
ところが、1年後、
再びクラス分けがあった時でした。
なんとあの成績優秀組だったユキちゃんが、
私達成績の悪いクラスに編入してきたんです。
それも驚きでしたが、
それ以上に驚いたのが、彼女の風貌でした。
普通体系だったユキちゃんは、やせた感じで腕も細くなり、
顔も少しこけた感じで、全体も暗く、
あの明るかったユキちゃんの片りんも無いのです。
たった1年で、人はこんなにも変わるのかと思いました。
きっとユキちゃんは、優秀なクラスについて行けず、
かなり苦しんだのではないかと思いました。
でも話してみると、1年前のユキちゃんです。
明るさは少し無くなりましたが、
ユーモアや頭のキレも昔のままでした。
それが、再び一緒のクラスになった時の第一印象でした。
それからまた3人で、つるむようになったのですが、
私にはどうしても理解出来ない不思議な事があるのです。
それは、
時々、ユキちゃんの側にいると、
無性に寒くなるのです。
変な言い方ですが、
隣にいるユキちゃんが、氷になった様に冷気を放つのです。
私の前身は鳥肌状態になり、
寒くて寒くて、思わず彼女の側から離れるのですが、
それは決して、私の気のせいでは無いと思うのです。
なぜなら、その様な時が何度もあるからです。
ユキちゃんの外見はまったく変わらないのですが、
側に居ると、まるでユキちゃんが全身氷になった様に、
冷気を放ち、私を凍らせるのです。
すると私は洋服を着ているのに、ブルブルと震えて、
彼女から10m位離れると、やっと普通に戻るのです。
一度、ユキちゃんに、寒くない?と聞いたのですが、
全然寒く無いよ。と答えるだけなのです。
しかし、気になるのは、
ユキちゃんが氷の様に冷たくなるんだよと、ハルちゃんに言ったら、
ハルちゃんは、ユキちゃんの側に居ても、
そんな寒さを感じた事は、まったく無いというのです。
つまり、私だけが時々寒くなるという不思議な現象なのです。
もしかして、
おかしいのはユキちゃんではなく、私なのかと思い、
病院に検査に行きましたが、異常は無いと言われました。
先生、おかしいのは私でしょうか、
それもとユキちゃんでしょうか?
そんな不思議な相談だった。
この時点で、真相が見抜ける人は私よりも優秀かもしれない。
後半は、明日のブログに続く。