死神バイク


 

電話相談をしていると、

時々、不吉な相談も舞い込んできます。



 

 


ある時、

お兄さんが不吉なバイクを購入したという、

その妹さんから相談を受けました。






 

 

 

大学2年生になった彼女のお兄さんは、

長年乗りたいと思っていた中古のバイクを買ったそうです。




 


それまでも、ご両親にバイクを買って欲しいと、

お願いしていたそうですが、

ご両親や祖父母は、バイクは危ないからと猛反対で、

購入金額は一切出さなかったので、

兄は高校時代から買いたかった様ですが、今まで買えなかったのです。





 

 

それが大学に入り、

アルバイトをするようになって、お金を貯めて、

家族全員が反対していたバイクを、突然独断で買ってしまったのです。




 

最初は友達のバイク仲間の駐車場に停めてもらっていたので、

家族にも買った事が分かりませんでした。





 

ところが、しばらく経った時、

家に軽自動車税の納付書が来た事から、親にバレて、

急きょ家族会議が開かれ、

バイクを手放せ!、絶対手放さない!と親子喧嘩になり、

祖父母も巻き込んで、激しい論争になったといいます。






しかし結局、

もう半分大人だし、もう自分の尻は自分で拭けという事になり、

保険をしっかりかけ、安全運転する事で黙認される事になったという。





こうして中古で買った兄のバイクは、



家の駐車場の片隅に置かれる事になった。




しかし、彼女は言う。



この兄のバイクが、家に来てから、

この家に不幸が舞い込んできたんです。





それはまるで、死神バイクだという。




 


バイクが家に来てから3ヶ月後だった。





まず、そのバイクの購入に最後まで猛反対していた父が、

突然の心臓発作で亡くなった。





そして、それから丁度1年後、

今度は祖父が、お盆の墓参りに行った帰りに、

やはり心臓発作で亡くなったという。

気になるは、墓参りに行く前に、

兄に、バイクはもう危ないから乗らない方がいいよと、言った直後の事だったという。




更に、丁度1年後のこの年、

今度は祖母が、眠る様にして朝亡くなっていたのだ。

死因は心筋梗塞だったという。

前日まではピンピンしていたという祖母だけに、信じられないという。

祖母も父同様に、兄バイク購入には反対していた一人だった。





こうして、3年連続、

兄のバイク購入を反対した人が、次々に亡くなっていくのです。



それもバイク購入を強く反対した順序通りに亡くなっているのだという。

そしていずれも昨日までは元気だった人が亡くなるのである。

何かの呪いとしか考えられないという。




 

 

もう一つ気になるのは、

彼女は一度お兄さんに、聞いた事があるのだそうだが、

中古で買ったバイクは、相場よりも安かったので助かったと言っていたという。




今思うと、兄は事故ったバイクでも買ったのではないかと思います。

人を轢き殺したバイクなのではないか。





 


そして、心配なのは、

私も母も、父や祖父母ほどでは無いにしても、

兄のバイク購入には、少なからずも反対しました。





 

だから、来年死ぬのは、

母か私ではないでしょうか?





 

 

どうしたらいいでしょうか?






 

そんな危機迫る思いの電話相談だった。






 

 

 

 

 

 

 

 


やがて、私が言った一言を聞いて、彼女は愕然(がくぜん)とするのである。

 

後半は、明日のブログに続く。