●見えない家相



 

占いの相談には、人間の悩み相談の他に、

物に対する相談も結構ある。




その代表が、家相である。




つまり、住む家によって運勢が左右される事がある。

例えば、


井戸を何の供養もせずに埋めると祟りがあったり、

6畳が3つ並ぶ部屋に住んでいると、誰か死んだり、

家のド中心に階段があると、病気になったりと、

家相を本などで調べてみると、

ああ、だからうちは災難が続いていたんだと気付かれる事もあるでしょう。



 

しかし、


今日これからお話しするのは、

多分、どの家相の本にも載っていない、家相の霊障だと思います。




なぜなら、それは、





 


見えない家相だからです。




 

私も、たった一度しかこの家相の霊障に出会った事がありません。


でも、

実在したのです。















 

 

事の発端は、私の友人の渡河が、

「あるお金持ちの家の家相を診てあげて欲しいんだけど。」

という極普通の電話からでした。





 

 

今までの経験から言って、

友人の渡河が持ってくる案件は、ろくなものがありません。





その時もそうでした。

お世話になっている家なので、お金は取れないと言うのです。

だけど、俺が美味しいものをご馳走するからと・・・・






 

実は彼の姉は政治家で、色々な方面に支援してくれる方々がいるらしく、

その家も、お姉さんの支援者の方の家だそうです。






私が渋々OKすると、

彼は、じゃあ5分で行くからと言って電話が切れました。


「あのやろう、私がOKするのを見こうして、

 もうすぐ近くまで来てたのか!」


かなり急いでいる感じです。

大体、支援者関係の相談が持ち込まれる時は、

半年以内にその地区で、選挙が起きそうな時期です。







 

 

 

彼は私の家に着くと、

直ぐに家の図面と写真を机の上にばら撒きました。




家の写真を見ると、かなりの豪邸です。

2階建ての大きな家と、かなり広い庭。

多分、かなりの有力な支援者なのでしょう。





家の見取り図は、



設計事務所が描いたと思われるかなり精密なものをコピーしたもので、

これ以上正確なものは無いという物を持参してきました。

写真は2、30枚あり、

すべて渡河自身が実際に行って撮ってきたばかりだといいます。





 

私は家の見取り図を広げると、

まず南東部分から診始めます。

なぜなら、家相では南東は一番大事な所だからです。

例えば、

南東にトイレがあれば、一発でそれが霊障の原因だったりします。



 

ところが、30分じっくりと調べても、

何も悪い部分が見つかりません。





そこで、写真を見ながらもう一度ゆっくりと、

一部屋一部屋診たのですが、やはり問題なしです。




次に家以外の部分、庭を診てみました。

池がありましたが、さほど大きくなく問題は無い様です。

ペット類は飼っていないとの事でした。





私が2度に渡って、検討して

「問題ないんじゃない。 

 いい家だよ。

 いい建築会社に頼んだんだね。」と言うと、




渡河は、

「それじゃあ困るんだよなぁ」と一言。



「困るって言っても、悪いとこ無いぞ。」と言うと、


彼はこんな話をしだしたのです。








その支援者の木村さん(仮名)のご両親が亡くなって2年後に、

この豪邸を建てたそうですが、

この豪邸を建ててから、次々と悪い事が起き出したというのです。


まずは、豪邸を建設している途中に、

長男が事故で骨折して入院。

豪邸が完成する直前に、家の下見に来た長女が階段から落ちてやはり骨折して入院。

家が完成した後も、奥さんがお腹が痛いと言い出し、

検査してみると、なんとろっ骨が折れていたという。

そして、ご主人も車を2回事故しており、

無事ではあったものの、一歩誤れば骨折はおろか死んでいても不思議では無かったという。






それらの全てが、家を建て始めてからの短い期間に起きているのだ。


渡河のお姉さんも、奥さんのお見舞いに行って初めてそれを聞いて、

一度知り合いに診てもらいましょうという話になったらしい。



 

私の出番となった訳だ。



 

しかし、そういう事情を聞いた後でも、

やはり悪い所は無いのに、変わりは無い。




「それじゃあ、困るんだよなぁ。

 なんか見つけてよ。」


なんか見つけてと言われても、

じっくり診た結果だ。手抜きはしていない。


それに、こういう事は偶然の事故が重なったともいえない事は無い。




渡河はそれでも、

一緒にその家に来てくれと言ってくる。


でも、何もなさそうな物件を見に行って、気まずい思いをするのは私だ。


こうして、ほぼこの件は完了。となりつつあった時、




 

 

彼は、家相とは関係ないんだけど。と前置きしてから、

変な話しをしだした。







それは、やはり家を建設し始めた頃、

近所の人が、

木村さんの家から、老婆のすすり泣く声が聞こえてくると言ってきたのである。

始めは、きっとその人の聞き間違いだろうと思っていたという。




なぜなら、実際にその家に住んでいる木村さん家族は、

誰一人そんな老婆のすすり泣く声など聞いていないのだから。

それに、この家には老婆など居ないし。




ところがである。




しばらくして、先の近所の人とは別の近所の奥さんが、

やはり貴方の家から夜中に、誰か老婆がすすり泣いている声がしたわよ。

と言われたのである。

その方は、時々歌舞伎などに行く仲で、信頼のおける人だったので、

これはもしかしたら、本当に声がしているのかもしれないとなったという。




 


私は、家族の骨折は偶然かもしれないと思ったが、

夜中に家から、老婆がすすり泣く声がするというのを聞いて、

なにか、すごく嫌~な予感がした




老婆の泣き声も、

家を建設し始めた頃だという。


今度は、偶然とは思えない何かを感じる。





 

何かある。





 

私は一転して、渡河に言った。










 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行ってみよう、その家に!


後半は、明日のブログに続く。