●驚くべき報告書
このお話は、一昨日のブログ(●人のいい夫と離婚したい)の続きです。
従って、一昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-12010760318.html)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
[前回までのあらすじ]
離婚相談の中で、1件だけとても意外な結末に発展した相談がありました。
主婦の方からでした。彼女いわく、「ダメ夫と離婚を考えています。」
という開口一番の明解相談。現在彼女は、夫と息子さん(6歳)の3人暮らし。
結婚後、既に持ち家を持っていた彼女の家に引っ越して来て暮らし始めた。
彼は私にも子供にもとても優しく、仕事も真面目で、浮気もしない。
では、どんな所が、ダメ夫なのか。彼女いわく、夫は優し過ぎるのだという。
いわゆる断れないタイプなのだと言う。上司や友人に誘われると、
お金が無くても付き合って飲みに行くのはもちろん。給料日前で、彼自身もお金が無いのに、
友人がお金を貸してくれと頼みに来ると、二つ返事でお金を貸してしまう。
借金のかたに油絵を受け取り、それが偽物だった事もあったという。
そして、極めつけは2000万円の連帯保証人になり、
その友人に逃げられて、結局奥さんの預貯金で返済したという。でも、もう限界です。
実は先日、夫が夜うなだれて話しかけて来て、他の知り合いの連帯保証人になっていて、
その人が夜逃げしたために、1300万円の借金を払う事になったと言うのです。
もう呆れて物が言えなくなりました。貴方のご両親に借りたら。と言うと、
もう既に800万円借りていて、これ以上借りられないと言うのです。
なにより私が頭にきているのは、前回2000万円を返済した時に、
もう二度と保証人にはならないと誓ってくれた夫だったのに、
また同じ過ちを犯した事です。もうこの人とはやっていけないと思いました。
まずはご主人の写真を、インターネットで何枚か見せてもらいました。
確かにおっとりしていて、人の良さそうな方です。とても感じの良いご主人で、
特に悪い所は見当たらない。それは外観や顔相、占いだけからではなく、
実際、子供思いで優しく、仕事も真面目な良い夫だった。
ただただ、人に騙されてきた不運な方で、これから離婚され、
1300万円の借金を一人で背負ってゆく人生を思うと、少し哀れに思えた。
また彼女は亡き父から譲り受けた家を売ってまで、彼の借金を返済したくないという。
それでなくても、今まで何回も何回も騙されて、父から貰った土地も失っているので、
この家まで失ったら、亡き父に申し訳ないです。
彼女はバツ①だった。彼女の話によると、最初の結婚は2年で破たん。
その時の夫が友達と一緒に会社を建てる事になり、
彼女がもっていた土地を担保にお金を借りたという。
ところが、会社設立直後に、その友人がお金を持って逃げてしまったのだ。
結局、その後夫婦仲も悪くなり、離婚。子供は居なかった。
また、大学時代にもボーイフレンドが車を購入する時に貸した100万円も、
不仲になった後、返してもらえず、領収書なども無かったので、そのまま取られてしまった。
彼女は男運が無いと嘆いた。そんな中、彼女が最近の悩みの一つに、
常にお金の不安がつきまとっているという。
それは、今までお金に関して、何回も騙された影響もあってか、
いつも、「まだ借金が、どこかにあるのではないか。」
「夫や前夫は、私には言っていない借金があるのではないか。」
「明日誰かが、知らない借金を持って私の家に押しかけてくるのではないか」と、
と思ってしまうのだと言う。それは時々夢にも出て、
常にどこかに借金があるのはという不安が、いつもつきまとっているのだというのだ。
彼女の口から、その悩みを聞いた瞬間、何か、嫌~な、予感を感じたのだ。
なんだろう。この嫌な予感は。なんか・・・・彼女の男運の無さの陰に、何か居る!
まず私が、嫌な予感だと思ったのは、
普段心配している現象が、夢でも同じように出ているという事です。
そういえば、
彼女がいう男運の無さというのも、
全てお金絡みの問題なのである。
ここまでは、彼女のご主人に問題があるとして考えていたが、
この瞬間を境にして、彼女に問題の本質がある様に思えてきた。
そこで彼女の事を色々と聞いてみたい所なのだが、
こういう場合、あれこれと彼女に色んな事を聞く必要は無い。
問題の全て金銭に関係している訳だから、
原因も金銭がらみの可能性が高い。
つまり、お金の流れを追って行くと、原因にたどり着く場合が多いのだ。
そこでまず気になるのは、
今まで何度も、多額の金銭的に騙されたのにも関わらず、
現在も彼女名義の持ち家を持っているという事実である。
30歳位までOLした位では到底持ちえない金額だ。
彼女に聞くと、
お父様の遺産だという。
12年前に亡くなったというお父様が残した多額の遺産を、
彼女とお兄さんとで分けたという。
彼女は都内にある土地と家と預貯金。
お兄さんは、別荘と車と多額の預貯金と株券を相続したという。
母親はお父様が亡くなる2年前に亡くなったという。
そこで、亡きお父様はどんな会社をされて成功されたのか聞くと、
父は極普通のサラリーマンでしたという。
かなりの資産は、御祖父ちゃんが残したもので、
それを父が相続したのだそうだ。
では、その御祖父さんは、どんな成功をされた方ですか?と聞くと、
土地を売って儲けたという。
バブルが弾ける前に売ったと、よく自慢していた祖父だったという。
なるほど、土地成金という事だったのか。
それで先祖代々の土地を売られたのですね。と聞くと、
違うという。
祖父は大阪で育って、ある時、
息子一人(後の父)を連れて、東京に来たという。
御祖父さんは、何をされていた人ですか?と聞くと、
彼女も分からないという。
祖父はいつも家にいて、仕事をしている所は見た事が無かったし、
余り外出もしない人だったという。
つまり、お祖父さんは、
大阪から子供を連れて上京し、
その時持っていた大金で、
新しく土地を買って、それを転売して大儲けしたという事になる。
彼女はそれ以上の事は、知らなかった。
と言うより、祖父は昔の事は一切話したがらなかったという。
彼女がお祖母さんの事を聞いても、いつも無視されたそうだ。
だから彼女は、お祖母さんを全く知らないのだという。
お祖母さんの写真すら一枚も残っていないんです。
お金の追跡も、そこで止まってしまった。
お祖父さんがどうやって、大阪で大金を稼いだのか。
どうして上京したのか。
これ以上の事は、彼女にも分からないという。
実は、相談はここで終了となった。
私も何となく嫌な予感はしているものの、はっきりとした原因は分からなかった。
だから、下手なアドバイスは出来なかったのだ。
ただ、彼女には、
もし時間があったら、
お祖父さんの戸籍謄本を取り寄せて、
大阪時代にどうやってお金を稼いだのか、
現地に行って調べてみてはどうですかとだけ言った。
すると彼女は、亡くなった人の戸籍を取り寄せられるのですか。と驚いていた。
その時、私はアドバイスをしながらも、
多分調べても無理だろうなと思っていた。
しかし、
驚く事に、それから1ヶ月後に、
彼女から再び電話があったのである。
しかも、その内容は驚くべきものだったのだ。
なんと、彼女は、
あれから直ぐに、お祖父さんの戸籍謄本を取り寄せると、
探偵事務所に、お祖父さんの事を依頼したのである。
さすがにお金持ちだった人の考えは違うと思った。
探偵事務所に依頼するなど、私には思いもつかなかった。
まぁ、それだけ彼女にとっても、長年気なっていた事でもあり、
また現在離婚問題を抱えていて、急を要した事かもしれない。
そして、探偵事務所からの調査報告書は、
驚くべき内容だったのである。
どうやら探偵は、大阪に出向き、
亡きお祖母さんの実家や、お祖父さんが働いていた会社などを突き止め、
話を聞きだした様だった。
そのショッキングな内容とは、
■お祖母さんは、お祖父さんが上京する半年前に不審死で亡くなっているのだが、
多額の生命保険が下りたという噂がある。
■お祖父さんは、会社を突然退職して上京。
その後、会社に借金取りが何社か取り立てに来たという。
■その借金に関して調査すると、
どうやらお祖父さんは、2社から多額の金銭を借りて夜逃げしたという。
その後、お祖父さんの借金は、保証人になった友人などにいったという。
何という事だ!
お祖父さんが保証人におしつけて逃げたという借金が、
形を変えて今度は、孫の彼女が保証人詐欺にあっているのだ。
彼女は、どうしたらいいですか?と相談してきた。
私は彼女に4つの事をアドバイスした。
■まず、仏壇とは別の場所に、
短冊に「お祖父さんがご迷惑をかけた霊へ」と書き、
お水、お茶、お花、お線香、そして1万円札を置き、
100日間毎日お詫びとご供養してあげる事。
■もし、お祖父さんが迷惑をかけた保証人の遺族が分かれば、
少しでもいいから、送金してお祖父さんの代わりに返してあげる事。
もし祟っている霊がいれば、その行為が供養につながる。
■仏壇で、亡きお祖母さんのご供養を熱心にしてあげる事。
彼女には言わなかったが、お祖母さんが不審死して多額の生命保険が下りているとすれば、
思いたくは無いが、計画殺人の可能性もあると思った。
もしそうであれば、彼女の災難も関係していないとは言えない。
念の為にも、亡きお祖母さんの供養もキチンとしてあげなければいけない。
■最後に、
今のご主人は、とても良い人です。
ご主人が保証人になってしまい騙されたのは、
もしかしたら、ご主人のせいではなく、貴方の因縁だったかもしれません。
だから、彼の借金を家を担保にしてでも借りて、助けてあげてはどうですか。
彼女は、ありがとうございました。と言って電話を切られた。
その後、
再び彼女から電話がかかってくる事は無かった。
しかし、
優しいご主人と離婚せずに、
親子3人、出直して幸せになっていると、
私は信じている。
END