●首を絞めるマフラー

 

 

さて、早いものでもう来週は4月。

入学シーズンです。

この時期、入学祝や就職祝い等で、

子供や彼氏彼女にお祝いなど、

記念品を贈る事が多いと思います。



 


そこで今日は、そんな物についてのある出来事をお話ししましょう。




 

 

私は以前から、

物は生きていないけれど、

物に念が入る事はあります。と述べてきました。




 

 

しかし、物は物でも、

大量生産品、特に新品の物には、

その様な念は、入っていないから安全ですとも言ってきました。







 

でも、過去を振り返って思い出した時、

一度だけ、例外があったのです。









 

 

それは、新品の物だったのに関わらず、

恐ろしい事が起きたのである。









 

それはある年の2月の電話相談だった。

相談者の女性は、前年の4月に就職祝いとしてマフラーを貰った。

それは赤いカシミヤのマフラーだという。




箱に入った未使用の新品である。






 

ちなみに、カシミヤとは、

カシミアヤギから取れた毛で織った製品の事で、

インドのカシミール地方のヤギの毛から、

セーターを1つ作るのに4頭分の毛が必要とされる為、

生産量が少なく高級とされている。






 

 


彼女は、それを新年の挨拶回りの時に初めて使用したという。


 

マフラーをして家を出て、

最寄りの駅に着いた時だった。




駅の階段を登っている時、

誰かが彼女のマフラーを引っ張ったのか、

急にマフラーが締まり、彼女の首を絞めつけたのである。






彼女は、「ヤメテ下さい!!」と言って、


首を絞めるマフラーを掴んで、後ろを振り向いた。

 

 

 

 

しかし、そこには誰も居なかったという。






一番近い人でも、彼女から5m位下をのぼっていたのだ。

自分でマフラーを踏んだという長さでもない。



彼女はその時は、きっと気のせいだと思って、やり過ごしたという。




 

でも翌日、

祖母の家に、家族と挨拶に行った時だった。






祖母の家に着き、門の前で呼び鈴を押したその瞬間、

またマフラーが締まって首が絞めつけられたのである。




 

彼女は「ちょっとー!」と後ろにいた弟に注意しようと、


弟の方を振り向いた。







しかし、弟は両手に祖母への年賀の品を持っていて、

とてもマフラーを引っ張る事は出来ない状態だったのである。





 

その後も、

友人と新年会に行った時にも、

そのマフラーが勝手に彼女の首を絞めた。





 

こうして3回だが、

毎回彼女がそのマフラーをつける度に、

首を絞められるというのだ。






今は、気持ちが悪いと、

箱にしまったままだという。





 

彼女は今年の運勢を占って欲しいという事で電話してきたのだが、

余談で、そういえば、こんな事があったんですが。という話から、

今回の出来事が相談に上がってきたのだった。




 

私は相談を受けた当初、

新品のマフラーなら問題は無いと思い、

憑依など他の要素だろうと、

彼女に色々と質問したが、

それらしい兆候やおかしな現象は一切無かった。



 


また新品のマフラーを手にしてから、

半年以上保管していたので、

その間、何か問題があったのかとも思ったが、

ずっと本棚の上に置いてあり、

誰も彼女の部屋に出入りして使ったという形跡も無く、

そこにも問題らしき理由は見当たらなかった。





マフラーが彼女の首を絞めた場所も、

3ヵ所3様で、共通点が無く、

強いて共通点を探すとすれば、

彼女がそのマフラーをしていた。それに尽きた。




 

これには弱った。



メーカーの名前を聞くと、大手ブランド会社だ。

つまり、世界中に沢山ある大量生産品の新品である。




 

 


マフラーが勝手に彼女の首を絞める。

しかも新品





 


私の前に「新品」という2文字が大きく立ちふさがって、

私の思考が、そこで行き詰って動かない。








 


どうする、占い師。

 

 

 

 

 

 

 










 

 

 

 

 


やがて、彼女の首を絞めたものの正体が明らかになる。

 

後半は、明日のブログに続く。