●自転車に乗って来た霊
これからお話しする事は、
少しだけ怖い内容となっていますので、怖がりな人は、夜読まないようにね。
もしくは、下記を読まない様にしてください。
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ある女性が、弟さんの事について相談してきました。
弟さんが、霊に憑りつかれたというのです。
彼女の弟さんは、
高校生で、野球部に所属しているという方でした。
彼は毎日、電車で駅に降り立つと、
駅に停めてある自転車で家に帰って来るのが常だったといいます。
その日はクラブ活動が遅くまであり、
駅には人もまばら状態でした。
彼は自転車に乗ると、急いで家に向いました。
家路の途中まで来た時です。
彼はふと、
コンビニで何かお菓子を買って帰ろうと思いました。
いつもは買いたい時は、駅前にあるコンビニに立ち寄って買う彼でしたが、
今日に限って、家路の途中でなぜか買いたくなったといいます。
そこで、比較的家路方向にあるコンビニに寄る事にしました。
そこで一つ離れた幹線道路に出る為に、
普段は通らない近道を、突っ切っていきました。
すると、その道路脇に墓地らしき風景が目に入ったといいます。
彼はなるべく見ないようにして、通り抜けようと思いました。
その時でした。
タイヤが何か大きな石を踏んだ様で、
自転車がバランスを崩して、倒れそうになったのです。
危なく倒れる所でしたが、運動神経の良い彼は幸い踏み止まりました。
しかし、止まった場所が墓地のすぐ目の前だったといいます。
すると、周りに誰もいなかったのに、
急に両肩が重くなり、
誰か彼の自転車の後ろに乗って、手で彼の両肩につかまった様な感覚があったそうです。
彼は怖くなって、猛スピードで自転車を走らせました。
やがて、大通りに着き、
車や若干の人通りのある所に来て、コンビニの前で止めました。
自転車が止まると、フッと、
両肩が軽くなったといいます。
彼は恐る恐る横目で、後ろの方を見ると、
白い影らしき人影が、スーッと去って行くのが見えたそうです。
彼いわく、それは髪の長い女性の様な感じの霊だったといいます。
そして、去って行く時に、彼に向っておじぎしたように感じたとの事でした。
その後、彼はコンビニどころではなく、
何も買わずに、家に帰ったといいます。
その話を聞かされた姉の彼女は、心配して相談してきたのでした。
「弟が霊に憑りつかれたのですが、
どうすればいいでしょうか?」と。
ときたま、こういう話はある。
霊が生きている人を利用するという現象。
まず、話を聞く限り、
霊は弟さんの体の中に入っていないので、憑依ではない。
また、弟さんにその後、
具合が悪くなったとか、どこかが痛くなったとか、
熱が出て寝込んだという現象が無い事や、
霊に両肩を押えられた感覚を覚えた時、
特に冷たさは感じなかったという事から、
特に悪い霊では無かったと思った。
だから、特に供養とかは必要無く、
心配はいらないと思いますと答えた。
悪い霊だったら、両肩が冷たさが襲う場合が多いのと、
霊が最後に、
弟さんに、おじぎをしたというのは、
感謝の表れと思われるからである。
これは霊も生きている人も同じである。
貴方が見ず知らずの人に、何かしてあげて、
その人が、おじぎして別れたら、
それはお礼であり、憑りつくとか怨まれるという事は無い。のと同じである。
霊も元は人間。
表情や振る舞いで、悪意が無い場合が分かる時があるのである。
どうして女の人の霊が、彼の自転車に乗ったのかは分からないが、
もしかしたら、
コンビニに行きたかったのか、
コンビニの近くに生前住んでいた家があったのか。
もしくは、
生前、恋人の自転車の後ろに乗せてもらった楽しい思い出を、
もう一度体験したかったのかもしれない。
END