●お地蔵様の祟り
これは私が千葉に引っ越して来て、
まだ間もない頃のお話である。
母の姉から、
千葉に引っ越すなら、
千倉にお世話になった人がいて、
深刻な悩みがある様なので、一度話を聞いてあげて欲しいと頼まれた。
千倉は、千葉県の南部に位置し、
冬でも温暖な地域で、一年中サーファーがいると言われている場所である。
さっそくお姉さんから教えられていた電話番号に電話してみると、
奥さんが出てきて、
毎年お姉さんが来るが、今年はいつ頃来られるのか聞いてきた。
私は、春頃にまたお世話になると思いますと告げると、
今日は、別件で電話した事を伝えた。
すると、
問題があるのは、その方の実家の方だという。
まぁ、問題があるのは実家だとしても、
依頼者が彼女なので、
まずは彼女から話を聞く事にした。
ただ、彼女の家は商売をしていて、
昼間はお客を相手にしているので、
夜、彼女から電話しますという事になった。
彼女の実家は、昔から千倉で農業と花の栽培をしていたという。
彼女自身も、小学生の頃から、
花摘みや花の手入れを手伝っていたという。
ところが、ある時、
お祖父ちゃんが、トラクターを運転している時、
草むらに隠れていた石の様な物に当たった。
降りて見て見ると、それは石のお地蔵さんだったという。
これはいけないと思い、倒れてお地蔵さんを直そうとしたら、
頭が少し欠けてしまっていたのそうだ。
つまり、トラクターでそのお地蔵さんの頭の一部を壊してしまったのである。
お祖父さんは、その頭の欠けたお地蔵さんを立てただけで、
そのまま帰ってきたという。
その後、だいぶ経ってから、
家族がそれはいけないと、石用の接着剤を買ってきて、
直しに行ったそうだ。
しかし、その頃からだっとという。
実家に段々と、災難がふりかかって来たのは・・・・
悪魔がじわりじわりと、近寄ってきたという。
まず、お地蔵さんの事があってから10年後、
お地蔵さんを壊したお祖父ちゃんが、頭の病気で亡くなった。
それはまるで、お地蔵さんの頭部を壊した怨みの様にも思えたという。
お祖父さんは、亡くなる以前から、
お地蔵さんには悪い事をしたと、何か悪い事が起こらなければいいが。
と、とても心配していたという。
実際、お祖父ちゃんが亡くなる前年くらいから、
実家には、不思議な現象が起き始めていたという。
それは、真夜中になり、
全員が寝静まった頃、実家のどこからか、
ガヤガヤと、何人かの人が話をする声がするようになったという。
不幸はお祖父ちゃんの死で止まらなかった。
その2年後、
やはり、真夜中にガヤガヤと、何人かの人が話をする声がすると、
普段から言っていたお祖父ちゃんの長女が若くして自殺。(彼女のお父さんのお姉さん)
そして、その数年後、
彼女のお父さんが42歳の時、交通事故で死にそうになったが運よく助かった。
しかし、数年後、彼女の兄が就職したばかりなのに病気で死亡。
その兄も、生前、
真夜中にガヤガヤと、何人かの人が話をする声を聞いたと言っていた。
そして、彼女も実家に居る頃は、
真夜中に何人か話している声を聞いた事があるという。
それで怖かったので、すぐに結婚して家を出たのだという。
彼女いわく、
きっとあの祖父が壊したお地蔵さんは、若い人の死を供養したものだったのではないか、
それで、祖父の死だけでは釣り合わないので、若い命を取って行くのではないか。
そして、現在も実家では真夜中に、人が話し合う様なガヤガヤという声が絶えないという。
あの声が止まない限り、また若い命が奪われると言うのだ。
実際、今年になって、
10歳になる彼女の長男が、交通事故に遭いそうになりあやうく死ぬ可能性があったという。
それは母親の見ている前で、長男が歩道に飛び出した時、車に服がかすったのだ。
あと1cm飛び出していた轢かれていたという。
お地蔵さんを壊してから、不幸が始まったという家。
そして、実家で真夜中に話し声が始まってから、不幸な死が続いているという不思議な声。
いったい、彼女の実家で何が起きているのだろうか。
後半は、明日のブログに続く。