●育てる自信が無い
電話相談で、一番困ってしまうのは、
電話口で泣かれる事である。
彼女は、相談の途中で泣きだした。
「育てる自信が無いんです・・・・」と。
訳を聞くと、
「産まれた娘の左手の指が、全部無いんです。」
病気でなく、産まれつき左手の指が全部無かったという。
私は彼女が少し落ち着くのを待ってから、
「左手の指が無いというと、
可哀想だと思うでしょうが、
霊的に言うと、
貴方も、その子も、
何のハンディも無い、何不自由無い、同じ魂です。
たまたまこの世で使用する道具が、少し違う物だっただけで、
哀れに思う事はありませんよ。」
目が見えない人が、他の人の3倍の聴力を得たりするのと同じで、
左手の指が無いと、その3倍右手が人よりも器用なります。
今、料理が出来ないという主婦が増えていますが、
きっと彼女は、料理のうまい奥さんになるはずですよ。
普通のお子さんですよ。
普通のお子さんとして、愛してあげてください。
きっと、普通の子よりも3倍貴方を幸せにしてくれるはずですよ。
私は以前、ダウン症の子を連れたご婦人を診た事もあるが、
(ダウン症の子を連れた母親 http://ameblo.jp/hirosu/entry-10512951176.html)
子供達は皆、どんな体でも、
生きよう、頑張って生きようと輝いているのである。
そして、そんな体で産まれたのに、
小さな心の中で、「産んでくれてありがとう。」って、
言っているのを感じるのである。
みんな、お母さんが大好きなのだ。
しかし更に、彼女は泣きながら言った。
「でも、娘には、左の薬指が無いんですよ。
結婚指輪も出来ません。」
「大丈夫ですよ。お母さん。
もし私が彼氏なら、
ダイヤの付いた時計を腕にはめてあげますから。
指輪よりも、ずっと大きいでしょ。」
少し笑ってくれた。
神様は乗り越えられない試練は、与えないと言われています。
だから、
貴方に、育てられない子供は、与えないはずですよ。
大丈夫。きっと、
きっと、素敵なお嬢さんに育ちますよ。
最後に、彼女に、
私が知っているアメリカにいる少女の話をした。
ヨーロッパに、ルーマニアという国がある。
ルーマニアは2007年にEUに加盟したものの、
医療分野は、他の欧州の国々の中では最低レベルだ。
そんなルーマニアのある小さな病院で、一人の女の子が産まれた。
父親は金儲けの事しか考えないケチだった。
”チッ、また女の子か!”
彼の家では、既に6歳になる女の子がいた。
しかし、ここでさらに彼をガッカリさせる事実が分かる。
担当医師に、産まれた娘さんに両足が無い事を告げられたのだ。
それに普通よりもよけいに医療費がかかる事も・・・
”クソッ、やってられっか!!
そんな障害者いらんわ!”
娘には、産まれて来る妹は死んだと話し、
両足の無い赤ちゃんは、病院に置き去りにした。
その後、親に捨てられた両足の無い赤ちゃんは施設へ。
施設では、赤ちゃんを育てたいという人が、養子したいと来る人がいるのだが、
そんな人達も、その子の事を化け物でも見る様な目で、
誰もそんな貧乏クジを引く人は、いなかった。
そう、両足の無い赤ちゃんを引き取るというお人よしは、皆無だったのだ。
そんな時、
遠く離れたアメリカにいる、
心優しいご夫婦(シャロンとジェラルド)が、
その誰も引き取らないという両足の無い女の子を養子したいと申し出た。
その後のインタビューで、彼女は言う。
「あの時、私は一生に一度の大きな、大きな、宝くじに当たったようでした。」
夫婦は、その子を障害児としてではなく、
普通の子として育てた。
常にその子に言ったという。
”何でも、足が無いから出来ないって言わない事! いいわね。”
”はい!”
女の子も、自分は普通の子、
皆が出来れば、私も出来る。そう自分に言い聞かせて育った。
ある日、その子(ジェニファー)が、
テレビの体操競技を見ていてうらやましがった。
”すごいなぁ”
すると養母が、
”やってみればいいじゃない!”
その後、彼女は人の倍練習した。
どんなに練習してもうまくいかない時もあった。
奇異な目で見て、笑う人もいた。
しかし、涙ひとつ流さなかった。
足が無いのは、ハンディじゃない。
個性なのよと、いつも里親から言われていたからだ。
やがて彼女は、
普通の選手でもマスター出来ない技も出来る様になり、
イリノイ州体操章を受賞する。
そして、タンブリングでは普通の人に混じったジュニアオリンピックで4位になる。
そんな彼女は、今も活躍している。
普通の人以上の力をもった、
素敵な美人アスリートDominique Moceanu として・・・・・
(当時はユーチューブなどメジャーでは無かった時なので、
彼女には話だけで、その少女の映像とかは見せてあげられなかったが、
現在調べてみると、下記の映像がアップされていた。)
END