●ヒマワリを供えて



 


このお話は、昨日のブログ(●競売物件で起こった怪)の続きです。

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11974504209.html

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ

 

ある競売物件を買ったという方からの電話相談でした。

その方は、ご夫婦と5歳の女の子がいるご家庭で、

長年の夢であったマイホームを、競売で落札したという方でした。

競売で落札したのは、平屋の一軒家で、図面をFAXしてもらうと、8畳と6畳の洋室と、

12畳のリビングダイニングがあるという少し長方形の家でした。

外見の写真を見ると、レンガ作りの綺麗な家です。

ところが、彼らがこの家に引っ越してから、おかしな事が起きるというのです。

引っ越して、段ボールに入った荷物が家に運び込まれた頃は、

特に何も起きなかったのですが、荷物を棚やタンスなどに収納し終わった頃になった時でした

夜中に家族が寝静まった時、台所で、何か物が落ちるて、物が割れる様な音がしたのです。

それで急いで、明かりをつけて台所に行くと、

棚からカクテルグラスが落ちて、床で割れていたといいます。

その時は、引っ越し荷物が多かったので、

たまたま落ちそうな所に置いてしまったのだろうと思い、すぐ寝たそうです。

しかし、2日後、また、夜中寝ていると、台所で何かが落ちて、割れる音がしたのです。

行ってみると、また床にワイングラスが落ちて割れています。

この時は、さすがおかしいと思ったそうです。なぜなら、先に割れた時、

今度はこの様な事が無いようにと、全てのグラス類を落ちない様な所に置いたからです。

つまり、ワイングラスが床に落ちるには、棚を10cmも勝手に移動した事になるのです。

引っ越したばかりの家に、ねずみでもいるのか。

そんな事を夫婦で話しながら、その日はとりあえず寝たそうです。

しかし、翌日知り合いに言うと、ねずみがいるなら、台所付近をチェックすると、

ねずみの糞があるはずだよと教えられ、探したのですが、

糞らしき物は無かったといいます。

とりあえず、グラス類は、棚でもドアがある所に入れる様にしました。

それから3日後、ご主人が付き合いで、帰りが夜中の0時をまわった日でした。

奥さんが、お風呂から出たご主人に、台所で、お茶漬けを作っていた時でした。

足元に果物ナイフが落ちたのです。

幸い足にはあたりませんでしたが、ドキッとしたといいます。

たしかリンゴを切る時につかい、皿の上にあったはずのナイフが、

触ってもいないのに、どうして床に落ちたのか。

それも自分の足の近くに・・・・・

風呂上がりの旦那に言うと、

きっと、袖の衣服がナイフに触れたんだろう。と言われたといいます。

やがて、この家に霊が居ると思われる、決定的な事が起きます。

ある日、夜寝付いた頃だったといいます。

その日は暑苦しくて、なかなか寝られないと、ベットの中で、夫婦で話してたそうです。

すると、しばらくして、金縛りが襲ってきたのです。

そして、台所でも物が落ちる音が・・・

あとで聞くと、ご主人も金縛りにあっていた様でした。

そして台所では、またしてもワイングラスが落ちて割れています。

それも今度は、戸棚のドアが開いて、そこから落ちていたのです。

ねずみにドアは開けられません。

さすが、これは有り得ない怪奇現象だと思い、

私に電話相談してきたのでした。






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は彼女の話を聞いて、

金縛りからのグラスの落下という事から考えて、

これは霊現象だと思った。




 

 


それも、グラスが落ちるはずのない所から落ちるというのは、

一般に、ボルターガイストと呼ばれている心霊現象だ。

ボルターガイストとは、物や家具が誰も触れていないのに移動したり、揺れたりする現象や、

物を叩く音や、不思議な音が鳴ったり、不思議な発光が起きたりする現象である。

 

私の経験上、ボルターガイストには2種類あり、

例えばカーテンや本のページがめくれるなど、風でも動かせる範囲のものであれば、

生霊が起こしたボルターガイスト現象の可能性があり、

今回の様に、風では開きそうにないグラスが落ちるなどの現象は、

死霊が起こしたボルターガイスト現象である。

つまり、今回の彼女のケースは、死霊が起こしているボルターガイスト現象だと思った。

死霊というと、怖いイメージがあるが、

要は亡くなった人の霊が起こしているという事である。

 

また、彼女達がこの落札した家に引っ越してから、

全ての霊現象が起きている事から、

原因は、この家にあると推察された。





そして、ガラスが落ちたり、ナイフが落ちたり、

金縛りというものは、いかにも人間的な霊現象であり、

家相や、土地の自然霊などの仕業とは、違う感じである。

つまり、それらの霊現象は、亡くなった人間によるものだろう。


それも大概、ボルターガイスト現象は、

その家に以前住んでいた人によって起こされる場合がほとんだ。


 

ただ、彼女達は裁判所から落札したので、



前の住人の事は一切知らないと言う。

そこで、聞くとまだ近所に引っ越しの挨拶に行っていないというので、

この電話相談を、一時中断して、


少し立派な引っ越しの挨拶の手土産を買って、

以前のこの家の住人の噂や様子を、近所の方に聞いてみて欲しいとお願いした。


 


ただその際、

前にここに外国人が住んでいなかったどうかも聞いて欲しいと付け加えた。



 

というのは、

私は以前、マレーシアとアメリカでも霊障現象の相談を受けているが、

それらは若干日本で起きる霊現象と違う所があった。

今回の例で言えば、

コップが落ちて割れるとか、ナイフが足元に落ちて怪我しそうになるなど、

日本では余り聞かないボルターガイスト現象である。

日本でよく相談されるのは、ドアや障子が開く音がするとか、

誰かが階段を降りてくる音や、二階で足音がするなどのボルターガイスト現象である。

つまり、コップが落ちて割れるとか、ナイフが足元に落ちるといった現象は、

いかにも外国人の霊が起こす霊現象なのである。




 

 

3日後、

彼女からまた電話を頂いた。



 

すると、隣の住人には特に分からなかったと言われたものの、

道を挟んだこの家の正面の家に住んでいる御婆さんが、よく知っていて、

この家には以前、ロシア人の奥さん居たという。

ただ、夫とよく口論していたようで、ある日、

パトカーが家の前に来ていて警察官が、この家の事で尋ねて来たという。

警官の方は、特に何も説明してくれなかったそうだが、

近所の噂では、その奥さんは台所で、

飼っていた猫と一緒に、ガス自殺したらしいという。

その後、この家に他の人が引っ越して来たが、

半年位でまたどこかへ引っ越して行ったという。

ただ、奥さんが警察に行って問い合わせたが、真相は教えてもらえなかったという。



 

 

私はその報告を聞いて、

そのロシア人の奥さんの霊が、今も地縛霊としてその家に居る可能性が高いと思った。

というのは、私のイメージと合うのである。

霊現象が、台所に集中していたので、



女性の霊ではないかとも思っていたし、

外国人ではないかと思っていたところで、調べるとやっぱり外国人が自殺したらしいという。

多分、そのロシア人の奥さんの霊が起こしたボルターガイスト現象だろう。






私は彼女に、

ダイニングルームのちょっと高い所に、お盆を置き、そこにお水と、

短冊に「ロシア人の奥さんの霊へ」と書き、(可能ならロシア語でも)

ヒマワリの花を供えて、

「どうか祖国ロシアの実家に帰って、成仏なさって下さいね。

 来月の○日まで供養いたしますので、

 どうか私達が安心してここに住めるようにお願いします。」

と1ヵ月間彼女を供養してあげる様にアドバイスした。

多分これで、ボルターガイスト現象も無くなるだろう。




 

私もたまに国際結婚の相談を受ける事があるが、

たった一人、異国の地で、

猫と一緒に自殺するまでに追い詰められてしまった彼女の気持ちは、



どんなに寂しく、辛かった事だろうか。

私には分からないが、はやく成仏される事を祈りたい。


 

欧米の方は、お線香を点すよりも、

沢山のお花で供養すると喜ぶ場合が多い。


ちなみに、ヒマワリは、

 














 

 

ロシアの国花である。

せめてお花だけでも、国に戻った気持ちになるんだよ。


END