●心の支えになった車椅子
何日か前に、テレビで
宝くじの高額当選者の方が、そのコツとかを披露していました。
多くの方は、良く当たりが出る売り場に興味があると思いますが、
億の当選を2回、千万円単位の当選が5回というその方は、
コツはバラで、色々な売り場で少額づつ買い求めると言っていました。
番組は、色々な方の宝くじの買い方や、神社等の紹介をしていました。
私は基本宝くじは買わないので、
あまり興味は無いのですが、なんとなく見ていました。
宝くじの高額当選者達が言うコツに、
あまりピンと来るものは無かったのですが、
番組の終わりころだったか、
一番高額当選を当てたという方が、当てるコツとは関係無く、
何気なく言った一言に対して、私は、
「あっ、」と思いました。
その言葉を聞いて、
彼ひとりが、何回も高額当選したのは、
そのせいじゃないの。と感じました。
彼が、当てるコツ以外で言った、何気ない一言、
それは、
「当てたお金で、だいぶ寄付もしましたよ。」
とポツリと言ったのです。
多分、自分だけの為に使っていたら、次の高額当選は無かったでしょう。
いや、自分の為だけに使う事を夢見て飼う時点で、
最初の当選も無かったかもしれません。
これは、どんなものにでも当てはまるかもしれません。
以前、AVの仕事をしているという女性から相談を受けた事がありました。
彼女は、アダルトの仕事をするにあたってとても悩んでいました。
こんな自分は結婚できない。
自分が稼いだお金は、汚いお金だと表現していました。
本人もそれが嫌で、
一時は思い切ってAVの仕事を辞めて、
スーパーや普通の企業で働いてみた事も何回かあったそうですが、
3ヶ月にはまたAVの世界に戻っているという状況でした。
そんな時、
私が最終的に、彼女にアドバイスしたのが、
「AVで稼いだ時、そのお金の一部を、
毎回、千円でもいいから、
困っている人に、寄付してあげてはどうですか。」 でした。
その後、彼女は千円どころか、
ある孤児院に、車椅子を寄付したそうです。
それ以来、彼女は自分が稼いだお金を汚いお金と言う事はなくなり、
明るくなったといいます。
その後彼女が、どんな道に進んだかは分かりませんが、
自分が稼いだお金が、足の不自由な子供の役になっているという事実が、
きっと、今も心の支えになっているはずです。
そして、幸運も巡ってくるでしょう。
実は、こんな私でも、
少ないお金ですが、孤児院に寄付しようとした事がありました。
まだ私が東京に住んでいた時ですが、
けっこう稼いだ月があり、
その一部を寄付しようと思ったのです。
そして調べてみると、車で20分位の所に孤児院がある事が分かりました。
さっそくそこに行ってみると、
けっこう広い敷地で、建物の一部に十字架があったので、
キリスト教系の孤児院かなと思いました。
恥ずかしながら、寄付など初めてだったので、
どうしていいやら分からず、通りかかった人に声をかけると、
それならと、待合室に通されました。
立派な建物とは違い、
待合室は、4畳半ほどの洋室でテーブルに椅子4つという結構お手軽な部屋でした。
つまり、お世辞にも立派な待合室とは言えない所でした。
ドアもガラガラドアで、1分おき位にドアの前を子供が通ります。
ドアのガラスから、待合室に私がいるのが興味がある様で、
通るたびに、子供達に見られている感じです。
でも、私はどこか寄付箱か何かにお金を入れて終わりだと思っていたので、
微々たる寄付で、待合室に通されていたので恐縮だったのです。
100万円以上って言われたら恥ずかしいな。と、そんな事を思ってました。
15分位待ったでしょうか。
やがて、担当という女性の方が、みえました。
特に修道服という身なりではなく、ごく普通の普段着という感じで、
まるで保育園の先生といった感じです。
さっそく私が、少額ですがと、寄付を切り出すと、
なんと、
彼女は、寄付はいらないと言うのです。
(今から思うと、寄付の金額が余りにも少なかったからかもしれません。)
その代わりに、
彼女は、当時の私にとっては、
驚くような事を、言ってきたのです。
後半は、明日のブログに続く。