モモタヒメ

 

このお話は、昨日のブログ(●猫になる、お祖母ちゃん)の続きです。

 

 

従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11956552200.html

 

 


を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ


ある時、不思議な相談を受けました。

「祖母が時々、猫になるというのです。」

猫になるといっても、全身が毛むくじゃらになるという事ではありません。

現在同居しているというお婆ちゃんが、

時々、不意に現れて「ニャーゴ」と言って、片手を挙げたり、

猫の様に、床の上の落ちた物を食べるたりするのだそうです。

現在、お婆ちゃんは病院に通っているという事でした。

以前は、ごく普通の、どこにでもいるような祖母だったといいます。

それが突然、たったこの半年あまりでこの様に急変したのでした。

元々、木村さんの家には彼女と姉、父と母、そしてお婆ちゃんの5人で暮らしていたといいます

そして3年前、彼女のお姉さんが仕事場に近い所に引っ越すと言って、家を出たそうです。

それからずっと一人暮らしをしていたお姉さんでしたが、

今から半年前のある日、会社帰りのお姉さんが、交通事故に遭ったのです。

雨の日の当て逃げでした。病院の救急から電話があり、家族がかけつけると、

意外にも、お姉さんはベッドの上で元気そうだったといいます。

その時は、医者から上腕骨の骨折という診察だったといいます。

ただ、事故当時、鼻から出血していたので、後日、精密検査を行うという事でした。

私達は、ひとまず安心して家に帰り、

翌日の昼に、またお姉ちゃんの所にお見舞いに行きました。

お姉さんは、事故の翌日という事もあり、

食欲が無く、昨日から何も食べていなく、点滴をしていたといいます。

多少の頭痛がするくらい。と言って元気だったのですが、

翌日から危篤状態となり、帰らぬ人となってしまったのです。

脳内出血だったといいます。

お祖母ちゃんに異変が起き始めたのは、この姉の死からでした。

もともと祖母と姉は、とても仲が良く、まだ姉が3歳になるまで、両親が共働きだったので、

私とは違って、姉はお婆ちゃん子として、育ったのです。

その後も、祖母は私よりも姉と買い物に行ったり食事に行ったりする事が多く、

実際、祖母も私よりも姉を可愛いがっていて、小遣いなどもあげていたようです。

そんな姉が急死したので、そのショックは、大きいものだったと思います。

姉が亡くなって3ヵ月後頃から、

お婆ちゃんは、一人で部屋にこもる様になってしまいました。

それまでは家族と食事していたのですが、

お婆ちゃんは引きこもりの様に、一人で部屋で食事を取る様になったのです。

お使いや散歩に出かける事も無くなり、

いつも楽しみにしていた近所の友人宅を訪問する事も無くなりました。

やがて、独り言が多くなったお婆ちゃんを見て、

父が強制的に病院に連れて行ったのです。

すると、診察の結果、お婆ちゃんは、うつ病と診断されたといいます。

そして、ある日、お祖母ちゃんが、急に猫の真似を始めたのです。

病院で聞くと、うつ病は、精神疾患でもあるので、

そういう事もあるかもしれませんとの事でした。

ただ、猫の真似をした後に、お祖母ちゃんに、なんで猫の真似なんかしたの?

と聞くと、決まって、そんな猫の真似などしていないと言い張るのです。

お婆ちゃんは、猫の真似をした事をまったく覚えていないと言うのです。

彼女の話しを、ずっと聞いていて、一つだけ、気になる事がありました。

なんとなく、霊のにおいを感じます。
































 

 

 

 

私が彼女の話を聞いていて、

気になったのは、

お婆さんが猫の真似をした事を、まったく覚えていないという点です。







 

お婆さんが認知症であれば、分かりますが、

認知症ではないといいます。



医者の言う様に、うつ病による精神疾患で、

猫の真似をしたという可能性があるにせよ。


毎回の猫の真似をした事を、まったく覚えていないというのは、どうでしょうか?




 

私は、お婆さんが何かに操られているか、

憑依されているかもしれないと思いました。




 

そして、その鍵は、

やはりでしょう。



と言うより、今の所、猫以外に手がかりらしきものがありません。


 

そうなると、まず気になるのは、

猫の祟り(たたり)です。


 


そこで、彼女の聞いてみました。

「お婆さんは、猫を虐待したり、

 猫に酷い事をして殺してしまった様な事はありませんでしたか?」






 


すると彼女は、意外な事を話しだしたのです。




実は、お婆さん、

極度の猫アレルギーで、見るのも嫌という毛嫌い様だといいます。

その反面、亡くなったお姉さんは、猫が大好きで、

猫を飼いたいが為に、家を出て一人暮らしした感があった様でした。

だから、お婆さんが猫に近づくなど到底考えられないとの事でした。

また、もちろんお婆さんが猫を虐待している所も見た事は無いといいます。






なるほど、

お婆さんによる猫虐待は無いようでしたが、


偶然かどうなのか、

またが出てきました。





亡くなったお姉さんは、

猫が大好きで猫を飼う為に一人暮らしを始めたというのです。


 

そこで、今度はそのお姉さんの猫について話を聞きました。



 

彼女も何度かお姉さんの家に行った事があるそうです。

すると、そこはまるでネコカフェの様だったといいます。

ワンルームなのに、キャットタワーが3つもあり、

高い鴨井付近を歩けるようにと、本棚や板をあちらこちらに設置してあったそうです。

お姉さんいわく、私が留守の時は、

運動不足にならない様、部屋の中を歩き回れる様にしたのよ。

と、箪笥の一番したの引き出しに穴を開け、猫が入れる入り口を作ったり、

猫は2匹なのに(モモタヒメ)、トイレは3つもあったといいます。

姉いわく、2匹の猫には3つのトイレ、

一匹の時には2つのトイレを用意する事で、

他でのそそうが無くなるのだそうです。






そんな猫可愛がりだった姉が入院した時にも、

自分の怪我の事よりも、

猫達の心配ばかりしていたといいます。



モモタヒメは、どうしてる?」

「トイレを綺麗にしてあげてね。」

モモタは、食いしん坊だから、お腹空かしてるんじゃないかしら。」

ヒメは、寂しがり屋で、イタズラ好きだから大丈夫かしら。」




彼女が亡くなる寸前まで、心配していたといいます。


 

 

モモタヒメを・・・可愛がってあげてね。」

それが、お姉さんの最後の言葉だったそうです。

 



 

お姉さんの死後、

彼女の猫をどうするかで、家族会議が開かれました。




他に人にあげるという意見もありましたが、

娘が愛した猫だという事で、

娘を失ったお母さんが引き取って飼いたいと言ったのです。

当然、猫嫌いのお婆さんは大反対

しかし、結局母の意見が通り、

1階のお婆ちゃんの部屋には絶対行かせないという事で、

2階の元お姉ちゃんの部屋で飼う事になったそうです。




 

ところが、

いざ飼うとなった時でした。





 

お祖母ちゃんから頼まれ部屋の鍵を借りた、叔母の友人が、

猫を始末してしまったのです。

その友人は、普段の遊び友達で、

叔母に、その猫を保健所か山に捨ててきて欲しいと頼まれ、

家族が猫を引き取りに行く前日に、猫達を始末してきてしまいました。





 

その後は、先にお話しした通りに、

叔母はうつ病になってしまったのです。





 

私はそれを聞いて、

ああ、これはお姉さんが猫達の事を心配して、

お婆さんに乗り移って猫の真似をさせたんだと感じました。





この場合、猫の供養ではなく、

このお姉さんの供養が必要です。






ただ、お姉さんを供養するにしても、

猫達の現在がどうなっているのかによって、違ってきますので、

猫達がどこで死んだのか、またどこに捨てられたのか、

一応、その友人という人に会って聞いてみては。と彼女に言いました。





相談は、とりあえず、ここで打ち切りとなりました。




 


すると、後日、




彼女から意外な事実が入ってきました。




なんと、あの猫達は、

保健所や山に捨てられたのではなく、

その友人という方の娘さん夫婦が引き取って飼われているというのです。


その友人が、山に捨てに行こうとしていた時、

偶然に娘さんと会い、

山に捨てるのは、冬だし可哀想だと、引き取ったのだといいます。






 

それを聞いた私は、

すぐにお姉さんの写真を持って、その猫達に会いに行く様に言いました。

仏壇にも報告して、今の猫達の写真を仏壇に見せてあげてくださいね。と。

「お姉さん、猫達は元気ですよ」と。



 

 


その後、

彼女はお姉さんの写真を持って、

猫達に会いに行ったといいます。

そして、猫達がお姉さんの写真を挟んだ写真を撮りました。






それから段々と、

お婆さんは家族と一緒に食事を取る様になり、

少しづつ元の叔母に戻りつつあるといいます。





 


今もお姉さんの仏壇の前には、

モモタヒメに挟まれたお姉さんの写真が飾られているといいます。






彼女いわく、この写真を撮った時、

モモタヒメが、写真に向って同時に鳴いたそうです



それはまるで、猫たちが写真に話しかけている様だったという。



「お姉ちゃん。

 モモタは元気です。

 ヒメも寂しいけど、いい子しています。

 だから、戻って来て下さい。」

 

END