●娘の千歳飴
このお話は、昨日のブログ(●あるホテルに時々出るという幽霊 )の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11949932337.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
ある都内のホテルに勤めている従業員からの相談でした。
彼女はそのホテルで、長年ハウスキーピングの仕事に従事しているといいます。
気になるのは、仲間内でよく話題になっている、
4階のある客室に、時々出る幽霊の話だそうです。
彼女にとっても、それは他人事ではありません。
夜中の勤務は無いといっても、その部屋の隅々まで掃除する訳ですから、
毎回、その客室を掃除する時は、「出るなよ。出るなよ。」と言いながら、
他の客室よりも、超スピードアップで仕事を終わらせるといいます。
その4階のある客室に、時々出る幽霊というのは、
彼女がこのホテルに勤める前から、出ていたそうで、先輩の話によると、
以前、その4階の客室に宿泊していた女性が、その部屋で自殺したというのです。
それ以来、女性の幽霊が時々その部屋に出るという事でした。
それも、お客様からの訴えで分かるのだそうです。
彼女が今まで聞いたその幽霊の話を総合すると、幽霊が決まって出る場所があるといいます。
それは、バスルーム兼化粧室だそうです。
つまり、浴槽と便器と洗面所が一緒になっている部屋です。
その部屋に大きな鏡があり、その鏡は、バスルームが写るような位置に設置されているそうです。
そして、幽霊は決まって、夜中にそこに泊まったお客がトイレに行き、
手を洗っている時に、その鏡に出てくるといいます。つまり、その鏡には、
手を洗っている自分と、その自分の後ろに幽霊が写り込んでいるのだそうです。
ただ気が付いて、振り向くと誰もいないのだそうです。
私が、「その客室で亡くなったという女性は、浴室で自殺したんじゃないですか?」と聞くと、
そうだという。多分、その場所で地縛霊化しているのだろう。と思った。
そんな彼女の相談とは、まず、どうしたいいか、出ない様に、私に何か出来る事はないか、
そして、彼女が言うには、不思議なのは、その幽霊は、
■桃の節句の時期だけに出るという。
■出る年と、出ない年があるという。
それはなぜ?
普通、借りた部屋に出る地縛霊を供養するには、
コップ一杯の水と、お花を飾り、
お線香を焚いて供養してあげるのが良いが、
それは利用している人に出来る事で、
今回の様に、従業員に出来る事となると問題が出てくる。
まず、悠長にあまり時間をかけている暇がない。
それに何時間後に貸す部屋で、お線香を焚く事が出来ない。
借りた人が、浴室でお線香の臭いが充満していたら、不気味がるし嫌がる。
そこで、彼女にアドバイスしたのは、
まず、亡くなった女性の名前が分かれば、その人の名前を、
短冊に書き、名前が分からない場合は、
「この場所で亡くなった女性の霊」と書いて、
その部屋を掃除する前に、浴室に、
その短冊と、コップ一杯のお水と花一輪を飾り、
毎年、桃の節句の1ヵ月前から桃の節句まで、毎日供養してあげる事。
ちなみに、
■桃の節句の時期だけに出るという。
■出る年と、出ない年があるという。
2つの不思議な点だが、
私の見解では、そのバスルームで自殺した女性は、
桃の節句、つまり3月3日に亡くなったのではないだろうか。
普通たとえ地縛霊でも、人の前に出るというのは非常にエネルギーのいる行為です。
だから、例えそこに地縛霊が居るとしても、
毎回出るというのは、かなり困難な現象で、
パワーのある地縛霊だけがなしえる行為なのです。
しかし、パワーの無い地縛霊でも、自分の命日だけは例外で、
自分が亡くなった命日のみ出る霊は、かなりいます。
これは普通の霊にも言える事で、良い例では、
故人の命日が特別の日になる事や、願いが叶う日になったりします。
(気になる方は、●一年で一番願いが叶いやすい日。をご参考に。
http://ameblo.jp/hirosu/entry-11849455116.html )
多分、桃の節句の3月3日こそが彼女の命日だったのではないか。
だから、毎年この日にだけ幽霊として現れると思われます。
また、出る年と出ない年があるのではなく、
多分、毎年出ていたと思います。
ただ、そこに宿泊していた人が夜中にトイレに行かなかっただけではないでしょうか。
あと、
彼女に、そこで自殺したという女性について、
知っている事を教えてもらいました。
というのは、
その女性を供養するにあたり、その女性の事を知る事は、
供養に役に立つ場合が多いからです。
すると、彼女は、
先輩から聞いた話ですが、
警察からは事件の詳しい内容は、
いっさいホテル側には教えてもらえなかったそうです。
もしくは、ホテルの上層部には教えてもらったが、従業員には教えなかったのかもしれません。
ただ、死体の発見者は従業員だったので、
その方の記憶では、死体が発見された時、
そのご婦人は、娘さんの写真(黒縁)と千歳飴(ちとせあめ)を抱いて亡くなっていたそうです。
だから、
幽霊は桃の節句に出ると言い伝えられたそうです。
黒縁の娘さんの写真と千歳飴。
黒縁の写真は、亡くなった事を意味しています。
また、千歳飴は、子供の長寿を祈って、細く長く縁起の良い紅白で出来た飴の事。
気になったので、
このホテルを調べてみると、七五三において、
ある有名な東京の神社へ歩いて行ける距離にある事が分かりました。
彼女がどうして人生を悲観して亡くなったのかは、
本人にしか分からない事ですが、
娘さんの写真を抱いて亡くなったのは、
娘さんの後を追ったのでしょうか。
千歳飴は、その娘の為に神社に買いに行ったのでしょうか。
私は、相談者に、
供養する時に、小さくてもいいから、
その神社で千歳飴を買ってきて、一緒に供えてあげるように勧めました。
そして、
「どうか早く成仏して、娘さんに飴を届けてあげて下さいね。
もうここには現れないで、娘さんの所に旅立って下さいね。」
と言葉をかけてあげる様に言いました。
この様な言葉を一緒にかけてあげる事で、彼女の成仏が早まりやすく、
その分、この場所に地縛霊として現れなくなります。
また、供養してあげた人に、その後良い事が起きたり、
お礼に守ってもらったりする事もあります。
相談者と、この亡くなった女性の事を話していると、
私の頭の中に、
ふと、あるイメージ浮かびました。
3歳くらいの子供が、
ベットでお母さんに話しかけています。
「ママぁ、ミカも神社にアメもらいに行ける?」
「行けるわよ。
病気が治ったら、行きましょうね。
病気が治ったら・・・・」
続いて、神社にお母さん一人が、歩いています。
まわりには、3歳くらいの子供連れの家族が沢山います。
そんな中、彼女だけが亡くなった娘の写真を抱いて、参道を歩いています。
喜ぶ子供と飴を買う親子の中を、
ひとり、娘の写真を持った彼女が、千歳飴を買っています。
その時、彼女はどんな気持ちだったのでしょうか。
終始、夫のイメージがありません。なぜでしょうか。
彼女がどんな人生を歩んできたのか、それは私には分かりません。
でも、
私も、なんか切なくなり、
祈らずには、いられませんでした。
「どうか成仏して下さいね。
そして、今度生まれ変わった時は、
娘さんと手をつないで、一緒に参拝できますように。」
END