●異空間の集まり
このお話は、昨日のブログ(●兄妹喧嘩させる家)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11941358978.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
新しい家に引っ越してから、
3人兄妹の仲が急に悪くなったという相談があった事がある。
家族は、夫婦と、長女、長男、次女の5人家族。
新しい家は、長年の家族の夢であった新築で、
それまで市営住宅で、5人で頑張って暮らしていたという。
この家に引っ越してくるまでは、
3人の兄妹は、喧嘩した事は無く、うまくやっていたという。
ところが、この家に引っ越して半年位たってから急に3人の仲が悪くなったというのだ。
ただ兄妹の仲が悪くなっただけなら、私に相談してくる事は無いのだろうが、
先週、兄妹喧嘩で、ついに怪我人が出てしまったという。
姉が弟の言動に怒ったのか時計を弟に投げて、それが頭に当たり5針縫う怪我をしたという。
直ぐにお父さんが仲裁に入って、弟を病院に連れて行ったから良かったものの、
そのままだったら、弟が姉に殴り掛かっていたという。
また、比較的仲の良かった姉妹も、今は口をきかなくなったという。
このままでは、家族がどんどんバラバラになっていく危機感から、
奥さんが相談してきたのである。
このままでは、兄妹間で殺傷事件が起きかねないと憂慮しているという。
「この家には、何か悪い霊が憑りついているのではないでしょうか?」
ここに引っ越して来るまでは、普通の3兄妹だったのに、
この家に越して来てから、こんなになってしまうなんて、祟りがある家としか思えないというのだ。
そこで、家の見取り図と、家の写真、家の外観の写真を送ってもらう事にした。
それと分かる範囲で、元の土地の様子や評判。あと、最初の兄妹喧嘩の経緯や原因。
まず、土地だが、元は林だったそうで、それが更地になり、
暫く経ってから、新築でこの家が建てられたという事だった。
という事は、中古物件でよくある前の持ち主のトラブルや死に関する問題は無いという事になる。
また、家の見取り図や家の写真を見ても、特に悪い所が無い。
1階はリビングと居間と両親の寝室があり、2階には3兄妹が別々の部屋に住んでいた。
それに、兄妹喧嘩もここに来てから段々と仲が悪くなっていったので、
特に何がきっかけという大きな事件は無かったという。
引っ越してから、半年位は普通だったというのだ。私が、そのここに引っ越してから半年後位に、
何かあったのではありませんか?と聞いても、特に思い当たる事は無いという。
土地に問題が無く、ざっと見た限り、家にも問題が無い。
そうなると、次に考えられるのは、人である。
つまり、兄妹の誰かに悪い霊が憑依して、兄妹喧嘩の元凶を起こさせているのかもしれない。
そこで、3兄妹のここに引っ越して来る前の市営住宅時代の一番古い写真と、
ここに引っ越してからの写真を、インターネットで見せてもらった。
3兄妹の顔を見比べると、
若干、長男の目がキツくなっている感じはあるが、気になる程の顔の変化はない。
また、お母さんに、長男さんは、ここに引っ越して来てから、好物の変化や、
言動の変化、仕草の変化が無かったか聞いたが、そんな変化は無いという。
普通、人に悪い霊が憑依すると、顔が変わったり、好物が極端に変わったり、
言動の変化や、仕草の変化などが現れる物である。
極端な例では、急に酒飲みになって暴力を振るう様になったりする。
お母さんに聞くと、娘たちにもその様な変化は無いという。
そうなると、憑依でもなさそうだ。
この時点で、さっぱり原因の検討もつかない。
その後、奥さんのたってのお願いで、彼女の家に、一度見に行く事になった。
私としても、相談料を貰って何も分からないでは、断りきれなかった。
それに何か見落としがあるのかもしれない。
翌々日、朝10時に彼女の家に伺いました。
平日の方が、子供達が学校に行っていて、
部屋を観察するのに良いとの事だったので。
ご自宅は、市内からやや離れた場所にあり、
新興住宅地でも外れの方にありました。
まだ庭は整備されておらず、境界線のフェンスや柵もありません。
車を路駐し、外からざっと家を眺めました。
家の壁は白っぽく、黒い屋根に、赤レンガのバルコニー。
正面から見ると、2階に子供達の部屋が3つ見えます。
それぞれの部屋は、長いバルコニーで全部が繋がっています。
この2階の外観を、よく見れば気づく事も出来たかもしれませんが、
この時は、私には気が付きませんでした。
お邪魔する前に、
家を一周して、観察し、
家の付近も見て回りましたが、
特に変わった感じはありません。
普通の新興住宅地です。
簡単な挨拶をすると、家の中を見せてもらいました。
引っ越してから1年弱という事でしたが、
家はけっこう片付いていて、とても清潔で綺麗な家です。
ペット類は、今検討中で、
庭が完成したら、犬を飼うかもしれないと奥さん。
一番下の次女も小学生4年生という事で、
子供が沢山いる家によくある落書きとかもいっさいありません。
やはり、問題は2階にある様です。
さっそく2階に案内してもらいました。
階段は手すりもあり、ちょうどいい広さと勾配です。
階段に一番近い部屋のドアに、イルカの名札が掛かっています。
次女の部屋という事で、見せてもらいました。
ドアを開ける、一面ブルーのじゅうたんが目につきます。
そして、ベットの反対側の壁には、南国の海と島と海岸の写真の大きな壁紙が貼ってあります。
娘さんは、とても海が好きだそうで、窓辺には南国の花も飾ってあります。
カーテンは、両脇に纏めてありますが、やはりブルーの波型模様が入ったカーテンです。
どうやら徹底して、南国をイメージして部屋を作っているようです。
特に悪い所はありません。ただ、
なんか、ここに居ると涼しくなりました。
次に見せてもらったのは、真ん中の長女の部屋でした。
長女の部屋のドアには、花が飾られていて、
特に名札とかでは無く、ただの花の飾りです。
そして、部屋に入ると、
まず驚くのは、窓の面を除いた壁3面が全部が、花の壁紙です。
1面が菊とバラでしょうか。
2面がひまわり。
そして、3面目が桜の様なピンクの花の壁紙です。
窓の面を除いてといいましたが、窓のカーテンもピンク地に花柄です。
まあ、特に問題は無い様ですが、ただ、
それにオレンジ色のじゅうたんが、この部屋をいっそう温かくしている感じでした。
ここまで、問題が無いとすると、
最後の長男の部屋が、気になりました。
何が出て来るのか、ちょっと緊張します。
私達は、2階の一番奥へと進みました。
そして、長男さんの部屋の前に来ました。
先ほどの娘さん達のドアとは違い、長男のドアには何も掛かっていません。
さっそくドアを開けて、中へ。
長男の部屋に入った瞬間、「おっ!」と思いました。
なんと、モノトーンの部屋なのです。
この部屋は、まるで黒と白の世界です。
じゅんたんは、白、
カーテンは、黒地に白の模様があります。
壁は宇宙でした。
夜空に無数の星が散りばめている壁紙です。
それは徹底していて、真上の天井も星の壁紙が貼ってあります。
窓と反対側には、夜空にオーロラの写真の壁紙が貼ってあります。
部屋全体は、とても綺麗にしていて、大きな問題は無いのですが、
なんか暗い気持ちになりました。
この家を、いろいろ見て、
問題はこの3つの部屋だと思いました。
実は、昔から、色の統一感を失った家は、
障りを起こしやすいと言われています。
この様に、1つの階に3つの異空間的な部屋を乱立させると、
統一感が乱され、いざこざや病気になりやすいのです。
以前、こんな事がありました。
あるアイドルグループのマネージャーの相談で、
グループの結束が非常に悪くて困っているという相談でした。
詳しく調べてみると、彼女らは全員親から離れて
それぞれ4畳半の部屋を与えられての同居生活をしていたのですが、
今回のケースの様に、隣り合った部屋が全部違う色を使い、
自分なりの理想の部屋に作り替えた、異空間の部屋ばかりだったのです。
こういう場合、グループの結束も簡単に乱れてしまい。
うまくグループとしても機能が図れないのです。
色というのは、意外と人の魂や心理に影響を与えるものです。
以前、アメリカに居る時に、
試験的に、よく殺人事件が起きてしまうとう刑務所で実験が行われました。
その刑務所の壁を、淡いピンクに塗り替えたのです。
すると、今まで沢山あった囚人同士の喧嘩が少なくなり、
殺人事件の発生もとても減ったのです。
さて、問題の3人兄妹の家ですが、
その後、奥さんはなんとか子供達を説得して、
ちょうど冬の前という事もあり、
電気カーペットにするという条件で、
じゅうたんとカーテンだけは、みんなで協議して、
統一の物(もしくは系統が似ている色の物)を使用する事にしました。
すると、だんだんと兄妹の仲も良くなっていったという事です。
END