●猫の鈴(すず)
このお話は、昨日のブログ(●気持ち悪いアパート)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11940046091.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
私に相談してきた方は、4月に入社したというOLの方でした。
就職先が決まると、母親と上京し、このアパートを決めたといいます。
広さは1K。その他に、洗面所と浴室、トイレ・バルコニーが付いている。
2階建てのアパートで、彼女の部屋は2階。
建物の脇にある階段を登ってすぐの部屋だという。
お母様は引っ越しの荷物の整理を手伝った後、すぐに帰ったので今は彼女一人暮らし。
そしてその部屋の異変を感じるようになったのは、
お母様が帰った次の日からだったという。
彼女の部屋は、玄関を開けると、すぐキッチンがあり、
そのキッチンを真っ直ぐ行った所に、ドアがあり、
そのドアを開けると、8畳のワンルームがあるという造り。
そのワンルームには、大きなクローゼットが付いており、
そのクローゼットが気持ち悪いというのである。
彼女はクリスという名の猫を飼っているというのだが、
その猫が、やたらとそのクローゼットの方を見ているというのだ。
また、彼女が猫とキッチンに居る時に、
パチッっと、ワンルームの方で音がした事が2度ほどあったという。
そして、金縛りにあった事もあり、今まで、実家では金縛りにあった事は無く、
また、彼女が窓から外を見ていた時、
誰か部屋の中から、彼女の背中を見つめている様な気がして、
振り向いたが、誰もいなかったという。
そんな時、決まって猫のクリスもクローゼットの方を見ている事がよくあるというのだ。
そんな彼女の相談内容を纏めると、2つの事でした。
■まず、この部屋で安心して暮らすにはどうしたらいいか。
■彼女が会社に行っている間、愛猫のクリスがたったひとりで、
この不気味な部屋に居てとても心配だという。
さて、彼女の話を聞いていると、
彼女がはっきりと幽霊を見たという訳では無いようだ。
■金縛りと、
■後ろから誰かが見ている感じ、
■そして、猫のクリスがやたらとクローゼットを気にする仕草。
もし、金縛りと、後ろから見られている感じだけなら、
私も霊がいるのは気のせいかもしれないと、思うのだが、
3つ目の、愛猫がやたらクローゼットを見るというのだけ、やはり気になる。
私は、猫を意外と信頼している。
猫の中には霊を見る能力を持っている猫が、結構いると思っている。
ちなみに、クリスとは英語でよく使う人の名前だが、
猫に人間の名前を付けると、普通の猫よりも霊力が高まると言われいてる。
という事で、私は彼女が今住んでいるアパートの、そのクローゼット付近に、
霊がいる可能性があると思った。
私は、そのアパートのクローゼット付近に、
霊がいる可能性があると思ったのだが、
問題は、その霊がどんな霊なのか、
なんでそこに居るのかである。
彼女の話しを聞く限り、
霊は、常にクローゼットに居る感じが伝わってくる。
台所や洗面所や風呂場に出て来ては無いというし、
家の外で見かける事も無いという。
つまり、
霊がいるとすれば、これは地縛霊の可能性があると思った。
地縛霊とは、何らかの理由で、亡くなった場所から動けず、
その地に縛られている霊、を短縮して、地・縛・霊と言う。
クローゼットと地縛霊。
ここから導かれる答えは、
クローゼットの中か前で、自殺したか、焼死したのか、
その中で強盗か誰かに惨殺されたのかもしれない。
しかし、いずれも私の勝手な推察である。
だから、意外と霊では無かったり、
霊でも彼女にとっては、良い霊だったりする事もあるだろう。
本来は、依頼主にそれを調べてもらいたいのだが、
彼女の場合、田舎からひとり上京して来ている身。
近くに知り合いも居ず、アパートの近所付き合いも無いという。
かといって、まだ若い彼女に、誰が住んでいるか分からない隣近所の家に、
聞きまわって欲しいとも言えない。
また、電話相談の場合、私が現地に行く事も出来ない。
その辺は、電話相談の限界を感じつつも、
彼女の不安と恐怖を取り除いてあげなければ、
彼女が私に料金を払う意味が無い。
こんな時は、どうするか?
私の対処の方法は、いつも決まっている。
それは、最悪のケースだと思って対処する事である。
この場合であれば、
クローゼットで、自殺した人が居て、
知らないで彼女がその部屋を契約してしまったと推定する。
なぜなら、彼女にアパートの外観を見てもらったが、
火事の跡は無いというし、
私がざっと調べた所、殺人物件でもなさそうである。
殺人事件は警察が絡むので、周囲の目やマスコミに知れるが、
もし薬物自殺の場合、
大家の告知したくない為や、遺族の保険金に関係して、
病死に偽装される場合がある。
また、家で自殺する人は、狭い場所で亡くなりたがる人が多い。
トイレ・浴槽の中、クローゼットの中など。
私が彼女にアドバイスしたのは、
■毎日1回、朝、窓などを2ヵ所開け、風通しを良くします。
クローゼットに座った時に、目線より上になる様な所に、
お水とお線香を1本焚き、
「ここに居る仏様、どうか成仏なさって、良い来世にお進みください。
『南無阿弥陀仏』もしくは、『南無妙法蓮華経』と唱えてあげます。」
これを一週間やります。
■同時に、近くの神社へお参りして、
そのアパートの部屋の住所と貴方の名前を言って、
引っ越して来た事を言って、よろしくお願い致します。 と言ってから、
お塩を一袋、その近くに15分置く。
■そのお塩の盛り塩を、ワンルームの四隅に置く。
■1週間の供養が終わったら、その塩で塩水を作り、
クローゼット全体を雑巾に付けてふく。それが終わったら、クローゼットの四隅にも
盛り塩をする。
以上の盛り塩は、猫のクリスがクローゼットを気にしなくなるまでやっておく。
■霊が居なくなったと感じたら、お参りした神社にお礼に行く。
最後に、
猫を守って欲しいという相談に対してアドバイスした。
「あのう、
つかぬことをお聞きしますが、
猫のクリスちゃんは、今、何歳ですか?」
「5歳です。」
「では、
小さいビニール袋に、
小豆の粒を5つと、お米の粒を5つと、
お塩を少々入れて、クリスちゃんの首にかけてあげて下さい。
クリスがクローゼットを気にしなくなるまで、付けておいて下さい。
これを付けておけば、霊がクリスに憑依する事はありません。」
「あと、クリスちゃんの首輪に鈴を付けて下さい。
これも、クローゼットを気にしなくなるまででいいですよ。」
「鈴ですか?」
「はい。
小さい鈴ですが、意外とバカに出来ないんですよ。
実は、これだけでも、簡単な霊なら出て行きます。
鈴の音は、人間に近づく魔物を追い払って、
悪霊から守るものなんですよ。」
実は、ペットの猫や犬に鈴をつけて、
魔除けにしたのは、意外と起源が古い。
昔の人から、昔の人へ、
すたれずに、今へと伝わった秘術なのである。
ではこの様に、
ペットに鈴をつけ始めたはいつだったのだろうか。
なんと、日本の古墳時代に製作された埴輪(はにわ)の中に、
犬の首に、鈴の首輪を着けたものがあるのだ!!
人類が、いつの頃からペットに、
魔除けの鈴を、用い始めたのかは、
さだかではない。
END
