●呪いの5寸釘



昔は、神社の境内とかで、頭に蝋燭をつけて、


わら人形に5寸釘を刺す人がいて、


ある神社の木々には、


釘の刺さったわら人形が10体見つかったという話も聞いた事があります。




最近は、さすがにもう無くなったかと思いましたが、


知り合いの神社の方が、


いや最近も、まだあるんですよ。と困っているようでした。





呪い自体が、呪いをかけている姿を、


人に見られると効力が薄まると言われているので、


みな住職や住民が寝静まった夜中に、わら人形に5寸釘を打ちに来るそうです。





つまり、呪っている人は、


人目を避けているし、人を呪っているなど、


親や友達に言う事もあまり無いでしょう。





でも、


占い師の所には、そんな相談する人がいるんですよねぇ。





ホントはそんな人を呪う様な人とは、あまり関わりを持ちたくないのですが、


わざわざ私を頼って、電話相談して来たので、


放りだす訳にもいきません。






今日お話しするのは、


そんな呪いをかけている、本人からの相談でした。






彼女の名前は、一条れみさんという事でしたが、


新宿で働いているキャスト(ホステス)という事なので、


本名ではなく、源氏名でしょう。





生年月日を聞くと、若いのです。


まだ大学2年生で、地方から来ているという事でした。





入学当時は、東京に住む親せきの家に間借りする形で、


大学に通っていたそうですが、


どうしても一人暮らしがしたくて、


コンビニのアルバイトを始めて、


最終的に高額のホステスをしているという事でした。






最初こそは、仕事の事とか相談してきましたが、


彼女が本当に、私に相談したかったのは、違いました。






彼女は、ホステスの仕事を4ヵ月ほどした時でした。


それまでには、何人も彼女をクドこうとしたそうですが、


誰にもなびかなかったといいます。



ところが、ある日、



昔好きだった人に似た男性が、お店に来たそうです。



誰かの連れで、ついてきたという感じで、


こういうお店は初めてという感じで、慣れていない様子です。


その時は、30分位お話しするだけだったそうですが、


彼女の心に、とても印象に残り、また会いたいなと思っていたそうです。



その彼が、また来店しました。


彼女は嬉しく思い、彼女の方からメールアドレスを渡したといいます。


彼女も実家からひとり上京し、一人暮らしで寂しかったのかもしれません。





やがて、二人は付き合う様になりました。





彼はとても優しく、


休日のデートはもちろん、


アパートの家賃も半分払ってくれたといいます。





ところが、1つだけ想定外の事がありました。






彼は、結婚していたのです。





ショックでしたが、涙は出なかったといいます。






それでも彼女は、割り切って付き合おうとしました。


でも3ヶ月も付き合うと、段々と割り切れなくなったといいます。



やがて、


一流会社に勤める彼と結婚出来たらどんなに幸せかと夢見る様になりました。





そして、その気持ちを、


彼の奥さんに向けたのです。




奥さんさえいなければ、と思う様になってしまったのです。





その後、彼女は彼に教えてもらったツイッターから、


奥さんの写真を手に入れて、


その写真を印刷する為だけに、プリンターを買ったといいます。



そして、真夜中になると、


ひとり部屋で、その写真の心臓めがけて、


5寸釘を打ちつけたのです。






そして、3ヶ月位経ったある日、













奥さんではなく、彼が倒れたのです。


心臓の疾患という事でした。






この時になって、初めて


自分が間違っていた事に気づいたといいます。



なんて事をしてしまったのか。


優しかった彼を、もしかしたら自分が病気にさせてしまった。




私はどうしたら、いいのでしょうか?








こうして、彼女は電話口で懺悔したのです。



後半は、明日のブログに続く。