●人魚の涙





このお話は、昨日のブログ(●別荘の幽霊)の続きです。



従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11937341120.html




を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■













































[前回までのあらすじ



埼玉県のやや丘陵地にある別荘でした。


この相談は、自宅で幽霊が出たというものでした。


遺産相続でお爺さんの死後、


そのお爺さんが所有していた別荘を、相続で譲り受けたのです。


亡くなった彼女のお爺さんは、かなりの資産家だった様で、


子供や孫の彼女にも、結構な物が行き渡った様でした。


そんな中で、彼女は別荘を相続したのです。


ただ、親族の中でも彼女だけやや離れた千葉県に、嫁いでいたので、


お爺さんの別荘の事や、資産がそんなにあった事なども知らなかった様です。


だから、遺産相続の家族会議でその別荘の写真や価値を叔父さんや叔母さんに見せられて、


どんなに良い物件を相続するか、説明され、同意したそうです。


しかし、今から考えると、親戚一同、彼女以外の人たちは、


その別荘に幽霊が出るという噂がある事を知っていたふしがあると言います。


ある叔母さんなどは、半分含み笑いをして彼女を見ていたそうですし、


その別荘よりも劣る家を相続した親族がいたそうですが、


こっちの別荘の方がいいという親族は誰も名乗りをあげなかったそうです。


こうして彼女の家族は、千葉で住んでいた賃貸マンションを引き払い、


埼玉の別荘へと引っ越したのです。


最初の2日くらいまでは、空気も良いし、作りも立派な別荘で、


なんて良い物を相続したんだと喜んでいました。ところが、引っ越して3日目に、


4歳になる娘が、「おばさんがいる」と言い出したのです。


その後も度々、リビングにいる時にあそこにいると指を差したり、


こっちを見てると言ったりして、両親を驚かしたそうです。


娘さんはご両親が信じてくれないからか、その幽霊を絵に描いてみせたというのです。


それは、髪が肩まであり、目は細く、


首に白い球が沢山あるネックレスをしている女性だったといいます。


それだけなら、ただの子供たわごととして、ほうっておけるのですが、


ある日、今度は彼女がその幽霊を見たのです。夜中に洗面所にいた時、


鏡にチラッと真珠のネックレスをした女性の幽霊を見たというのです。


直ぐに振り向いたら、もう居なかったのですが、一瞬ですが、それが娘の書いた


髪が肩まであり、目は細く、白い球のネックレスをしていたのとまったく一緒だったので、


直ぐに、幽霊だ!!と思ったそうです。


奥さんが目撃したのは、その1回だけですが、夢でも見たそうで、


肩まで伸ばした女性で、真珠のネックレスをして現れたそうです。


私はここまでの話を聞いて、彼女に、まずその別荘について、調べる事。


そのおばさんの幽霊が誰であるか調べる事。そこで事件が無かった調べる事。


そして、改めて電話して下さいと告げました。


幽霊が出て2週間、おばさんの霊が出るというだけで、


家族の誰かの具合が悪くなったとか、どこかが痛いなどの現象は無く、


なんとなく、比較的攻撃的な霊では無い感じがしたので、


まずは、その幽霊が誰なのか調べる猶予はあると思ったのです。


私も気になっていましたが、その後、1週間電話はかかって来ませんでした。


10日ほど経ってから、彼女から電話がありました。


しかし、その内容は失望するものでした。


なんと、なんの収穫も得られなかったというのです。


彼女の母親はもう他界しており、聞く事が出来ず、


彼女の父親は、再婚していて電話して聞いてみたのですが、


母方のお爺さんの事は、まったく分からないという事でした。


また親戚に聞いても、誰も何も分からいというだけで、


別荘に関する事を話してくれる親戚はゼロだといいます。


彼女曰く、親戚はみな口裏を合わせている感じだったといいます。


もし、幽霊物件だと知っていて遺産分けしたと知れたら、


いちゃもんがつけられると恐れているのかもしれませんという。


また、近くの別荘の人に聞いても、知らなかったり、留守だったりと、


別荘地では、近所付き合いがほとんど無いらしいのです。


また、警察に訪ねても、特に事件は起きていないと言われ、


結局、まったく分からないという事でした。


この10日の間にも、娘さんが度々おばさんの幽霊が見ているといってくるといいます。


そこで、チョット奇策ではありますが、


娘さんは、その幽霊をあまり怖がっていない様なので、


今度、娘さんが幽霊を見たら「おばさんは、誰?」と聞いてもらう様にお願いしました。


そして、折り返し電話してもらう事にしたのです。


すると、2日後に、彼女から電話がありました。


















































娘さんに言って、


おばさんは、誰?」と聞いてもらったそうです。






しかし、


その方は、何も言わなかったという事でした。








もしかしたら、何か言ったのかもしれませんが、


娘さんや奥さんには、聞こえなかったのかもしれません。






さて、全ては振出しです。



彼女は誰なのか、どうして出るのか。


全ては謎になりました。






そのおばさんの事は分かりませんでしたが、


これまで色々と知らべまわった事で、少しだけ分かった事もありました。





それは、お爺様は、生前、


この別荘を気に入って、夏はここから会社に通っていた時期もあったといいます。




分かったのは、その事実だけでしたが、


それから推察すると、



お爺様がこの別荘を使っている時は、


おばさんの幽霊は出ず、


少なくとも幽霊屋敷とは呼ばれていなかったと思われます。






つまり、それは、


この土地が墓地の上に建てらえたから幽霊が出たとか、


土地の問題ではなさそうです。






それ以外は、大した事実は分からないのですが、



この何日か、話を奥さんの聞いていて、


気になる事が2つありました。



それは、



●おばさんの幽霊が真珠のネックレスをしているという事が、


 やけに強調されている事。


 普通、子供が幽霊を見たら、おばさんの幽霊と言うだけで、


 ネックレスまで絵に書く事はありません。


 それが、首に白い球が沢山あるネックレスをしているとはっきり書いている。


 奥さんにしても、一瞬鏡に映った姿なのに、


 ネックレスを覚えていたし、


 夢で見た時も真珠のネックレスをしている事を覚えています。



●そして、もう1つは、


 おばさんの幽霊は、何一つ悪さをしてません。


 子供の前に、そっと現れる事がほとんどで、


 一緒に遊ぼうとか、音を鳴らすとか、尋ねても答える事も無いのです。


 奥さんの前に、鏡に映る形で一瞬現れましたが、


 まるで逃げる様に直ぐに消え、それ以来現れないのです。


 脅かして、この家から追い出したければ、もっと現れるでしょうし、


 怖がらせたり、不気味な音や声を出す事でしょう。





その2つから推測すとと、


おばさんの霊は、怖がらせる為に出て来たのではない。


脅して、家から出て行けという訳でもない。


では、彼女はなぜ出て来たのだろうか?


なぜ、こどもの前によく現われるのか?





そして、真珠のネックレスは何を意味するのか?






ただ、このおばさんの霊の気持ちが1つだけ分かります。


それは真珠のネックレスです。






普通、霊の姿を見て、何か特別な物を持っていたり、


幽霊その物よりも目立つ物がある場合、




その幽霊は、その物を探していたり、欲しい場合である。


つまり、そのおばさんの霊は、


真珠のネックレスを探しているのか、欲しいのか、


懐かしく思っている可能性が高いのである。








ここからは、私の勝手な憶測だが、





そこが別荘である事や、


年齢差などから、


そのおばさんの霊は、お爺さんの影の女だったのではないだろうか。





普通に、娘さんの様なこどもを育てたかったのではないだろうか。


ネックレスは子供を降ろす代わりに、買ってもらったのだろうか。



全ては推測だが、そんな感じがするのである








実際どうであったか、


彼女がその後、どんな人生を歩んだのか、私には分からない。









私は奥さんに、下記の事をアドバイスした。



●おばさんの霊がよく出る場所に、小さい机を起き、


 そこに娘さんが書いた、おばさんの霊の絵を置き、


 お水と、お花とお線香を毎日1週間たき供養してあげる。


 「供養してあげますから、もうここには現れないでね。


  どうか成仏して、よい来世に生まれ変わって下さい。」



●あと、インターネットで、おばさんがしていた真珠のネックレスに似ているものを


 検索して、それを印刷して、うまく切り取り


 上の机に供えてあげて下さい。

  


●供養は、娘さんにも言わせて一緒に言ってあげてください。


 きっと、娘さんから言われる方が効く気がします。





  

ちゃんと成仏して、


今度は幸せな家庭を持って、


普通に子供を産める、普通のおばさんになって欲しい。






1週間の供養後、




娘さんに聞くと、


おばさん、来なくなったよ。」と言ったという。








真珠のネックレスの意味は、最後まで分からなかった。






ただ、



真珠は、別名


























人魚の涙とも言われている。






美しい姿を持ちながら、


足が無い事を悲しむ、自由に陸に上がれない人魚の涙・・・だと。


END