●別荘に出た幽霊
時々、幽霊を見たという相談があります。
大抵は、旅行先や
仕事での出張で泊まったホテルや旅館で、見たという相談が多いのですが、
この相談は、自宅で幽霊が出たというものでした。
ホテルや旅館なら、
そこを出て家に帰って来たらそれで終わりというケースが多いのですが、
自宅で出たとなると、困りものです。
特に彼女の場合、賃貸ではなく、
埼玉県のやや丘陵地にある別荘でした。
もちろん、彼女とご主人は、
その家の下見をした上でこの家を譲り受けたのですが、
昼間の下見だと、幽霊は出ない場合があるのです。
大抵は夜中の1時以降に出るというのが常です。
だから、この別荘に引っ越してから初めて幽霊が出るという事に気づいたのでした。
こういう中古物件は、ふつう幽霊物件として、
重要事項説明書に記載するか、譲渡前に説明しなければならないのですが、
彼女の場合、そんな契約書や説明はありませんでした。
なぜなら、遺産相続でお爺さんの死後、
そのお爺さんが所有していた別荘を、相続で譲り受けたからでした。
亡くなった彼女のお爺さんは、かなりの資産家だった様で、
子供や孫の彼女にも、結構な物が行き渡った様でした。
そんな中で、彼女は別荘を相続したのです。
ただ、親族の中でも彼女だけやや離れた千葉県に、嫁いでいたので、
お爺さんの別荘の事や、資産がそんなにあった事なども知らなかった様です。
だから、遺産相続の家族会議で、
その別荘の写真や価値を叔父さんや叔母さんに見せられて、
どんなに良い物件を相続するか、説明され、同意したそうです。
しかし、今から考えると、
親戚一同、彼女以外の人たちは、
その別荘に幽霊が出るという噂がある事を知っていたふしがあると言います。
ある叔母さんなどは、半分含み笑いをして彼女を見ていたそうですし、
その別荘よりも劣る家を相続した親族がいたそうですが、
こっちの別荘の方がいいという親族は誰も名乗りをあげなかったそうです。
こうして彼女の家族は、
千葉で住んでいた賃貸マンションを引き払い、
埼玉の別荘へと引っ越したのです。
最初の2日くらいまでは、
空気も良いし、作りも立派な別荘で、
なんて良い物を相続したんだと、喜んでいました。
ところが、引っ越して3日目に、
4歳になる娘が、「おばさんがいる」と言い出したのです。
その後も度々、リビングにいる時にあそこにいると指を差したり、
こっちを見てると言ったりして、両親を驚かしたそうです。
また、娘さんはご両親が信じてくれないからか、
その幽霊を絵に描いてみせたというのです。
それは、髪が肩まであり、目は細く、
首に白い球が沢山あるネックレスをしている女性だったといいます。
それだけなら、ただの子供たわごととして、ほうっておけるのですが、
ある日、今度は彼女がその幽霊を見たのです。
夜中に洗面所にいた時、
鏡にチラッと真珠のネックレスをした女性の幽霊を見たというのです。
直ぐに振り向いたら、もう居なかったのですが、
一瞬ですが、それが娘の書いた
髪が肩まであり、目は細く、白い球のネックレスをしていたのとまったく一緒だったので、
直ぐに、娘が言っていた幽霊だ!!と思ったそうです。
奥さんが目撃したのは、その1回だけですが、
夢でも見たそうで、
肩まで伸ばした女性で、真珠のネックレスをして現れたそうです。
私はここまでの話を聞いて、
彼女に、まずその別荘について、調べる事。
そのおばさんの幽霊が誰であるか調べる事。
そこで事件が無かった調べる事。
そして、改めて電話して下さいと告げました。
幽霊が出て2週間、
おばさんの霊が出るというだけで、
家族の誰かの具合が悪くなったとか、
どこかが痛いなどの現象は無く、
なんとなく、比較的攻撃的な霊では無い感じがしたので、
まずは、その幽霊が誰なのか調べる猶予はあると思ったのです。
私も気になっていましたが、
その後、1週間電話はかかって来ませんでした。
10日ほど経ってから、彼女から電話がありました。
しかし、
その内容は失望するものでした。
なんと、なんの収穫も得られなかったというのです。
彼女の母親はもう他界しており、聞く事が出来ず、
彼女の父親は、再婚していて電話して聞いてみたのですが、
母方のお爺さんの事は、まったく分からないという事でした。
また親戚に聞いても、誰も何も分からいというだけで、
別荘に関する事を話してくれる親戚はゼロだといいます。
彼女曰く、親戚はみな口裏を合わせている感じだったといいます。
もし、幽霊物件だと知っていて遺産分けしたと知れたら、
いちゃもんがつけられると恐れているのかもしれませんという。
また、近くの別荘の人に聞いても、
知らなかったり、留守だったりと、
別荘地では、近所付き合いがほとんど無いらしいのです。
また、警察に訪ねても、特に事件は起きていないと言われ、
結局、まったく分からないという事でした。
この10日の間にも、
娘さんが度々おばさんの幽霊が見ているといってくるといいます。
電話相談の限界を感じつつも、
ここは、どうするべきか、
あまりにも情報が少ないので、ちょっと困りました。
そこで、
チョット奇策ではありますが、
娘さんは、その幽霊をあまり怖がっていない様なので、
今度、娘さんが幽霊を見たら、
「おばさんは、誰?」と聞いてもらう様にお願いしました。
そして、折り返し電話してもらう事にしたのです。
すると、
2日後に、彼女から電話がありました。
後半は、明日のブログに続く。