●忘れられる一族の恥
このお話は、昨日のブログ(●上半身、裸の女性依頼者)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11929818392.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
上半身が裸だと言って、変質者ではない。それが彼女の悩みだったのです。
青木さん(仮名)は、都内でOL独り暮らしの方で、上の悩み以外はごく普通のOLでした。
彼女が家に帰ると、まずする事、それは上半身の洋服を全て脱ぐ事でした。
彼女曰く、例え薄い下着でも脱がずにはいられないというのです。
冬でも、家に帰ったら上の服を全部脱ぎ、部屋の暖房をフルにするというのです。
しかも変なのは、下はまったく脱ぎません。
スカートやズボンは、履いたままだし、靴下もそのままです。
つまり、家では上だけスッポンポンという状態で、半年前まで、相当悩んでいたといいます。
半年前までというのは、普通のブラジャーはダメだけど肩楽ちんブラなら大丈夫な事が分かったそうです
要は、普通のブラジャーから肩紐を失くしたものらしいです。
だから、最近では、肩楽ちんブラやチューブブラをつけているといいます。
そして、洋服もそれに合わせて、チューブトップや、ベアトップを着れば大丈夫だと分かったそうです。
半年前までは、上半身裸で困っていたが、
今は、チューブトップやベアトップを着る様になったので、裸では無いという。
チューブトップやベアトップを着た時は、首回りが寂しくなるので、
どうしてもネックレスなどのアクセサリーがマストらしい。
しかし、ネックレスやペンダントなどのアクセサリーも一切ダメなのだと言う。
だからここ2年の間、ネックレスやペンダントはした事が無いという。
つまり、彼女の悩みは下記の3つだった。
■ネックレスやペンダントができない。
■外で、洋服を着ていると苦しい。
■家でも、チューブトップやベアトップ以外が着れない。
一見、ファッションの問題にも聞こえるが、次の彼女の言葉を聞いて、違うと思った。
彼女は言った、「それらを着ていると、首が苦しいんです。
誰かに首を絞められているみたいで・・・」
彼女の様に、服も着れないという相談は受けた事がないが、
首が苦しい、
誰かに首を絞められている感じという相談は受けた事がある。
そこで、彼女に聞いてみた。
「もしかして、
服を着てる時よりも、
ネックレスをしている時の方が、首が苦しく感じませんか?」
すると、彼女は、
「はい、そうです。」と答えた。
私は今までの経験から、
彼女のケースはなんらかの霊障によるものだと感じた。
そこで、彼女に、
「貴方のご先祖、叔父、叔母、親戚などに、
首つり自殺された方はいませんか?」と聞いた。
「えっ!」
彼女は少し驚いてから、自分には心当たりは無いという。
「そうですか、では、
首を怪我して亡くなったとか、
首の痛みが原因で亡くなった人は、ご先祖にいませんか?」
彼女はそれも心当たりが無いという。
しかし、念の為に母親に電話して聞いてもらう事になった。
医者に相談しても、神経症と言われた彼女にとって、
結構真剣な悩みだったのである。
普通、どこかが痛いとかの霊障の場合、
ご先祖の霊障だけでなく、親しかった友人の死や、
偶然拾ってしまった憑依などの可能性も無い事は無い。
しかし、彼女の場合、
首の苦しみは、すでに2年に渡っての悩みだという。
こういう場合は、やはり彼女に関係のあるご先祖の場合がほとんどである。
従って、彼女のご先祖に絞って聞いたのである。
しかし、残念ながら、
彼女の母親にも、首吊り自殺した人も、
首を怪我して亡くなった人も、ご先祖や親戚にはいないとの事だった。
そこで、違う観点から聞いてみた。
「では、貴方の親・兄妹・親戚の中で、
貴方と同じように、首が苦しいと訴えた人はいますか?
特に2年以上前に・・」
この質問の意味は、
もし、霊障なら、2年前から彼女の首が苦しくなった。
でももしかしたら、霊障を起こしている霊魂は、
2年前までは他の人に、霊障を起こしていた可能性があると思ったからである。
しかし、彼女にその心当たりも無いという。
結局その後、その他の原因についても考えたが、
私には分からなかった。
それから2週間くらい経っただろうか。
彼女からもう一度電話があったのである。
一度実家に帰った彼女は、
自分の首の苦しみを、父に訴え、
父親のご先祖の中に、首に関係して亡くなった人はいなかったか聞いたという。
すると、衝撃的な事が2つ分かったのである。
ひとつは、2年前まで彼女の父親に首の痛みがあったという事。
医者に行ったら、特に異常は無いと言われたので、
家族には話さなかったそうだが、やはり首が閉まる感じだったという。
そして、もう1つの事が、
私の感性が、それが原因だと感じさせた。
それは、
彼女の父親の叔父さんが、絞首刑になっていたというものだった。
つまり、なんらかの重罪を犯し、死刑になったのだ。
日本では、2人以上殺していないと死刑にならないのが常識である。
だから、彼女の父親の叔父さんは、そういう重罪を犯して絞首刑になったのだった。
この事実は、彼女には今まで伏せられていた事実だった。
しかし、彼女の苦しみや、
また起きるかもしれない、彼女の父親の首の痛みを考えて、
あえて話してくれたと思われた。
電話相談は匿名である。そして私にも守秘義務がある。
もしそうでなければ、私にもその事実は話される事は無かっただろう。
家族や一族の中で、殺人者が出ると、
それはもう、直ぐにでも消したい恥となる。
それも死刑となると、その記録は世の中にから抹殺したいものだろう。
当然、子供にも言えない秘密となる。
そして、死刑になって亡くなった叔父は、
その家族や親せきの記憶から、無理にでも消され、
その墓に訪れるものも無くなる。
その結果、お墓は荒れ放題、草ぼうぼうとなり、
霊障となって、墓参をお願いする場合が出てくるのである。
こういう場合、
霊障にあっている人は、その方のお墓に行って、
お墓を綺麗にしてあげて、供養してあげる事によって、
首の痛みや苦しみが、段々と和らんできて、やがて痛く無くなる。
しかし、彼女の場合、
次なる問題が発生した。
私が、ではその叔父さんのお墓に供養しに行ってあげて下さいと言うと、
なんと、お墓があるかどうかも分からないというのだ。
父親にも分からず、
叔父の親族にも今さら聞けないという。
ただ、当時の親戚の噂によると、
叔父さんは、死ぬ前に、
自分の身体を解剖用として献体に提供したという事だった。
私は彼女に、短冊に叔父さんの名前を書き、
仏壇とは別の場所に供養する場所を設け、
首が痛くなくなるまで、お水とお線香と花をいけ、
成仏を祈ってあげるように勧めた。
その後、1ヵ月位で首の痛みは無くなったという。
人を殺した叔父さんを、供養するのは嫌だろうが、
ここは、「罪を憎んで、人を憎まず」ということわざを出して、彼女に勧めた。
インドの父、ガンジーは、
自分を暗殺した犯人を、その場で「あなたを許す」と示してから亡くなったという。
きっと彼女の父親の叔父さんも、
最後は後悔して、悔い改め、懺悔し自分の体を持って、
なんらかの貢献をしたいと思って亡くなったのかもしれない。
「今度生まれ変わったら、
犯罪など犯さず、他人を助ける様な人になってね。 叔父さん。」
END