●呪われない呪い




このお話は、昨日のブログ(●呪われた花嫁)の続きです。



従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11928375459.html




を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ


 
ある日、もう結婚が決まっているという女性から電話があった。


8ヵ月前、合田さん(仮名)は30歳で、都内でOLをしていた時、


あるパーティで、IT関連会社の取締役という男性と出会ったという。


それまで結婚話とは無縁だった彼女は、仕事一本で、仕事以外では、


よく独身女子会などで、もう結婚には興味が無い感じだったというが、


既に結婚している幼友達の誘いで、なんとなくパーティに参加し、


思わぬ縁に出会ったという訳である。


その後、交際はとんとん拍子に進み、交際4ヶ月で結婚のプロポーズを受けた。


しかし、3ヶ月前からおかしな事が起き始めたと言う。


最初の異変は、3ヶ月前、彼氏の家で、婚約パーティが開かれた3日後に起きた。


彼氏の家の階段でコケで、足を打撲したのである。


この時は、打撲だけで、特に変な事は考えなかった。


膝の皿でも割ったら大変だったくらいに思っていて、


彼氏も、階段が滑りやすかったのかもしれないと、


翌日すぐに業者に来てもらい、階段が滑らない様に特別加工にしてくれた。


その後も、なんでもない所で、転んで膝を擦りむいたり、


自転車で買い物をしている時に、電信柱にぶつかったりと、


今までしなかった様な怪我ばかりし始めたのである。


そして、決定的だったのは、結婚式2週間前の出来事だった。


彼の所で、独身最後の食事会を開いた翌日だった。


彼女が彼氏の家を掃除をしていた時、また転んだ。


そして今度は、小指を骨折するという怪我をしてしまったのだ。


問題はそれが左手だった事で、決まっていた結婚式が、延期となってしまったのである。


これには彼女もショックで、落ち込んだ。


そしてよく考えてみると、彼氏と婚約してからというもの、


彼の家や周辺で、怪我ばかりするという事に気が付いたのである。


友達に相談すると、「あんた誰かに、この結婚、 呪われてない?」と言われ、


またある友達などは、彼氏の家に貴方を嫌う霊がいるのではないかという。


友人が言っている様に、「何かが、この結婚に反対しているのか。」


その何かとは、一体なにか。それとも、誰かに本当に呪われているのか。


ちなみに、彼は40歳で、バツイチ。


離婚は3年前で、子供は無く、円満離婚だったという。


そして都内にある彼氏の家は、最初の結婚の時に新築で建てたものだという。


彼女は改めて、私に言った。「私は呪われているのでしょうか?」


「この結婚は、しない方がいいのでしょうか?」と。









































まず、この結婚を占ってみた。




合田さんと彼との相性は良い。


彼氏の写真を見ても悪い気がしない。


お互いに愛し合っている様だし、


彼も合田さんが階段で怪我したら、すぐに階段を改装するなど、


彼女を思いやる優しさが行動にも表れている。





よって、この結婚は賛成である。





残る問題は、


彼女が呪われているのかどうかという事だ。






私は一連の彼女の話を聞いていて、


1つ気になっていた事があった。





それは、


彼女が左手の小指を怪我したという事だ。




結婚指輪は左手の薬指にする訳だから、小指は近い。


それも結婚式の2週間前で、


その小指の怪我によって、結婚式が延期になっている。





左手の小指と結婚式の延期。


何か、偶然とは思えなかった。






つまり、そこに呪いある様な気がするのである。





それも、女性的な呪い様な感じがする。


男性はそこまで左手の指や指輪に固執しないものだ。





私の直感だが、呪いがあるとすれば、


合田さんが知っている女性からだと思った。






そこで、彼女に尋ねて見た。



「誰か貴方の結婚を邪魔したいと思っている女性に、心当たりはありませんか?」




しかし、彼女はそんな友達や知り合いに心当たりは無いという。





逆に彼女は、


「彼氏の元奥さんの呪いではないでしょうか?」と言ってきた。





「円満離婚と彼は言っていますが、実際は分かりません。


 それに、元奥さんと一緒に建てた家に、


 ずかずか上り込んで結婚する私を良く思っていないのではないでしょうか?」





確かに、彼女の意見にも一理ある。




しかし、なんとなく元妻の呪いの様な気がしないのである。


私のイメージとちょっと違うのである。






こういう場合、


呪う側になって考えてみると、分かりやすいかもしれない。





彼と合田さんが付き合い出したのは、8ヵ月前。


そして、怪我など不思議な呪いと思われる事が起き始めたのは、


3ヶ月前、彼氏の家で、婚約パーティが開かれた3日後である。


二人は8ヵ月前から付き合い出した訳だから、


当然、彼の家にもその頃から何度も行っている。


なのに、二人が婚約してから呪いが始まるのである。





もし、私が元奥さんで呪いの張本人なら、


私が建てた家で合田さんと彼が付き合い始めて、


ふたりがベッドを使い始めた頃から呪うだろう。


流暢に二人が婚約するまで5ヶ月も待っていないだろう。


それに転んで膝を擦りむいたのと、自転車の事故は、家の外で起こっている。






彼女にそう言うと、少し安心した様だったが、


「でも誰かしら、私の結婚を呪うなんて、


 わら人形に釘でも差しているんでしょうか?」と言ってきた。




「いや、わら人形のイメージじゃないんですよね。


 わら人形であれば、小指を怪我するって、


 小指に釘さすのって結構難しくありませんか?


 ちょっと、わら人形じゃないでしょうね。」





「じゃあ、プロの呪でしょうか?」




「まぁ、プロの呪いも、無いとは言えないでしょうが、


 プロじゃない気がするんですよね。



 この3ヶ月に、階段から落ちて打撲と、


 転んで膝を擦りむいたのと、自転車が電柱にぶつかる事故、


 そして、小指の骨折。


 三ヶ月で、4つの呪いとしても、小っちゃいんですよね。


 結婚は延期したけど、中止じゃない。


 なんかどれも小さすぎてプロの仕事とは思えないんです。」






ここまで、彼女に色々と心当たりを尋ねたが、


彼女を怨んでいる、もしくは結婚を邪魔しようとしている人は思いつかないと言う。






私としては、もう1つ気になる事があった。


それは、最初の怪我は、婚約パーティが開かれた3日後。


最後の怪我は、独身最後の食事会を開いた翌日。


いずれも彼の家で、沢山人を呼んで何かの会をおこなった後に起きている。




偶然だろうか?





私は考えに行き詰った時は、


偶然では無いと仮定して物事を考える事にしている。




だとすると、


2つパーティに参加した女性の中に、呪っている人物がいるのではないか。





彼女に、2つパーティ両方に参加している女性をあげてもらった。






すると、おもしろい事が分かった。




パーティには、彼氏の友人の独身男性もたくさん来るという事で、


合田さんは、普段から付き合いのあった独身女子会の連中も6人を誘っていたのである。


その6人は、2つパーティ両方に参加していた。





それだけではない。


合田さんに、「あんた誰かに、この結婚、呪われてない?」とか、


「彼氏の家に貴方を嫌う霊がいるのではないか」と言ったのもその中の2人だという。





合田さんは、私が独身女子会の6人を疑っていると察したのか、


「彼女達は私の結婚には賛成して、喜んでくれています。」とはっきり言った。





しかし、私のイメージに合い、


また、偶然とは言い難い2つのパーティの後といい、


私はこれが原因だと感じた。





合田さんには信じられないかもしれませんが、と前置きして、





これは、







「呪われない呪いです。









呪われない呪って、何ですか?」







「つまり、呪う意思が無いのに、自然と呪ってしまうという現象です。」





今まで仕事1本で、結婚の話さえ無く、


独身女子会で、7人で愚痴やうさをハラしていたという合田さん。





そんな彼女が、突然、


40歳のイケメン取締役と結婚。


しかも、大金持ちで、超豪邸に住んでいる。





独身女子会の6人は、おめでとうと祝福してくれるだろう。


しかし、超豪邸で豪華なパーティに招待され、


独身女子会を抜け、これから幸せな結婚をしてゆく合田さんを見て、


人間、心からおめでとう。だけでは無い感情も湧き出てくるものである。






つまり、






「うらやましい!」








実はこの時の「うらやましい」は、呪いと紙一重なのである。








独身女子会の6人の中には、


もしかしたら、うらやましいに続く言葉があるかもしれない。






「うらやましい。 なぜ彼女があんな金持ちと・・・」


「うらやましい。 なぜあんなイケメン彼女が・・・」


「うらやましい。 なぜ彼女だけ・・・」





別に独身女子会の6人は、合田さんを呪っている訳では無いのです。


でも、集まると小さな呪になってしまうのです。




特にその中に念の強い人や、


人の幸せを良しとしない人がいたり、


感情の起伏の激しい人がいる場合は、注意したい。







合田さんにとっては、別に豪邸を皆に自慢したかった訳でも、


結婚を見せびらかそうと思った訳でも無かったはずだ。


パーティに独身女子会の6人を誘ったのも、そこに独身男性が来るから、


何か良いご縁が出来ればと、彼女達の為を思って誘った事だろう。


しかし、結果的にこういう事も起きるのである。






まぁ、イケメンと結婚とか、


お金持ちと結婚するとか人々がうらやむ結婚をする時は、


相談するなら、親とかもう幸せな結婚をしている人とかすべきで、


そうでなければ、結婚してからそういう人たちにはいきなり報告すべきだった。





独身女子会に参加するのは良いが、


頻繁にそこだけに入り浸ると、独身に慣れてしまい、結婚運が落ちる。


そんな時は、幸せな結婚をしている女性と食事したり、出かけるのが良い。


彼女の場合も、既に結婚している幼友達の誘いで、


なんとなくパーティに参加し、思わぬ縁に出会った。







私は合田さんに、


パーティを開いた部屋を含め、


元奥さんの事もあるかもしれないので、


家中を業者に頼んで、大掃除する事を勧めた。


また結婚式まで、玄関に外から入って来た人が写るように鏡を置き、


普段から鏡の付いたペンダントを買って持ち歩く様に勧めた。







そして結婚式までもうパーティを開かない事。


そして、結婚式はどこか特別な所で、親族だけをよんで行う。


例えば、ハワイの教会とか。


そうすれば、独身女子会の6人を呼ばない理由にもなる。










最後にフォローしておくと、


独身女子会の連中が悪い訳では無い。



人がうらやましいと思える事が実現した時は、


それをひけらかすと、怨みが生じる事がよくあるという事である。


だから、宝くじで当選した人が電話してきた時も、


そのお金を使ってしまうまで、例え兄妹でも言わない方がいいですよ。と言ったし、


オークションで、高い絵画を落札した人にも、


落札した直後には、マスコミなどには名前などは言ってはいけません。


半年後や1年後に言うならいいですが、


注目されている今言えば、何万人もの人の念を受ける事になりますと忠告もしてきた。





特に日本では、


出る杭は打たれる」ということわざがある様に、


周りの人と比べて、急に幸せになる時は、慎重に・・・・。


END