●隣の幽霊屋敷
幽霊屋敷と言うと、
きっと皆さんは、山奥の山荘や廃病院などを想像する方が多いでしょう。
でも、
もし、そんな幽霊屋敷が、
貴方の家のする隣にあったら、どうしますか?
それも、都会も都会、大都会東京の住宅地の中にあったら・・・
このお話は、
そんな幽霊屋敷の隣に住んでいる方からの相談でした。
相談者は、女子大生の方で、
彼女の家族は、父、母、弟との4人。
お父様は、証券会社に勤めていて、
父の転勤に伴い、家族で埼玉県から東京に引っ越して来たといいます。
私の大学と父の会社に行くのに便利な場所という条件で、
父が駅へ歩いて行けるという一軒家を、探してきました。
二階建ての、小さい庭と小さい駐車場がある家でした。
私としては、小さい庭と、暗い感じのダイニングルームが
いまいち気に入りませんでしたが、
父がもう契約してしまったのと、
買った訳では無く、賃貸だったので、
いずれはまた何処かに引っ越すまでの仮住まいだと思うと、我慢できました。
ただ、
引っ越してから分かった事なのですが、
隣の家が不気味なのです。
どうやら、隣は空家の様でした。
隣の家には、かなり大きな庭があるのですが、
草ぼうぼうで、手入れがまったくされておらず、
外門の柵には、南京錠がかけられていました。
その家の外見は、別に朽ち果てたという感じでは無く、
ごく普通の一軒家というおもむきです。
ただ、カーテンが無い家というのは、なんか不気味な感じがしました。
もし、そこに人がいれば、
その窓からすぐにこっちを見られると思いました。
それは、昼間でも、
時々その窓から誰かこっちを覗いているのではないかと思ってしまうのです。
その不気味さは、母も感じていたようです。
やがて、母が、近所のお婆さんから、
隣の家にまつわる嫌な噂を、耳にしたのです。
それは、
以前、隣の家で、殺人事件があったというのです。
2・3人が殺され、しばらく空家になったあと、
その後に引っ越して来た夫婦は、1週間で出て行ったといいます。
そして、その後に引っ越して来た人の良さそうな家族も、
ご主人が階段から落ちるという事故が起き、
やっぱり僅か2ヵ月で、
逃げるように引っ越していったといいます。
私達は、
そんな家の、隣に引っ越して来てしまったのです。
やがて、うちにも異変が起き始めたのです。
ここに引っ越してから2週間が過ぎようとしていた時でした。
私の部屋は、2階にあるのですが、
夜中に、隣の家から声の様な音が聞こえるのです。
それ以来、耳栓をして寝たり、
タイマー付のラジオをつけて寝るようにしました。
しかし、
それだけではありませんでした。
母にも異変が起きたのです。
昼間は、父は会社へ、
私と弟は学校に行き、
普段はいつも、家には母一人だけになってしまいます。
そんな母が、台所で気絶しているのを、帰ってきた弟が見つけたのです。
幸い軽い脳震盪という事で、入院するほどではありませんでしたが、
母の話によると、
窓から誰かが覗いている感じがしたと思ったら、
急に気分が悪くなり、倒れたとの事でした。
私は、隣の家から不気味な声がする事は、
いつも一人で家にいる母が怖がるといけないと思い、
家族には言っていませんでしたが、
母の話を聞いた時、絶対隣の家のせいだと直感しました。
先生、うちはどうしたらいいでしょうか?
引っ越す以外に無いでしょうか?
父はあと2年は、引っ越さないと言っています。
そんな相談でした。
不気味な幽霊屋敷が、隣にあるという切実な悩みです。
普通、都会にある幽霊物件の場合、
その家に踏み込まない限り、あまり災難をこうむる事は無いのですが、
彼女の話を聞いた様子から、普通とは何か違う感じを受けました。
引っ越してからわずか2週間で気絶したというお母さんも心配です。
電話で話を聞くだけでは分からない部分もあり、
場所を聞くと、練馬区だったので、
私は後日、行ってみる事になりました。
ただ、不安な事もありました。
それは、
すぐ隣とはいえ、
そこは他人の家です。
門は南京錠で閉められ、入れない状態。
そんな状況で、どれだけお役に立てるか分かりません。
しかし、相談料を頂いている以上、
少なくとも、お母様が一人で居られる様にはしたいと思いました。
あまり気のりはしませんでしたが、
いよいよ、その幽霊屋敷とご対面です。
後半は、明日のブログに続く。