●動物の中の動物
このお話は、昨日のブログ(●猫が近づかなくなった部屋)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11917149950.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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[前回までのあらすじ]
これは、ある取締役の家相を調べている時の事だった。
奥さんが、
『実は、ちょっと不思議に思っている事があるのです。
15歳になる猫がいるのですが、最近、応接間に入らなくなったんです。
前はよく、出入りしていたのですが、
今は、「おいで」と言っても、逃げてしまいます。
それに、むりやり応接間に抱きかかえて入れようとすると、
「カッー」って怒るんです。
息子に言ったら、冗談で、
「応接間に幽霊でも居るんじゃないの!」って言われてから、
なんとなく私も応接間が気持ち悪くなって・・・・』
「えっ、応接間ですか? 玄関から入って右の、12畳の?」
「あのう、猫が応接間に入らなくなったのは、いつ頃からですか?」
「2ヶ月前頃からだったと思います。」
猫はウソをつかない。何か嫌なものを応接間に感じたのだろう。
私は、後日その家に行く事になった。
「猫が近づかなくなった応接間」を調べる為に。
翌日、朝10時頃に取締役宅にお邪魔した。
取締役宅は、想像を裏切らない立派な家だった。
3階建ての白亜の豪邸と言ったところか。
道に面した部分は駐車場で、玄関は道路から見えない。
ベルを押すと、テレビドアホンだろう。
「あっ、今開けます」と、私の前の柵が少し開いた。
すぐに信用されたようだ。
私は大抵怪しまれない。
こういう監視カメラの様な前では、お辞儀したりする事にしている。
道路に面した柵を開け、それをちゃんと閉め、
玄関に到達するまで10m位だろうか。
途中に監視カメラもある。
別に監視カメラをチェックしている訳では無い。
家の外観や、土地の様子を診ていると、
自然と監視カメラも目に入るのである。
庭はシンプルだ。
芝生だけといった感じ。
少し農園みたいなものがあり、池は無い。
そんな庭をチェックしていると、
奥さんが、玄関を開けて出迎えてくれた。
私は挨拶もそこそこにして、
さっそく問題の応接間を見せてもらう事にした。
その前に、
奥さんが電話で言っていた猫の反応が見てみたかったので、
奥さんに猫を抱いて、応接間に入ってもらった。
すると、
奥さんと猫が、応接間に入る前から
猫は奥さんの腕の中で暴れだし、
奥さんが応接間に入ると、よりいっそう暴れて、
「カァー!」と何かに威嚇するようにして、奥さんの腕を振り切って、
応接間から素早く出て行った。
その間、50秒くらいの出来事である。
やはり、猫はこの応接間が嫌な様である。
さて、
いよいよ問題の応接間に入るぞ。
私はここに来るまでに、こんな事を考えていた。
応接間に霊がいるとしても、
最低でも2ヵ月も、この家庭には悪い事はいっさい起きていない事から、
最悪そんなに悪い霊ではないだろう。と。
しかし、いざ入るとなると、
気持ちの良いものではない。
なにしろ何が出てくるか分からないというのは、
私でもいつも気味が悪い。
応接間に一歩踏み入れた。
12畳の応接間は思ったより広く感じる。
私は、応接間の隅から隅まで眺めると、
ステレオで目が止まった。
気になったのは、
ステレオの上に飾ってある、ある物だった。
それには、目があり、
まるで生きている様だった。
それは、動物のはく製だった。
「これは何ですか?」
「これは、テンだそうです。
イタチの仲間だそうです。」
高さ20cmくらいだろうか、
胴長の動物だ。
「このはく製、いつからここにありますか?」
「2ヵ月前頃、主人が買ってきました。
何かおかしいですか?」
「このはく製、
中に動物霊が入っています。」
「えっ?
どうして、動物霊が入っていると?」
「まず、何となくですが、
猫以外の動物の臭いが、若干するんですよね。
あと、このはく製を見た時、
怖いって、感じたんです。」
はく製や人形等を見て、「怖い!」と思ったら、
霊が入っている時がある。
読者や一般の人が判断するなら、
はく製や人形を前にして、
家族や友達を3人集めて、そのはく製や人形を見てもらい、
5人中、3人がそれを見て怖いと感じれば、
霊が入っている場合があるので、供養するか、手放した方が良い。
普通、動物のはく製には、動物の浮遊霊が入りやすい。
人間の浮遊霊であれば、動物のはく製よりも人形など人の置物や
人に絵に入るのが普通である。
なぜなら、普通、貴方が霊になったとして、
犬のはく製に入るよりも、やっぱり人間の人形に入りたいだろう。
そこの感情は、今生きている人と同じである。
ただ、絶対とは言えない。
中には、一度は犬になりたいと思う人はいる。
今回のはく製の場合、
ご主人が、蚤の市でこのテンのはく製を買ったという。
蚤(のみ)の市とは、通常野外で販売されるフリーマーケットだ。
野外で販売されているだけに、
その時に動物の浮遊霊がはく製に入ったと思われる。
奥さんは、まだ信じられないといった感じで、
「本当に、これに霊が入っているんですか?」と不気味がった。
そこで、
「では、首実検してみましょう。
私も絶対とは言えないので・・」
まず、問題のはく製をなるべく動物に触れないように、
庭に持っていった。
そして、奥さんに猫を連れて来てもらった。
「じゃあ、そのまま猫を持って応接間に入って下さい。」
猫は、応接間に入る瞬間は少し嫌がったものの、
入ってしまうと、辺りをキョロキョロしながらも、
そんなに暴れる様子も無く、怒らない。
奥さんの腕の中で静かにしている。
やはり、あのはく製を応接間から出したので、
猫も安心したのだろう。
応接間には他に、タカのはく製もあったが、問題無い様だ。
その後、
私の指示で、テンのはく製を供養した。
■庭に出したはく製に、塩を大さじ1杯くらいパラパラとかけた。
■奥さんに仏壇で3本のお線香を焚いてもらい、
ご先祖様に「どうかお守り下さい。」とお願いしてもらい、
そのお線香の煙で、はく製をいぶしてもらった。
(多分、1回で霊は離れる場合がほとんどだが、
まだ離れていないと思われる場合は1週間続ける。)
最後、私が帰る時、
さっきの猫も、挨拶してくれるのか玄関に見送りに来てくれた。
今回の件は、私よりもこの猫の活躍がほとんだだった。
動物霊が入ったはく製を見つけたのも、
はく製が無くなったら、応接間が安全になったのを確認したのも、
こいつの手柄だ。
まったくかしこい猫ちゃんだ。
うちで雇いたいくらいだよ。
「このかしこい猫ちゃんの名前は何ですか?」
「ヒロシです。」
「なに!
オレと同じ名前?
なんで?」
「夫が五木ひろしが好きで・・」
「そっちか」
「じゃあな、後の事はお前に任せたぞ、
お前がいれば大丈夫だろう、
な、ヒロシ。」
私は、ヒロシに挨拶すると取締役宅を後にした。
ちなみに、
猫に人の名前を付けると、
猫が本来もっている霊力が、高まるのである。
END