泣●仕事運を悪くした霊




もう5年以上前の事であるが、


私が、友人の渡河の家に泊まった時の事である。





当時彼は、神奈川県の川崎にアパートを借りて住んでいた。


私は町田での仕事の帰りに、久しぶりに彼と会い彼の家に泊まる事になったのである。




前日から私のスケジュールを知っていた彼が、


オレの家に泊まらないかと、電話してきてくれたのだが、


後からよく考えると、彼の作戦だったのかもしれない。





その日は、


近くにあるという新横浜ラーメン博物館に、連れてってくれた。




新横浜駅から歩いて5分だった。


ラーメンが好きな彼は、よくそこに行く様だった。


彼はそこの年間フリーパスをもっていた。




最初は、大きなビルの中にラーメン屋があるのかと、彼の後をついて行ったが、


階段を下りると、びっくりだ






そこには、地下帝国の様な空間都市があるではないか!




ラーメン博物館




地下に降りたのに、がある。




そして、懐かしい昭和の街並みがそこにあるのだ!


家の2階部分は、一周歩いて回れるのである。


それは昭和の店の路地を歩いて行くようだった。



同じような体験は、以前ピューロランドに行った時に感じた感動と似ている。


(ピューロランドはエスカレーターで森だったが。)




この新横浜ラーメン博物館では、


日本全国の有名ラーメンが食べられる。

http://www.raumen.co.jp/floor/




私たちは、ラーメン店をはしごした。



そして、彼はお土産にと、そこで売っていた懐かしの昔の給食で出ていたという揚げパンを


私に買ってくれると、しばらくそれを食べて待っててくれという。




10分位経っただろうか。



渡河は、一人の男を連れて来た。





その男は、私に名刺を差し出すと、私の前に座った。


会社名からは何をやっているか分からない無精ひげの彼は、


どうやら私に相談しに来た様だった。





また、渡河に一本やられた感じだ。





どうりで、今日はサービスがいいと思った。




こんな事か。




名刺を差し出した北山さん(仮名)という男は、


話しを聞くと、廃材処理会社を経営している社長だと分かった。




家や店などを取り壊す時に出る廃材の処分や、


建築現場で出る木くずなどの産業廃棄物の処理をする会社だという。




ラーメン博物館は地下で、やや賑やかで、話をするにはちょっとうるさいので、


私は外に出て、どこか喫茶店で話す事になった。




ただ、北山さんもせっかくこのラーメン博物館に来たのだ。


私は、「ここのラーメン美味しいですよ。 出る前に食べていきますか?」


と、気を利かせて言った。





すると、


「もう2杯食いました」という。


そういえば、体格も渡河と似ている。


同じ穴のムジナか。




その後、てっきり喫茶店に入るかと思ったら、


マクドナルドに入った。



しかも、ふたりともビックマックのハンバーガーを買っているではないか。



「ま、まだ食うのか! こいつら」 ビックリ




結局お付き合いで、私もパイを食べた。




今日は太りそうだ。泣き





やっと落ち着いたのか、相談に入ったのが15分後。





だいたい、男性からの相談は決まって仕事の事だ。


彼も例外では無かった。





昨年まで4年間、右肩上がりの急成長で順調だった経営が、


ここ10ヶ月悪い事ばかりが重なり、


先月初めて赤字になったという。





会社の業績や運勢を見るのは、人を見るより難しい。


なにしろ、目の前の北山さんの顔相や手相を見てもよく分からない。





だが、用意周到なのか、渡河に言われたのか


北山さんは、自宅と会社の建物の図面と写真を持ってきた。



まずは、会社と自宅の家相と土地相を見て欲しいという。





10分程、ざっとそれらを見た。




しかし、特に悪いという部分は無い。






まぁ、もともと彼の会社は、


初めてから4年間ずっと右肩上がりで急成長してきた会社だ。


会社と自宅の家相と土地相が、最初から悪ければこんなにうまくいって無かっただろうとは、思っていた。 




   


何か悪い事があるとすれば、






それは、






10ヶ月程まえに起きた何かによる可能性が高いと感じた。





だから、10ヶ月悪い事ばかりが重なるのではないか。





相談時間は大概短いので、


こうして、可能性が高そうな事をピンポイントにたどって行くのが私のやり方だ。





まず気になったのは、彼の商売だ。




廃材処理会社といえば、古い物を捨てたり壊したりするだろう。



そこで、彼に、


ここ10ヶ月~1年位前に、


何か神社や寺仏閣の廃材も扱ったか聞いた。




すると、彼は、


自分もそういう方面に手を出したい所だけど、なかなかそういう方面にはコネなどが無く、


彼の様な中小には回って来ないという。




「では、家の仏壇とか、お墓関係の仕事をした事は?」




「お墓は無いです。


 家の仏壇は扱った事はありましたが、


 その仏壇は磨いて、そのまま右から左に売ってしました。」






ちょっと聞きにくい事だったが、


渡河の知り合いという事もあり、ずばっと聞いた。




「では、ここ10ヶ月~1年位前に、


 誰かを交通事故などで死なせたとか、


 仕事上怨まれる様な事をしましたか?」




「いや~、そんな事は無いと思うなぁ。」





「ところで、ここ10ヶ月悪い事ばかりが重なったとの事ですが、


 どんな事があったのですか?」





すると、彼はこんな例をあげた。



■今まで故障した事が無かったトラックが肝心の時に、よく壊れるようになった。


■自損事故を起こして、営業用の車を2台廃車に。


■倉庫でボヤをだした。


■倉庫内で、荷崩れがあり従業員が怪我。


■急に取引先のキャンセルや取引を他社に取られる。


■有能な社員が立て続けに2人止めて困った。



他にも小さな不運があり、とうとう赤字に転落したという。







私は上の悪い事の羅列を見て、少し気なった事があった。



それは、偶然かもしれないが、


倉庫での災難が2回起きているのが、少し気になった。





そこで、北山さんに倉庫の家相や写真も見せてもらった。





倉庫は北山さんの自宅の土地に建てられたものだというが、


特に悪い家相でもない。


私の気のせいか。






しかし、北山さんの次の一言で、やはり怪しいと思った。







彼はこんな事を言ったのである。






「時々、倉庫で停電があるのですが、


 電気屋に調べてもらっても、原因が分からないんですよねぇ。」





やっぱり倉庫が気になる。





ここまで30分程、彼の話を聞いてきたが、


倉庫以外に気になるところが無い。




しかし、家相や写真を見る限り、悪い所は無い。





結局、翌日北山さんの倉庫を見に行く事になった。



















やがて、北山さんの仕事を赤字にした霊が姿を現す。



後半は、明日のブログに続く。