●ストーカー霊




つい最近の事件で、岡山の小学生が、狙われた。


犯人は、彼女を度々車などでストーカーし、


何度か声もかけ、ついには誘拐し、自宅に監禁するという事件が発生した。


他にも最近、ストーカー事件がなにかと問題になっている。





実は、霊にもストーカーがある。


今日は、その実例を紹介しましょう。





それは、私をひいきにしてくれている社長の依頼だった。



彼の会社でアルバイトしている女性がストーカー被害にあっているという。




もちろん、私に電話してくるということは、




ただのストーカーではない。






それは、


幽霊のストーカーだというのだ。










私はさっそく、ストーカー被害にあっているというその女性に電話してみた。



彼女、片瀬陽子さん(仮名)は、大学1年生だった。


ちなみに聞いてみたが、彼女には霊感は全く無いという。


今まで霊を見た事もないし、感じた事もないと。


今回が初めての霊体験であり、気味が悪いと悩んでいた。








彼女の話を要約すると、こうだった。



幽霊のストーカー被害に遭い始めたのは、今から半年くらい前だという。


最初は、彼女が家に居る時、


横を誰かが通った様な気がしたので、母親の名前を呼んだのだそうです。


すると、母が逆の方から、「なあに?」と来たので「えっ?」と思ったそうです。


父親が家に居ない時だったので、じゃあ、横を通ったのは誰?




また彼女が独りで、自室でDVDを見ている時、


ふと、チラッと後ろを向くと、


風も無いに、カーテンが揺れたという。


その時、クーラーはつけてなく、


カーテンは窓とはくっついてないので、地震でないかぎり揺れるはずはないという。


ただ、自宅でこの霊を感じるのは彼女だけだという。






そして、この霊らしきものは、


彼女が外出した時も後をついてくるという




彼女が日課にしている散歩の時も、時々後をついて来るという。


また、彼女がアルバイトに行く時は毎回後をついて来るという。


変わっているのは、


彼女が電車に乗る時も、時々同じ電車に乗ってついてくるという。





私がなぜ貴方の後をつけて来ると、分かるんですかと聞くと、




なぜか、彼女にだけ聞こえる靴音で、つけられていると分かるというのです。


彼女が止まると、靴音も止まり、


彼女が歩き出すと、靴音も歩き出すという。





私は少し考えてから、彼女に、


「その靴音は、自分の靴音である可能性はありませんか?」


つまり、


自分の靴音が足の骨に伝わり、脳に誰か他の靴音だと思わせる。




しかし、彼女はきっぱりと、


「いえ、当初、自分の聞き間違いや自分の足音かな。とも思いましたが、


 ズレるんです


 私が止まっても、靴音が丁度一緒に止まる時もあれば、


 私が止まった少し後に、靴音が止まったりするんです。


 また、私が違う靴を履いても、あの靴音は変わらないのです。


 あれは、私の靴音ではありません。」





なるほど、


彼女の話が本当なら、


これは霊の可能性が強いと思った。


彼女の口調や声のトーンも真面目な学生という感じがする。






こうして私は、彼女が幽霊にストーカーされているという事件に、


とりかかる事になった。





もちろん、こんなケースは私にとっても初めてである。







まず、一番に気になるのは


このストーカーが始まった時期である。





「あのう、半年前くらいに、


 貴方の知っている方で、


 亡くなられた方はいますか?」






彼女は電話口でしばらく考えていたが、


いません。」と答えた。






一番に気になる事、終了。






いきなり行き詰まった。


情けないが、霊を見ました。これは誰?


で、直ぐ回答が分かれば警察はいらない。


私が直接出会った訳でも無いので、難しいのである。






まったく霊感が無いという彼女。


せめて、少しでも霊感があれば、


次の様な事も考えられた。



それは、


私のところにも、時々こんな質問がある。



「時々、後ろに視線を感じるんです。


 誰かにじっと見られている。でも振り返っても誰もいない。


 公園の前を通った時も、誰かが暗闇からずっと私を見ていると感じ、


 急いで走って帰ったという。


 これって、幽霊でしょうか?」







「多分、霊だと思いますよ。」






「なぜ、私をじっと見ているのでしょうか?


 私に何かしようと思っているのでしょうか?」






「いや、はっきりした理由は無いかもしれませんよ。


 ただ、見ているだけの場合って多いんです。


 多分、貴方は普通の人よりも、感じる力が強いんでしょう。


 もしくは、その日だけ特に感じやすい体だったのかもしれません。


 ただ、見られているだけなら、気にしない事です。」






しかし、電話の彼女は霊感は全く無いという。


しかも、家でも感じていて、電車にまで乗ってくる。




初めてのケースだ



お初にお目にかかります。」なんて、ゆうちょうな事も言ってられんわ。






何の手がかりも無いまま、15分も過ぎた。







一応、電話相談の場合、


依頼者が言った言葉はメモしている。





それを読み返していると、ちょっとだけ気になった事があった。



それは、


「彼女が日課にしている散歩の時も、時々後をついて来るという


 また、彼女がアルバイトに行く時は毎回後をついて来るという。」くだりだった。





つまり、アルバイトの時は、毎回後をつけてくるのに、


散歩の時は、時々しかついて来ないという





ちょっとだけ、私の感性にひっかかった。











やがて、この小さなひっかりが、


このストーカーをあぶりだす。




後半は、明日のブログに続く。