●車でひいてしまったの祟り(たたり)




千葉県のほぼ中央に、八街市(やちまたし)がある。


ここの特産品は、ピーナッツで、


あのふるさと納税でも、


1万円納税寄付でピーナッツを贈っているほどである。
http://www.city.yachimata.lg.jp/hurusato/top.html




そんな八街市に住んでいる主婦の方から


昔、相談を受けた事がある。





「夫が、どんどん鬱(うつ)の様になっていく」


というのである。





鬱病(うつびょう)は、私の専門外である。


従って、話しを聞いた時点で病院に行く事を勧めた。




しかし、


奥さんは意外な事を、話し出したのである。





「夫が、どんどん鬱病の様に悪くなるのは、


 猫の祟ではないか」と言うのである。









猫のたたり?」






「何があったんですか?」







彼女の話をまとめるとこうだった。



4年前、彼女と夫、そして一人息子と、


東京でアパート暮らしをしていたという。






ご主人は、貿易会社に勤めていて、


勤務も真面目。3人でまあまあの幸せな暮らしをしていたという。





ところがある日、


家に帰って来た夫が、少し落ち込んでいたので、


「どうしたの?」と声をかけると、




車で、猫をひいてしまった。」という。







夫は、昔から気が弱いところがあり、


自分で自分を責めるところがあったという。




また、動物好きでもあったので、


その自分が猫をひいてしまったという罪悪感が重くのしかかったのでしょう。


夫は2日間、熱を出し会社を休みました。






そして、その日をきっかけにして、


夫の運がどんどん悪くなっていたのです。




やがて、上司の夫への風当たりが強くなり、


夫は仕事で悩む事が多くなったようです。


それでも家族の為に頑張ったのですが、


その年はボーナスがカットされました。


やがて、不運は会社にも及び、


その翌年には、あんなに順調だった会社が倒産したのです。






夫は、猫のたたり恐ろしいといい、


再就職の面接も、感触は良かったのに全部落ちたのは、


受かると思った瞬間に、脳裏にあの時の猫が浮かび、


すると全部ダメになるというのです。






その後、1年弱は失業保険などで暮らしていたという事ですが、


夫のご両親が、息子の状態を心配して、


生活費だけでも節約できるからと、


息子夫婦を実家の八街市に来るようにと、呼び寄せた。





でも、独立心の強かったご主人のたっての願いで、


ご両親との同居ではなく、


二世帯住宅へのリフォームをして、別々に生計を立てるという事で、


八街に帰ってきたのである。






ご主人は、昔からとても親孝行で、


ご両親ともとても仲が良かったという。


だからこそ、ご両親は息子を八街に呼び寄せたのであった。





しかし、そんな仲が良かったご両親ともだんだんと、


些細なもめ事が多くなり、


今まで喧嘩などした事がなかったのに、喧嘩をするまでになったという。



最近では、同じ建物内に住んでいながら、


あまり挨拶も交わさないという。





そんな夫は、時々ふと、


あの猫をひいてから、ずっと祟りが続いていると漏らす。




ここに引っ越してから、やっと見つけた仕事も2度、


うまくいかず、辞める事になって、


夫は、家に居る事が多くなり、


最近はうつに近い感じだと言う。







私は一通り話を聞くと、彼女に、


「ちなみに、猫はどんな状況で、ひいたんですか?」と聞いた。





「夫が言うには、


 会社の営業中に、街道を走っている時に、


 急に横から猫が飛び出して来て、


 ブレーキを踏む間も無いまま、その猫をひいてしまった。


 と言っていました。」






「その時、ご主人、


 猫に謝りましたか?」






「いえ、後ろから車が来ていたので、


 そのまま轢き逃げの様に、走っていってしまったと言ってました。」





「会社の車ですよね。


 その後、タイヤとか洗いました?


 あと、


 その猫の為に供養とかは?」











何も、してないと思います。」







後半は、明日のブログに続く。