●応接間の謎
このお話は、昨日のブログ(●幽霊が出る家)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11895811240.html )
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
[前回までのあらすじ]
幽霊が、新築の真新しい家に出るというのだ。
家を建てる前は、林だったという。
しかもその地に長く住んでいる親御さんに聞いても、
その辺で事件があった事は無く、お墓なども、そこはもちろん近くにも無いという。
新築で、土地にも問題が無い。これはいったい、どういう幽霊だ。
話しによると、10歳になる娘さんが、
夜トイレに行った時に、応接間に入っていく、おじさんの幽霊を3回見たと言う。
一緒に住んでいるご両親は、見た事は無いと言う。
それ以来、娘さんは怖くて夜トイレに行けず、
午後6時以降は水分を取らないようにしているという。
私は、その家に行ってみる事にした。
娘さんが、ウソをついているなら、
毎日、午後6時以降は水分を取らない生活までしないだろう。
本当なら、今後もずっとそんな生活を強いられる彼女が可哀想である。
なんとなくだが、娘さんは、
本当に、幽霊を見たような気がするのだ。
私が現地の家に着いたのは、10時ちょっと過ぎだった。
私が現地に赴く時は、
だいたい9時~10時頃と決めている。
特に晴れの日のこの時間帯は、悪い霊が出にくい。
だから、皆さんも、
もし、変な家や、気が進まない部屋に入る時は、
外からの明かりを入れて、そこに訪れる事をお勧めします。
また、家を買う時や、部屋を借りる時も、
この時間帯なら悪い霊も活動しにくいだろう。
ただ、逆に言えば、
昼間のこの良い時間帯に見学する事によって、
悪いものを見過ごしてしまい、借りてしまうかもしれない。
一長一短だ。
さて、
娘さんの話を直接聞きたかったので、
行く日にちは、日曜日を選んだ。
前日に連絡しておいたので、みな朝食をすませて出迎えてくれた様だ。
朝食を食べていないのは、多分私だけだろう。
朝食を食べて、お腹いっぱいになっていると、
勘や思考能力がにぶるので、こんな時私は、
前の日に、夜食を多めに食べて備える事にしている。
私たちは、簡単な挨拶を交わした後、
すぐに本題に入った。
やはり、興味は唯一幽霊を見たという娘さんの証言だ。
現在までに、お母さんから聞いた事は、
「夜トイレに行った時に、応接間に入っていく、
おじさんの幽霊を3回見たと言う。
一緒に住んでいるご両親は、見た事は無いと言う。」事だ。
そこで、
私が一番気になっていた事を娘さんに聞いた。
「そのおじさんの幽霊は、知っている人だった?
例えば、亡くなったお爺さんとか、叔父さんとか、
親戚の人とか、近所のおじさんとか?」
すると、娘さんは少し考えてから、
「知らない人。」と答えた。
「なるほど。
じゃあ、どんなおじさんだったか教えてくれる?」
「少ししか見てないし、横顔だし、
薄い感じだったので、よく分かりませんでした。」
と少女。
ちょっとしつこいかもしれないが、
唯一の目撃者で、手がかりなだけに、
ここはどんな小さな事でも、知りたかった。
そこで質問を変えた。
「どうして、おじさんだと思ったの?」
すると、少女は、
「だって、
髪の毛、すごく短かったし、
白髪まじりで、メガネかけた。」
「ネクタイは? してた?」
「してない。と思う。」
その後、ご両親に、
亡くなったご先祖、親戚、知り合いに、
短い白髪まじりの髪の毛で、メガネをかけた人はいなかった聞いてみた。
しかし、いないという。
私は、行き詰ってしまった。
新築で、土地にも問題が無い。
そして、見た幽霊の人相にもまったく心当たりが無いという。
いったい誰? この幽霊?
そして、なぜこの家に出る?
残された手がかりが、もう1つあった。
それは、
娘さんが見たという幽霊は、
3回とも応接間に入って行ったという事だ。
これは何かを暗示しているに違いない。
霊が意味も無く3回も同じ行動をしないだろう。
私が思うに、霊が行動を繰り返す理由は2つ。
■私たちを、応接間に導こうとしているのか。
■それとも、
霊自体が、この応接間に固執しているのか。である。
考えていても、分からない。
私は応接間に入ってみる事にした。
そこは8畳位のやや大きめの部屋で、
東南に面し、家の中では一番良い位置と言える。
大きな窓を開けると、庭が見え、
フローリングには、じゅうたんがしかれ、
立派なソファーセットが置かれている。高そうだ。
部屋の角には備え付けのバーカウターがあった。
引っ越して間もないにしては、綺麗に片付いている。
「この家に引っ越されて、どのくらいですか?」
「約8か月です。」
8か月かぁ。結構経っている。
だから片付いているのか。
「あのう、
ここに越されてから、
娘さんが霊を見たという以外に、
何か不思議な事はありましたか?
変な音がするとか、
誰か病気になったとか、事故を起こしたとか、
怪我をしたとか、物が無くなったとか?」
すると、お父さんが、
「特に何も無いですが・・・」と言った。
私は、お母さんにも聞いてみた。
と言うのは、
家に長くいるのはお母さんであり、
また女性の方が直感が鋭い。
何か気づくとしたら、圧倒的に女性だからだ。
しかし、お母さんの方も、
「特に何も起きて無いと思います。」という。
完全に行き詰ってしまった。
さっぱり分からない。
ただ、1つ。
感じるのは、
この霊、
この家族に、危害を加えていない。
そればかりか、音を立てるとか、
怪現象を起こすなどの、住民を脅かすような事もしていなし、
3回とも娘さんを見ていない。
普通、怖がらせるなら、顔を見つめて睨むとか、
血だらけの顔にして恐怖感をあおるとか、
なるべく多くの人に目撃させるとかするだろう。
偶然、8か月に3回だけ娘さんに見られただけだ。
この霊、
悪い霊ではなさそうだ。
その事を説明して安心してもらい、鑑定終了という事も出来たが、
何となく悔しい。
それに、
毎日、午後6時以降は水分を取らないという娘さんの苦悩は続くだろう。
この応接間を見回してみて、
もう1つ期待はずれだった事があった。
それは、
もしかしたら、この応接間に、
いわくつきの、骨董品や古い人形などがあるのではないかと思っていたからだ。
希に、
古い骨董品や仏像、アンティーク人形、人物画などに、
霊が憑りつく場合がある。
しかし、
この応接間には、そういうモノは一切無かったのである。
飾ってある絵は、抽象画だし、
1体だけ日本人形があったが、
聞くと昔から持っていたもので、その時から悪い事は起きていないという。
窓からお墓が見える訳でも無く、玄関に飾っているわけでもない。
ここに引っ越してから、悪くなるとは思えない。
霊はなんの為に、この応接間に入って来るのだろうか?
居間でも無く、
2階でも無く、台所でもなく、庭でもなく、
この応接間だけに・・・
新築の応接間に、何の用があるというのだ?
そんな事を考えながら、
なんの手がかりも見つけられず、
30分はその応接間に居ただろうか。
不思議である。
長い時間、この応接間に居ると、
何か違和感を感じるのだ。
なんだろう?
この不自然な感じ。
もう一度、応接間を隅々まで眺め直した。
窓、カーテン、
ソファー、抽象画、日本人形、
バーカウンター、じゅうたん、
洋服かけ、ステレオ。
何か、どこかで不自然さを感じるのだ。
再度、応接間をじっくりと眺め直した。
そうか!
バーカウンター だ!!
このバーカウンター・・・・変!
もっと最初に気がつくべきだったのかもしれない!!
この時点で結末が分かった人は、超天才です。
私はバーカウンターの違和感を分かっても、
結末までは見通せませんでした。
すみません、思ったより意外と長くなってしまい、書き終えませんでした。
最終話は、明日のブログに続く。ゆるじて。。