頭痛を運んで来た手紙




私がのこの謎を解いた時、


最近は、こんなものがあるのかと、ちょっと驚きました。


そんな思い出のある出来事でした。






ある日、


ここ地元千葉に居る友人(田淵さん=仮名)から、


奇妙な相談を受けました。






それは、


手紙を開けると頭痛が起きるという不思議な現象でした。





一般に、


手紙を開けると、病気になる現象と言えば、


2001年にアメリカで起きたアメリカ炭疽菌(たんそきん)事件を思い出す人もいるでしょう。



現に私も、その事件が頭をよぎりました。


(アメリカ炭疽菌事件=アメリカの大手テレビ局や出版社や上院議員に


 炭疽菌が封入された封筒が送りつけられた事件である。
 
 手紙の中の炭疽菌の感染により、5人が肺炭疽を発症し、


 1人が死亡、17人が負傷した。)






または、


誰か田淵さんに怨みを持つ人が、


呪いをかけた手紙でも送りつけて来たか。と思いました。






しかし、そのいずれでも無かったのです。







なぜなら、手紙は親戚の子供からだったのです。






事が起きたのは、


今から2週間前だといいます。





出先から戻った彼の父親が、玄関でうずくまっているので、


急いで布団を敷き、寝かせたといいます。


どうした?と聞くと、


ポストから手紙をとって、開けた途端に激しい頭痛にみまわれたというのです。


その手紙が、先に話した親戚の子供からのものでした。






翌朝になっても、父親の頭痛が治まらないので、


医者に行ったそうです。




薬などを処方してもらった様ですが、


その時は治まっても、翌日にはまた頭痛と寒気がするという状態。




その後、大学病院に行っても治らないといい、


そんな中、パソコンゲームの雑談中に私の耳に入ったのでした。





通常は、頭痛は私の専門外なので、


あまり口出ししない私ですが、


手紙を開けてから、頭痛が始まった」という部分だけが、


やけに気になりました。






一応彼には、その手紙にはあまり触らない方がよいと言いました。



病気を運んでくる手紙というのは、過去に扱った事はありませんが、


何か嫌な感じがしたのです。





田淵さんの家は、隣町だったので、


ついでの用事の時に、立ち寄ってみる事にしました。





電話の2日後、


彼も会社を定時に終えるというので、


彼の家の前で待ち合わせとなりました。






少し時間よりも早く着いた私は、


田淵さんの家の前に車を停め、車の中から家を見ました。





彼の家は、


土地は広いのですが、平屋でちょっと古く、


築40年位でしょうか。


昔ながらの廊下があり、庭には柴犬がいます。





頭痛になったという彼の父親は、


3日くらい医者に行くために会社を有給で休んだようですが、


それ以外の日は、頭痛を薬で散らしながらも会社に出ているといいます。





そうこう思っている内に、田淵さんが帰宅しました。




一緒に家に入る前に、


一応、ポストを見せてもらいました。




なぜなら、彼の父親は、


ポストから手紙を取ってから頭痛がしたと言ったからです。






まぁ、一見、普通の赤いポストです。


念の為に、手袋をして、


そのポストを開けてみました。





中には、郵便局からの不在通知や、ダイレクトメールがあるだけで、


特に変わった所はありません。





家に入ると、彼のお母さんに出向かられ、


夕食に誘われました。



私としては、手紙だけ見て帰りたかったのですが、


手紙は父親の部屋にあるというので、


彼の父親が会社から帰るまで見られないという事が分かり、


夕食をご馳走になる事になりました。





その間、父親が帰宅するまでに、彼や母親にも色々と聞いてみました。


「父親の他に誰か頭痛になった事はないか」


とか、


「頭痛の他に、父親に変わった事は起きていないか」


など。





すると、


1つだけ、電話では聞けなかった事が聞けました。





それは、


本来、とてもお酒の好きな父親なのだが、


頭痛のせいもあるのかもしれないが、


頭痛が起きてから、お酒を飲まないという。





まぁ、家族としては、


その方が助かるし、


体の事を考えるとお酒は控えた方がいいので助かっているといいます。






やがて、7時頃、彼の父親が帰ってきました。





一応、友達の私が遊びに来たという紹介になり、


まず、4人で夕食になりました。






正規の依頼と違って、


友人の家での相談は要らぬ気を使います。




彼の父親も、私の前では頭痛の気配を見せませんが、


実際は頭痛の痛さを我慢している可能性もあります。




食事を終えると、早急に手紙の話に持っていきました。





事前の打ち合わせ通り、


彼に手袋をしてもらって、手紙を取りに行ってもらいました。





よいよあの手紙との対面です。





頭痛を運んで来たかもしれない不気味な手紙





私も手袋をします。






田淵くんが、「これです」と白い封筒を差し出しました。





私はその手紙を受け取ると、


中を開け、中の手紙を見て、


何か、変な手紙だと感じました。








手紙の内容は、


子供の字で、たわいのない文章と内容です。


聞くと、差出人の親戚の子供は7歳だといいます。






でも、何か違和感を感じます。







なんだろう?


この違和感。






















しばらくその手紙と封筒を見ていた私は、


つい、叫んでしまいました。



























な、なんだこの手紙は?」


























それは、死者への手紙だったのです。







後半は、明日のブログに続く。