●3匹のねずみ
今日は、ただの個人的なブログですから、
あまり面白くないと思います。読まないでいいですよ。
霊等に興味がある方は、飛ばしてね。
私が久しぶりに帰宅が許され家に帰れたある日、
畳の上に布団をしいて寝ていると、小さな音がします。
最初は、ゴキブリかな?と思っていましたが、
音を寝ながら聞いていると、
足音がゴキブリよりも重く、早いんです。
それで、半起きして、音のする方を見ていると、
それは、一匹のねずみでした。
小さいので、多分子供のねずみです。
暗闇でも目が光っているのすぐに分かりました。
まじか!!
この家は新築で建てたのに、どこから入って来たんだ!!
マズイな。
このまま一緒の部屋に寝る訳にはいかない!
ベッドじゃなく、畳の上だから、寝ている間にかじられたら困る。
それに、ばい菌や不衛生は今の私には命取りだ。
私はとりあえず、ふすまを開けて、
そのねずみが隣の部屋に行く様に誘導させました。
意外に簡単に、開けた襖の間から出て行きました。
その日は、そのまま眠りにつきました。
昔、一度だけ借家に住んでいる時、ねずみが出た経験がありました。
ボロアパートの一階で、その時も今回と同じような大きさのねずみでした。
その時の経験から、
ねずみは素早く、捕まえるのは容易な事では無い事を知っていました。
だから、とりあえず、寝たのです。
対策は翌日ゆっくりとです。
翌日、部屋を調べてみると、
チョコレートの袋がかじられて穴が開いています。
その他にも、温めるだけのお粥なども、かじられて底に穴が開いていました。
ちょっと頭にくるのは、
未開封のチョコレートの袋が4つあったのですが、
3つに穴が開いていて、いずれも少しかじっただけで、他の袋に手をつけています。
なんだよ! 1つの袋に穴開けたなら、それを全部食ってから、次行けよ。
と言いたくなります。
とりあえず、かじられた物は全部捨てました。
ちょっとした損害です。
ねずみは夜行性だ。
次に現れるまで時間があるな。
私はカインズホームに、ねずみ捕獲器を買いに行った。
見ると色々なものが売っている。
毒エサとか、強力粘着シートとか、
その中で、私は角型の捕獲器を買った。
それに取り付けるエサも売っていたが、家にあるチーズを試したかった。
昔からねずみはチーズが好きだと言われていたので、試してみよう。
家に帰ると、冷蔵庫からとろけるチーズを一枚取り出し、
器具に取り付けた。
この種の捕獲器は、
ねずみがエサを引っ張ると、バネが外れて、
入ってきた門が閉まるというものである。
さっそくねずみが居そうな所に仕掛けた。
ところが、2日経っても何も変化が無い。
エサのチーズも食べられていない。
敵もさる者、これは手ごわいぞ。
捕獲器の場所を変えてみた。
今度は、初心に帰れという事で、
最初に発見した場所の近くに置いてみた。
すると、夜8時頃、なにやらねずみの気配。
しかし、捕獲器にはかからず。
しかも、翌日チェックしてみると、
チーズが半分食われている。
やられた。
敵ながらあっぱれである。
チーズを引っ張らない様にして、うまく食べたようだ。
なるほど、この手の捕獲器の欠点なわけだ。
かといって、新しいタイプの捕獲器を買うのも悔しいな。
私は、この捕獲器を改良する事にした。
改良と言っても極簡単な改良である。
紙とセロテープと糸だけが必要な簡単な改良。
まず、糸をバネに連動している金具に結ぶ。
つまり、この金具には、この糸とチーズがついている。
そしてこの糸を紙の上にたらし、そこをセロテープで止める。
その紙は檻の床に敷いてあるのだが、少しだけ床よりも浮いている。
つまり、ねずみが、紙を踏めば、
糸が引かれ、糸が結んである金具が引かれ門が閉まる仕掛けだ。
今まではチーズを食べれば金具が引かれる様になっていたが、
今度はチーズを食べなくても、チーズの近くに行けば、
紙を踏むので、門が閉まる仕掛け。
今度は、紙を踏むので音が出やすいから相手もより慎重になるだろう。
そこで金具に新たにハムも少しつけた。
また、檻の入り口に小さいチーズのかけらを誘いとして置いてみた。
一度タダ食いしているから、またこの場所に来るに違いない。
その夜の9時頃だった。
テレビを見ていると、
突然「ガシャーン!!
と大きな金具の音がして、
檻の中をバタバタと暴れる物音がした。
あの子ねずみが入っていた。
捕獲器を改良したその日の成果である。
その日はもう夜遅かったので、
私はそのままにして寝た。
子ねずみは観念したのか、鳴く事はなく、
必死に檻の中を歩き回って、逃げ出す所を探していたようだった。
朝起きて、見てみると、
よっぽどショックだったのだろう。
トラップ用のエサはあれから一切食べられていない。
当初、ねずみはこの一匹だけだと思っていたが、
そうではなかった。
一匹が捕まった次の日の夜に、
また、ねずみの気配がした。
さっそく、前回と同じ場所に罠を設置すると、
難なく2匹目がかかった。
一匹目よりも警戒心が若干薄い。
そして、なんともう一匹いたのだ。
しかも3匹目は、あまり警戒心が無く、
平気で私に見つかる様な、行動をとる。
1匹目、2匹目は、その姿を見たのは檻にかかった時だけだったが、
3匹目は3度も走っている姿を目にした。
最初の2匹は、暗がりから暗がりに移動し
明るい所は一瞬で通り過ぎる素早さだったが、
こやつは、部屋を対角線に横断したりする無謀さだ。
はっきり言って、ドンくさいし、
きっと猫がいたら簡単に捕まっているだろう。
末っ子の一番世間慣れしていない子ねずみだろうか。
多分、一番用心深いねずみが、最初にみんなを代表して
エサを探しに出るのではないだろうか。
しかし、前の2匹の兄妹が戻って来ないので、
しょうがなく、末っ子が探しに来たという感じだった。
従って、3匹目の警戒心無しの子ねずみは、
簡単に檻の罠に捕まった。
結局、この3匹が最後だった。
親は居なかった。
もしかしたら、
親の大きさでは入れない様な小さい隙間から入ったのか、
もしくは、親に捨てられたのか、
それは分からない。
翌朝、
私は、前の2匹同様、3匹目のねずみも車で川の方に持っていった。
川べりに着くと、
袋から檻を出した。
子ねずみは、観念したようで、あまり暴れない。
いいか、こういう鉄の檻の中のエサを取ると、
捕まって死ぬ事になるんだぞ、ちゃんと覚えておけよ!
だから、
だから、これから鉄の檻には気をつけて、
人に見つからない所で生きろ。
檻を開いて、子ねずみを放した。
小さい足で、急いで走って逃げて行く。
お前の兄妹はこの近くに逃がしたから、また会えるかもしれないな。
そんなちび公の背中に向かって言った。
お前は、一番どんくさいから、
ヘビに捕まるなよ。
鳥に捕まるなよ。
生きろよ、
そして、いつか、
産んでくれた親に会うんだぞ。
さよなら。
END