●不眠症と墓地





私をひいきになさってくれている会社の某役員の依頼だった。


奥様が酷く不眠症に悩んでいらっしゃるという。







さっそく、電話で簡単な相談内容を聞いた。






もともと5年前ほどから不眠症ぎみだったという奥様は、




ここ千葉に3年前に引っ越してから、


本格的な不眠症に陥ったという。





現在は、夫と娘さんとの3人暮らしで一軒家にお住まいだという。


晴れてマイホームを建てて、幸せ一杯の家族のはずが、


この家に引っ越してから、奥様を酷い不眠症が襲っていた。







毎日、睡眠薬無しには眠れないという。







その奥様が一番気になるというのは、


家の近くにあるという墓地だというのだ。





それはお寺などにある墓地ではなく

ただ普通の土地に沢山のお墓があるのだという。






家を買う時には気がつかなかったが、


そこに住み、買い物などに行く時など見かけ、


その時、その墓地がすごく気味が悪かったという。






やがて、彼女は夜眠れなくなり、


やっと眠れそうだという時に、墓地が浮かんでくると、


睡眠薬を飲まないで寝るのは不可能だという。






そして、さらに不気味な事に、



寝ていると、誰かが足を触る感覚があって、


目を覚ます事が今まで2回あったという。






誰かの手が彼女の足を触る様な感覚で、


起きて足を方を見るが、誰もいないのだそうだ。







「ご主人と同じベッドですか?」





「いえ、別々のベッドです。」





私が、夢だったのではないですか?と尋ねると、



彼女いわく、


睡眠薬を飲んでいるので、滅多な事では起きないと思うし、


また、その起きた時に夢を見ていた覚えがまったく無いという。





また、彼女がベッドに入り、


眠れないで天井を見ていた時にも一度、


誰かが足を触ったのだと言う。





それは足を触られて目を覚ました時の感覚と同じだったというのだ。






いずれの場合も、


霊やお化けなどは見ていないが、


なぜかその時、あの墓地の事がすごく気になるのだという。






「先生、墓地から死人がはい出して来るという事はありますか?」






「この土地とあの墓地に何か関係があるのでしょうか?」







最近では、筋肉痛もかなりあるという彼女。


睡眠薬も医者に処方されたもの以外にも、


市販のいいものを3種類ぐらい交互に使っているという。









私が、他に気になる事はありますか?と聞くと、






奥様は、


「そう言えば、



 ここに家が完成して、見に来た時、


 庭にあたる場所に、猫の死骸があったのんです。







 私が気持ち悪そうに見ていると、


 大工の人が、それを処分してくれたんです。」







「処分というと?」





「どうしたかは聞いていません。


 あとでかたずけておきますからと、新聞紙を猫の上にかけてました。」








「・・・・」






「何か猫のたたりがありますか?



 ちょっと今から思えば、それも気になります。」







「猫の死骸かぁ・・・・」







「ペットは何か飼っていますか?」



「いえ、ペットは飼った事ありません。」









一応電話で聞いてみたが、




やはり、よく分からない。



会う事になった。











とりあえず、


彼女が言う その不気味な墓地というのも気になったので、




その墓地も見る事にした。


 









やがて、



彼女の不眠症の原因がわかる事になるのである。







後半は、明日のブログに続く。