●女の子だけ死ぬ華族




この話は、私がマレーシアにいた頃の体験である。






以前お話しした事がありますが


高校時代、私は父の転勤でマレーシアの首都クアラルンプールで暮らしていました。






気候は一年中、夏でした。




私が過ごした過酷なマレーシア体験記の詳しくは下記参照。

http://ameblo.jp/hirosu/entry-11255245804.html




私は当時、アメリカンスクールの高校の部に入っていたのですが、


クラスメートに華僑の女の子がいました。



クラスメートと言っても、日本の学校の様に一年B組とかに、


クラス分けされている訳ではありません。


数学Aのクラスを選択すれば、数学のクラスで一緒になるという感じです。


だから特に担任の先生とかもなく、数学担当の先生が相談に乗ってくれるという感じです。







さて、その華僑の女の子は、


他の子と明らかに違う所がありました。





その子は、片目だったのです。






初めて会った時は、モノモライかなと思っていましたが、


それが3ヶ月もその状態だったのと、


モノモライとは違い、絆創膏がもう目に張り付いていたので、


子供心にもあれは違うと感じました。







他の子に聞く訳にもいかず、


いや、正確に言えば、他の子に英語で聞くほど私は英語が喋れず、


また、彼女の顔をジロジロと見る訳にもいかず、


ただ何も出来ず、クラスメートだけの関係でした。






ちなみに、


華僑とは、中国籍を持っていながら、東南アジアの国々を中心に


海外に居住する漢民族(中国人)の事です。


もしかしたら、華僑ではなく、マレーシア国籍の中国人かもしれません。





そんなハンデを持った彼女ですが、


とても明るく、活発な子でそれが救いでした。





また、彼女はお金持ちでした。





どうして分かるかと申しますと、


毎日、彼女は学校が終わると、


とても高そうなベンツの車がクーラー完備で迎えに来るのです。



召使の運転手らしき人も丁寧に、彼女を迎えました。


それは子供心にも、スゲーと思いました。







私はと言うと、


現地のデブのおじさんが運転するボロタクシーが、


遠くの芝生の上で止まり、窓から「カヤー」「カヤー」


とまるで「かや」でも売っている売り子の様に叫んでいます。


オレは駅弁か。



クーラー無しで、窓は開けっ放し。


しかも、時々遅刻します。










私もマレーシアに来て約2年が経っていました。






さて、そんな片目の彼女には弟がいました。





Chan(チャン)といい、


彼はバスケットのチームメイトでもありました。




英語が余りできなかった当時、


私はバスケットとトランプ手品で、友達を作っていました。






占いもしていると知った、チームメイトのチャンは、


ある日、自分の事も占って欲しいと言って来ました。







放課後、キャンティーンで会う事になりました。


キャンティーンというのは、日本で言う所の食堂です。





実際チャンに会うと、彼は自分の事ではなく、


あの片目の姉の悩みを相談してきたのです。





あの笑顔で活発と思われた彼女には、


死に脅える恐怖が一緒に隠れていたのです。







彼のお父さんは貿易の仕事を大々的にしている人で、


以前は、中国本土でやっていたそうです。





普通の中国人は、マレーシアでも中国人学校に通っているのですが、


彼の様に将来明らかに英語を必要とするだろうとご両親が期待した場合、


ここインターナショナルスクールに入学させるようです。






そんなご両親一族には、ひとつ大きな悩みがあるのだそうです。










それは、


生れてくる女性だけ、なぜか若くして死ぬのだそうです。






チャンのお姉さんだけで2人亡くなっているといいます。


一人は小学生6年の時に川に溺れて亡くなり、


もう一人は中学生の時に病気で亡くなったのです。






それ以前にも、


一族の親戚の家で、


合計3人の女の子が不可解な死をとげているというのです。





そして、


チャンの姉さんも、中学生の時に事故に遭い、


生死をさ迷ったあげく、なんとか助かったのだそうです。


その代わり、その事故で片目を失ったというのです。






彼のご両親一族で、高校生になっても生きているのは、


その片目のお姉さんだけでした。







だから、


姉はいつも


自分がもうじき死ぬのではないかといつも悩んでいるのです。




いつ死ぬか分からない命だから、


せめて学校だけでは、そんな事は忘れて明るく


色々な事を今のうちにやっておくのだと、弟には言っているそうです。







どうして私の一族の女の子は幼くして死ぬのか、


そして、姉はすぐに死んでしまうのか、診て欲しい。






そんな深刻な相談だったのです。











あまりの難しい問題に私は面を食らってしまいました。



もちろん、女の子だけ死ぬ家系など聞いた事もありません。







しかし、もう5人もの女の子が亡くなっているので、


偶然で片づけられる問題でもなさそうです。




片目のお姉さんを含めれば、災難は6人に及んでいます。








はっきり言って、























さっぱり分かりません。






ただ、























何か、恐ろしい物がひそんでいる感じがします。













後半は、明日のブログに続く。