●ホープの恩返し
このお話は、昨日のブログ(●その後のホープ)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11354922210.html
)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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その後、私は彼の愛犬ホープと一度だけ会った事がある。
大切に室内犬として、彼と暮らしていた。
後ろ足は、股関節の部分から断脚手術さていたが、
元気にあるて、近づいて来て私に挨拶してくれた。
なんかとても利口な柴犬という印象を受けた。
お手やお座りなど、普通の柴犬とほとんど変わりがない。
ホープは特に、玄関がとても好きな場所らしく、
どんなに他に毛布などを敷いても、いつのまにか玄関に寝ているという。
だから、今では玄関の角に箱を置き、その中に毛布を敷きホープの場所となっている。
彼はどうして、そんな場所が好きなのか分からないと言ったが、
私はなんとなくだが、ホープは、彼が仕事から帰って来た時に、
すぐに出迎えられ、また彼が仕事へ出かける時も、
すぐに見送りが出来る場所である玄関が、最適な場所だと思ったのかもしれないと思った。
そこなら、歩くのが遅いホープでも、すぐにご主人を出迎えられるからだ。
彼は仕事に行っても、昼には必ず家に戻ってきて、
軽くホープを散歩させて、コンビニで買ってきたお弁当を食べていると言う。
その為、前に住んでいたアパートを引っ越し、
仕事場に近いアパートで、階段を登らなくていい1階に住居を構えていた。
そんなホープと彼の話を聞いていると、なんか微笑ましい気がした。
お互いに、お互いの事を思ってる感じがとても幸せそうだった。
そんな彼に、彼女が出来たのである。
私も2度ほど紹介してもらったが、とても良さそうな子だった。
それはそれで、良かったのだが、それから1週間後に、
また彼から電話があったのだ。今度は、彼女の事では無かった。
あの愛犬のホープが、居なくなったというのだ。
どうやら、彼が昼に帰宅した時に鍵をかけ忘れ、
その時に誰かドアを開けてしまった様だった。
そのドアの隙間をぬってホープが外に出たのだろうと。
帰宅した時に鍵がかかってなくて、
ポストに入らない少し大きめの郵便が家の玄関のたたきに届いていたという。
私もそれを聞いて、
仕事が終わった足ですぐに彼の家に行き、一緒に付近を探した。
しかし、
その日、そしてその日は彼の家に泊まり、
次の日の午前中も探したが、ホープは見つからなかった。
彼は毎週、行ける限りの保健所をチェックした。
もう二度とホープに怖い思いだけはさせたくなかったからだ。
そして、その他にも、
スーパーや銀行などに、
ホープを探していますというビラを貼ってさがした。
ホープが4日経っても見つからない時に、
もう一度彼の家に行き、
一緒に探したが、やはり見つからなかった。
その夜、こんな話になった。
なぜ、
あんなに懐いでいたホープは居なくなったのだろうか?
なぜ、家出みたいな事を?
私もあんなにお互いを愛し合っていた彼の元を去ったホープの事が不思議だった。
そこで、少し考えてみると、
ホープが居なくなった時期と、
彼に彼女が出来た時期が近い事が気になった。
すると、彼がこんな話をしたのだ。
「実は、彼女は犬が苦手なんだよ。
だから、彼女が来た時は、
ホープを一時ベランダに出したりした事もあった」という。
それを聞いて、
私は一瞬気になった事があったので聞いてみた。
「もしかして、
ホープに何か、お願いしなかったかい?」
すると、彼は、
「そういえば、冗談だけど、
ホープに時々、
彼女とうまくいくように応援してくれよなって言った事はあるよ。」
と言ったのです。
私は彼に、
こんな可能性の話をした。
「ホープは君に恩返しをしたんだと思うよ。」
「恩返し」?
「そう。
犬とか猫って、
自分が嫌われてるとか、苦手と思っている人の事がわかるんだよね。
だから、彼女の犬嫌いな事も察知したと思うんだ。
そんな時、
君は、ホープに対して、
彼女との交際を応援してくれる様に頼んだ。
だから、ホープは、
自分がいなくなれば、
君が幸せな結婚が出来ると思ったんじゃないかな。
犬嫌いな彼女には、自分が居ない方がうまくいくだろう。
しかも3本足のかっこ悪い犬など、彼女の好かれるはずがない。と」
その後、
この事を聞いた彼女も、一緒に探してくれて、
その時には
「ホープ、私も犬が好きな様になるから帰って来て」
と言って探し回ったという。
彼もより一層力を入れた付近や、片足で行ける範囲を車で探した。
「ホープ、
彼女の事はもう大丈夫なんだよ。
君の事を好きになってくれるから。安心して出てきておくれ」
しかし、1ヶ月後、
道路脇の側溝にホープが亡くなっているのが見つかったという。
多分、普通の4本の足がある犬だったら、
直ぐに出られただろう深さの側溝だったという。
彼は男泣きした。
「ゴメンよ。ホープ」
その後、
二人はホープを一緒に探したのが絆を深くしたからか、結婚した。
そして、今、
二人のキューピットになった愛犬ホープの事を忘れない様にと、
ホープと名付けた猫を飼っている。
最後に、
もし、ホープが人間の言葉を話せるなら、
きっと、
こんな言葉を彼に残していたと、
私は思う。
「ホープは、今日、家を出ます。
でもね、
ボクは寂しくないよ。
だって、
お兄ちゃんが幸せになるのだから・・・
彼女に言ってね、
あのかっこ悪い3本足の犬は、
旅に出たからもう大丈夫だよって。
あの時、ボクを助けてくれてありがとう。
もうダメだと思っていた時に、
お兄ちゃんがボクを迎えに来てくれて、
本当に嬉しかったよ。
ホープは、お兄ちゃんと暮らした5年間、とっても、
とっても幸せでした。
こんな事でしか、恩返し出来ないホープですが、
許して下さいね。
最後にもう一度、
お兄ちゃんに会って一言、
「ありがとう」って言いたかったけど、
こんな突然のお別れとなってしまい、ごめんなさい。
さよなら。
大好きなお兄ちゃん。」
http://www.youtube.com/watch?v=z2bVk_nP9JM&feature=related
END..