●占い師の限界。




このお話は、昨日のブログ(ゴミ屋敷の怪)の続きです。





従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11341224197.html




を先にお読みください。


そしてから下をお読み下さい。
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私がよく通る幹線道路沿いにも、そのゴミ屋敷があり、


家の中はもちろん、屋外にまでゴミが溢れている。


実際問題として、悪臭や、ネズミの発生などの問題が浮上しているケースが多い。


孤立と病気という心配もある。


しかし、生活困窮と言われながら、意外と元気な人も多く、


私がよく見るゴミ屋敷も、そんな頑固爺さんの住むゴミ屋敷だった。


しかし、ある日、


親戚などの説得に応じ、老夫婦はゴミ屋敷を片づける事に同意したのである。


少し見ない内に、そのゴミ屋敷はあっという間に綺麗になっていた。


家は補強を兼ねたリフォームを行い、


山積みになっていたゴミの庭には、駐車場が出来て、


あのゴミ屋敷は普通の住宅になっていた。普通なら、これで一件落着な話である。


しかし、その半年後、綺麗になったゴミ屋敷の頑固爺さんが亡くなったのである。


ゴミ屋敷だった頃は、あんなにも汚い環境に住んでいながらとても元気だった爺さんが、


綺麗になった家に住むようになったら、


すぐに具合が悪くなり、あっという間に亡くなってしまったのである。


病院に行くと言って、家を出たのだが、


車は家から出ずに、駐車場の車の中で、心筋梗塞で亡くなっていたという。


その後、一人暮らしになってしまったお婆さんが心配で、


親戚の一人が時々泊まりに来たという。


ところが、元気だったそのお婆さんまでもが、具合が悪くなったのである。


汚い環境に約10年も住んでいても、とても元気だった老夫婦が、


綺麗になった環境になった途端、ふたりとも具合が悪くなり、一人が亡くなった。


これは何かあるんじゃないかとなり、


親戚の一人から、私の所に電話相談があったのである。


ゴミ屋敷の時は健康に暮らしていた夫婦が、


綺麗になったら、急に不幸が訪れたのにもちょっと興味があった。


そこには、どんな謎が、隠れているのだろうか?


念の為に、晴れた日の午前中を選んで、元ゴミ屋敷に行く約束をした。
































ゴミ屋敷は、綺麗に片付いていた。




昔ここには、


ゴミが沢山あったと言われなければ、きっと分からないだろう。






普通、そこに住んでいる住人が、


次々と具合が悪くなり亡くなったりすると、


きっと、土地に因縁があるのではないか。とか、


先代からの因縁か祟りがあるのではないか。と疑いがちである。






しかし、


私はこの依頼を受けた段階で、


今回の件は、土地の因縁や、


先代からの因縁や祟りでは無いのではないかと思っていた。






というのは、


もし、土地の因縁や先代からの祟りがあるのであれば、


ここに住んでいた老夫婦は、


住環境が綺麗になってから具合が悪くなるのではなく、


住環境が、もっと汚くてゴミが沢山あった悪い時期にとうに病気になっていたはずである。


それなのに、10年も汚い環境で元気に暮らしていたという。






ふたりの具合が悪くなったのは、綺麗になってからである。


そこに何か偶然では無い原因があるのではないか。と思うのである。





従って、一番最初に気になるのは、


リフォームして増築した場所である。







しかし、聞くと、


たいして大きなリフォームはされてなかった。





外壁のリフォームが主で、


それは汚くなった壁を耐震性の壁にリフォームし、


ベランダと庭の多少のリフォーム、そして、


駐車場を新しく作った事くらいなのである。






「ここ10年位で、この家に関係した人で亡くなった人は、


 ご主人だけですか?」




「はい。御祖父さんだけです。」


と親戚の男性が言った。






ゴミ屋敷の場合、


ゴミから出る異臭や、蚊や害虫の問題なので、


周りに住んでいる人たちからの悪意の生霊が来ている場合もあるが、


老夫婦は綺麗な住宅にしてから具合が悪くなり始めているので、


それも今回は当てはまらない。






念の為に家相を見てみたが、やはり大きな欠点は無い。


すっかり行き詰ってしまった。






行き詰った時は、原点に戻れという。






一番最初の問題は、お爺さんが亡くなった事である。


その事を良く考えてみた。







すると、ある事に気がついた。


そう言えば、お爺さんが亡くなったのは、駐車場だ。




そして、


リフォームで一番大きい場所も、駐車場だ。




これは偶然だろうか?






私はもう一度、庭に出て、


新しく作られたという駐車場を眺めた。







しかし、


どうみても普通の駐車場である。







そこで、


寝ているお婆さんと、親戚の方に、



「新しく作られた駐車場と、


 以前あったゴミとは、何かが関係あると思うのですが、


 何か思い当たる事はありますか?」と聞いてみた。



すると、


それが原因だ!と思われる答えが返ってきたのである。






ゴミ屋敷を綺麗にする段階で、


袋に入っていた物はトラックに積み、


冷蔵庫や扇風機などの家電ものやタンスなどもトラックに積み込んで処分したのだという。




しかし、残った小物などは、


すべて、庭に大きな穴を掘り、


そこにどんどん放り込んで、埋めてしまったのだというのだ。



そして、その元大きな穴があった場所こそが、


今の駐車場だという。




「ちなみに、


 その穴には、どんな物を捨てたんですか?


 仏具とかありましたか?」






すると「あったかもしれない」とお婆さん。



お爺さんは、色々な物を拾って来ては飾っていという。


茶碗や蝋燭立て、食器や仏像。


よごれた掛け軸、人形、置時計。


そしてあろうことか、ゴミをどかして見つかったという


ネズミの死骸とか猫の死骸も一緒に穴に埋めたという。






自分の土地だと、


どうしても何をしてもいいと思いがちである。




しかし、


自分の庭に、色々な物を埋めるのは、良くないのである。


どうしても埋めなければならないのであれば、


穴で燃やしてから埋める様に、最低限して欲しい。


特に庭に仏具関連を生めると、酷い霊障になりやすいのである。


おまけに、ネズミや猫の死骸と一緒にしたのでは、いけない。







私はもう一度、駐車場を掘り起こして、


丁寧にゴミを燃やして、


仏具らしき物や掛け軸、仏像、人形は、洗ってからお礼を言って、


ビニールに入れ、塩を入れ、


くくってから生ごみと一緒にせずに捨てるように言った。


また、猫の死骸もゴミと一緒にせず、供養してあげるように。








しかし、


親戚の方は、駐車場を掘り起し、


もう一度駐車場を作り直すのは、大変だし、


また、駐車場の下のゴミが、全ての原因だとは、


信じられないという意見だった。




お婆さんは、気持ち悪がっていて、


駐車場を作り直してもいいという感じだったが、


親戚の男の人の意見には逆らえなかったようだった。



多分、リフォームの時などに、金銭的に援助を受けたのだろう。






原因らしき事が分かっても、


金銭的な事が絡むと、どうしてもこういう事は起こる。







私も他人のお財布事情まで首を突っ込む事は出来ない。



占い師の限界である。







従って、指摘するだけに終わってしまった。



残念である。




その後、


お婆さんは入院してしばらくしてから亡くなったという。