●鈴が呼ぶ
ちょっと不気味な相談が舞い込んだ事がある。
ある奥さんからの電話相談だった。
彼女は、彼の家に嫁いでから15年になるという。
その間、2人の子供をもうけた。
家は、2階建ての一軒家で、
1階の畳の部屋に義理の父が寝ていた。
義理の父親はB型肝炎にかかっており、
自宅療養していた。
義父は、寝たきりまではいかなかったが、
何か用事があると、鈴を鳴らしたという。
奥さんが台所にいても、
鈴が、「チリーン、チリーン」と2回なったら、
義父が呼んでいる合図で、
すぐに畳の部屋にかけつけた。
「お父さん、何かご用ですか?」
「すまんが、水を一杯、くんでくれんか」
「はい、はい。」
寝たきりではないとはいえ、
主婦にとっては、
家の中に病人が一人いるだけで、
献立や食事の出し方など大変だったという。
その義父が、先日亡くなった。
通夜、葬式と終え、
3週間が過ぎた時だったという。
夜寝ていると、
一階から、鈴の音がするという。
「チリーン、チリーン」と2回。
義父が呼んでいる。
しかし、
そんなはずは無かった。
義父は3週間前に亡くなったのだ。
でも、翌日も夜中に、
一階から、また鈴の音がした。
「チリーン、チリーン」と2回。
彼女は言う。
あれほど、10年も介護もやってあげて、
通夜も葬式も、滞りなくしたのに、
義父は、私に何か言いたい事か、不満がまだあるのでしょうか?
後半は、明日のブログに続く。