●悲しみが流れてゆく。
このお話は、昨日のブログ(●双子の姉妹の明暗を分けた部屋)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11306151327.html
)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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私がマレーシアにいる時の話である。
当時、私はインターナショナルスクールに通っていた。そこに双子の姉妹が転入してきた。
双子の姉妹が、マレーシアのこの地に来たのは、
もちろん父親の仕事の都合によるものでしたが、他にも理由がありました。
3ヶ月前にお兄さんを事故で亡くしていて、彼女の父親は、落ち込む家族の為にも、
傷心を癒すのには海外に出るのも良いと判断された様だった。
お兄さんは、とても妹達を愛していて、生前すごく可愛がってくれ、色々な所に連れてってくれたという。
そんな身近な肉親の突然の死は、彼女達に計り知れないショックを与えていたのである。
やがて、彼女達がインターナショナルスクールに入ってから3ヶ月が経った。
双子なのに、少しずつ二人に違いが出始めたという。
姉はすっかり、新しい地に慣れ、ショックから立ち直ったようだったが、
妹はまだ兄の死のショックを引きずり、新しい生活にも溶け込めないでいた。
彼女達の母親もショックから段々と立ち直っており、
妹だけが、なぜか取り残されている感じだったという。
そんな時、私が占いが出来るというのを知って、お姉さんから相談を受けたのである。
家族の中で、妹だけがショックを引きずっているのは、
彼女の部屋に何か問題があるのではないかという事になったのである。
学校でも、食事でも、行動でも姉妹に違いはなく、
他にどう考えても、部屋以外に考えつかないというのである。
こうして、私は妹さんの部屋を診る事となったのである。タクシーに便乗し、彼女の家に向かった。
さっそく妹さんの部屋に案内してもらった。2階だと言う。
12畳はあるだろうか。もちろん、外国なのでフローリングにじゅうたんだ。
しばらく見回したが、気持ちの悪い所も無いし、おかしいと思う所もない。
問題をもう一度考えてみた。お兄さんが亡くなって、半年、まだショックを引きずっている妹。
まてよ。大好きなお兄さんが亡くなったんだ、半年なら、まだショックを引きずっていて当然じゃないか。
てか、普通だろう。私は、妹さんの部屋には問題ない事を二人に伝え、
まだショックを引きずるのは当然の事だと説明した。「すいません。お役に立てずに。」
帰ろうと一階に降りようとしたが、その時、何かお姉さんの部屋も気になった。
そこで、「あのう、よかったら、お姉さんの部屋も診てもいいですかぁ?」
というと「どうぞ、どうぞ」とお姉さん。「じゃあ、お邪魔します。」と部屋に案内されて入った。
まぁ、入った瞬間は双子だけあって、同じような部屋だなと思った。
しかし、私がお姉さんの部屋の真ん中辺りに来た時だった。あるものが目に入ったのである。
「こ、これは!!!!」 見た瞬間に思った。
これだ!! これが、二人の明暗を分けたんだ!!!
私が、お姉さんの部屋に入り、
部屋の真ん中辺りに来た時、
その部屋の窓から見える、外の景色が飛び込んできたのである。
それは、川だった。
特別な川ではない。
しかし、
この部屋から肉眼でもはっきりと、
川が流れている様子が分かる。そんな景色が広がっていた。
川の上のに浮かんだ大きな葉っぱが、
川の流れに乗って、段々と遠くに流れていった。
実は、流れる川には、
亡くなった人を思い悩む人の心と魂を癒し、安らぎを与える効果があるのである。
妹さんと同じように兄の死を悲しんだはずのお姉さんは、
この部屋に越してきてから、妹さんよりも早く立ち直って元気になったのは、
この部屋から見える川の流れを、
毎日見る事によって、段々と癒されていったのだと思います。
また、母親は学校に行かないので、
この家の居る時間が長く、
それだけ妹さんよりも長い時間、川の流れを見る機会があったと思われた。
ちなみに、川の流れの景色は、
亡くなった人の心の痛みだけではなく、
失恋の痛みも癒してくれる。
だから、
もし、貴方が失恋の痛手からなかなか脱せない時や、
大切な人の死から立ち直れないという時は、
川の流れの見える所に住むか、
そんな場所に、よく見に出かけると良い。
日本には、
灯篭流し(とうろうながし)という行事があると思います。
これは、
死者の魂を弔って、灯篭を川に流す行事です。
ちなみに長崎では、精霊流しと言います。
いずれも、仏様にこの灯篭に乗っていただき浄土へお送りする意味があったり、
送り火の意味があったりします。
そして、これは仏様だけの為でなく、
送る人達の魂にも、安らぎと癒しを与えてくれていると考えられる。
私はお姉さんに、
しばらくの間だけでも、
妹さんと部屋を交換してあげてはどうでしょうかと、アドバイスした。
そして時間があったら、川の流れを見て下さい。と。
幸い引っ越してまだ半年で、二人の部屋にはそんなに違いは無い。
お姉さんは、快く承諾し、
さっそく、その日から部屋を交換したという。
その後、一か月もしない内に、
娘さんは、お姉さんと同じように明るくなり、
学校もエンジョイする様になった。
残念ながら、その年、私はそこを卒業し、
アメリカの大学に行ったので、その後の事は知らない。
でも、
きっと、彼女達の亡きお兄さんも、
可愛い妹達が、明るくなった事を喜んでいるに違いない。
http://www.youtube.com/watch?v=ynvpZWsicCw
END.