●器の問題
このお話は、昨日のブログ(●紅茶の値段に悩む遺族)の続きです。
従って、昨日のブログ(http://ameblo.jp/hirosu/entry-11282035069.html
)
を先にお読みください。
そしてから下をお読み下さい。
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父親は、海外生活が長かったせいもあり、大の紅茶好きだったという。
その為に、生前は毎日帰宅後に
チーズケーキを食べながら紅茶を飲むのが習慣になっていたそうである。
そのお父様が心筋梗塞で亡くなってからは、家族は仏壇に、毎日紅茶を供えてあげているという。
そんな中での相談はというと、お父様がお好きだったのは、
インド産のダージリン茶だそうで、100gで15000円以上するという。
毎日供えていたので、段々と父親が保存していた紅茶も4ヶ月もすると、やがて全て無くなってしまった。
かといって、母子家庭となった残された家族には、100gで15000円以上もする紅茶を買う事はできず、
仕方なく、それ以後は、安い紅茶を買って供える事にしたという。
ところが、最近になって、母親は亡き父親が怒っている夢を見ると言うのである。
これは、やっぱり亡き父親が好きだった高い紅茶を供えないからでしょうか?
そんな相談だった。
品を変えただけで同じ様な問題を抱える遺族はいるかもしれないと思った。
まず、彼女にはいきなり本題の回答から言った。
それは、
●亡き父親が、好きだった高い紅茶を供えなくなったら、怒って夢に出て来たのでしょうか?
という質問だが、
答えは、
亡くなった父親が、そんな紅茶の品質が落ちたからといって、
普通は怒って夢で訴えたりはしないだろうと返答した。
特に今回の様に、
遺族が母子家庭となり、収入が余り無いという場合、
自分の為に高価な紅茶を買い、苦しくなる母子を見る方がむしろつらいはずである。
遺族も、一言、
「パパァ、高い紅茶を買えなくなりましたが、
安いので許してね。」と言ってあげれば、ほとんど問題無いだろう。
どんなに生前味にうるさかった人も、
霊になると遺族の現状を理解してくれるものである。
私は、娘さんにこう追加でアドバイスしました。
「もし、お金に余裕が少し出来たら、
少しだけ良いダージリン茶を買ってあげてはどうでしょうか。
15000円とまでいかなくても3000円とか。
そして、それを月命日だけに良い紅茶をあげてはどうでしょう。」と。
(月命日とは、もし父親が6月3日に亡くなったのなら、毎月3日が月命日となります)
普通はそういう対処の仕方で、問題は無いのです。
ところが、
今回の相談では、
亡き父親が母親の夢に出て来て、怒っているという。
やはり、今回は特別なケースで、
父親は高い紅茶を望んでいるのであろうか?
電話相談で無ければ、
その父親の写真を見せて欲しいところである。
まぁ、基本的な考えは上で述べた通りであり、
普通は紅茶が安くなっても、怒りだす事は無い。
だから、まずは、その路線に沿って考えるのが筋だろう。
そこで、紅茶以外に問題が無いか考える事にした。
「チーズケーキも毎日食べていたんですよね。
そんなに好きだったんですか?」
「はい。好きでした。
でも、チーズケーキばかりだと飽きると言って、
色々なオヤツも食べていました。」
「チーズケーキは供えていますか?」
「はい、時々」
通常、食べ物は飲み物ほど神経を使わないで良い。
チーズケーキも毎日の様に食べていたなら、
毎日供えないといけないのではと思う人もいるだろうが、
食べ物は、ちょっと飲み物とは違う。
なぜなら、
父親は、チーズケーキだけで生きてきた訳では無い。
ご飯も食べ、パンも食べてきたはずだ。
だから、ご飯を供え、
時々チーズケーキを供える。それで充分である。
では、父親はなぜ、夢で怒って出たのであろうか?
次に気になるのは、
父親が怒り始めたのはいつ頃からかということである。
「いつ頃から、お母様は父親が怒っている夢を見始めたのですか?」
すると、2ヵ月前からだという。
分かりやすく時系列にすると、
●父親が亡くなる。
●4ヶ月後に、高価な紅茶が無くなる。
●12ヵ月後に、父親が夢に出て来て怒る。(それは今から2ヵ月後だという)
となる。
つまり、父親は、
高価な紅茶を供えなくなってから、すぐに怒り出したのではないのである。
高価な紅茶を供えなくなってから、半年も経ってから怒り出したのである。
私は、これは高価な紅茶以外に理由があるのではないかと思った。
それも、今から2ヵ月位前に何か父親が怒る原因が起きたのではないか。
「何か、2ヵ月前に父親を怒らせる事をしませんでしたか?」
と娘さんに聞いてみた。
しかし、娘さんは心当たりは無いという。
そこで、お母さんにも聞いてみるということで、
後日また電話してもらうことになった。
きっと、その後、母親と色々話されたのだろう。
後日、意外な事実が分かったのである。
紅茶好きな人にとっては、ごく普通の事なのかもしれないが、
彼女の父親も、こだわったのは紅茶だけでなく、
紅茶を入れる、ティーカップにもこだわりがあったという。
特に、亡き父親が好んだ器があった。
ウェッジウッド(Wedgwood) のティーカップを好んで使って飲んでいたという。
その中でもかなりレアでアンティークなものらしく、
1セットで50,000円もするという。
お母様は、仏壇に高価な紅茶を入れる時は、
そのレアなティーカップに入れて、供えていたという。
それは良かったのだが、
今から3ヶ月前に、
そのティーカップを乗せるソーサーを洗っている時に落としてしまい、
ソーサーの一部が欠けてしまったという。
欠けたといっても、ごく一部でティーカップを乗せるには問題なく使え、
また紅茶を入れるティーカップには問題なかったので、
今もそのまま使い続けているという。
私は、その話を聞いて、それが原因だと思った。
確かに、
故人の一番気に入っていた器を使ってあげるというのは、良い事である。
ただし、例外が1つあるのである。
それは、器にヒビが入っていたり、
器が欠けている場合や酷く汚れている場合は、故人が嫌がるのである。
例え、その器が一番好きだったものであってもである。
場合によっては、
自分が割れた器しか使ってもらえない存在だったのかと、
ひどく悲しむ霊もいるのである。
それより安くても、他にウェッジウッドのティーカップセットがあるというので、
仏前に割った事を謝ってから、明日からは、
割れていないティーカップセットに交換してあげる様にアドバイスした。
その後、父親が怒って出る夢は見ないと言う。
霊は無い物ねだりは強要してこない場合が多いが、
良い器があるのに、割れた器を使われると悲しむ事があるのである。